作品紹介
『浅見光彦シリーズ26 紅藍の女殺人事件』は、2007年7月7日にフジテレビ系で放送された2時間サスペンスドラマです。原作は内田康夫の同名小説、フジテレビ版「浅見光彦シリーズ」の第26作。主演はシリーズおなじみの中村俊介(浅見光彦)、共演に大河内奈々子(三郷夕鶴)、波岡一喜、榎本明子(三郷瑛子)など。北海道網走刑務所のシーンから始まり、東京・横浜を経て山形へと舞台が移る、わらべ唄をモチーフにした旅情豊かなミステリーです。
ルポライターの浅見光彦(中村俊介)は、知人の三郷夕鶴(大河内奈々子)から相談を受ける。彼女に「花いちもんめ」の歌詞が書かれた謎のメモが届き、間もなく親友・甲戸麻矢の父で古美術商「叡天洞」社長の甲戸天屋が殺害される。現場には「故郷もとめて」と書かれたメモ——光彦はこれが山形地方のわらべ唄の歌詞であり、被害者の故郷であることを突き止め、山形へと向かう。紅花、雛市通り、立石寺、谷地八幡宮など山形の伝統文化を舞台に、わらべ唄に込められた家族の秘密と殺人の動機を解き明かしていきます。
山形・河北町紅花資料館(紅花屋敷のロケ地)、雛市通り、立石寺(山寺)、悠創の丘などの名所を巡る本格ロケ。北海道・網走刑務所、神奈川・横浜のシーンも織り交ぜて、わらべ唄ミステリーの魅力を引き立てる旅情豊かな2サスです。
話題になったポイント
わらべ唄ミステリーの趣向
「花いちもんめ」「故郷もとめて」など、山形地方のわらべ唄を事件の重要な手がかりとした内田康夫らしい仕掛け。わらべ唄に込められた切ない物語が、推理小説としての奥深さを生み出しました。
山形・河北町の紅花文化
山形県河北町は江戸時代から紅花の一大生産地として知られ、紅花資料館は「紅花屋敷」として登場。タイトルの「紅藍」は紅花を意味し、本作の文化的背景を象徴しています。
立石寺・山寺のロケ
松尾芭蕉「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」で名高い立石寺(山寺)でのロケが見どころ。山岳寺院の壮観な眺望が、本作の文学的深みを演出しています。
ロケ地ガイド
山形(事件の核心地)
紅花文化と立石寺の旅情。
- 河北町紅花資料館:西村山郡河北町、「紅花屋敷」のロケ地。
- 雛市通り:西村山郡河北町谷地、光彦と夕鶴が訪れた雛市通り。
- 谷地八幡宮:西村山郡河北町谷地、光彦と夕鶴が訪れた神社。
- 栄屋ホテル:天童市鎌田本町、光彦と夕鶴が泊まった天童市のホテル。
- 立石寺:山形市山寺、光彦と夕鶴が訪れた山寺(松尾芭蕉ゆかり)。
- 定林寺:山形県、泉野家の墓がある寺。
- 悠創の丘:山形市風間、光彦が真実を話した見晴らしの良い丘。
- 山形テルサ:山形市双葉町、三郷夕鶴の演奏会があったホール。
北海道・神奈川(物語の発端)
事件の伏線となる場所。
- 網走監獄:網走市呼人、「網走刑務所」のロケ地。
- 店舗:神奈川県、事件があった古美術商「叡天洞」。
- 山手十番館:横浜市中区山手町、光彦と夕鶴・麻矢が話していた喫茶店。
- 山下公園:横浜市中区山下町、光彦と夕鶴・麻矢が話していた海沿いの公園。
東京(光彦の日常)
テニス・自宅シーン。
- T.T.S.東京テニス:杉並区、光彦がテニスをしていたテニスコート。
- 駒沢オリンピック公園:世田谷区駒沢公園、光彦と夕鶴が歩いていた並木道。
- 一軒家:泉野梅子が住む家。
- 一軒家:三郷家のロケ地。
聖地巡礼のおすすめルート
山形紅花文化ルート
河北町紅花資料館から雛市通り、谷地八幡宮を巡る河北町コース。紅花文化と本作の世界観を堪能できます。
立石寺・山寺ルート
立石寺と悠創の丘を巡る山形・山寺の聖地巡礼。光彦が真実を語った場所と、芭蕉ゆかりの古刹を辿れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
2007年放送、浅見光彦シリーズの安定の人気を維持した一作。山形ロケの美しさと内田康夫原作の質の高さが評価されています。
好評だったポイント
「中村俊介の光彦が安定」「わらべ唄ミステリーの趣向が良い」「山形ロケが旅情豊か」「紅花文化が興味深い」「立石寺の眺望が圧巻」「内田康夫原作の世界観そのまま」と評価され、長寿シリーズの代表作として親しまれています。