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映画

来る

放送局
東宝(配給)
放送期間
201812月

澤村伊智の日本ホラー小説大賞受賞作『ぼぎわんが、来る』を中島哲也監督が映画化。幸せな家庭を襲う"あれ"に対し、霊媒師たちが総力戦を挑む。岡田准一、黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡が出演。

作品紹介

『来る』は2018年12月7日公開の日本映画。澤村伊智の小説『ぼぎわんが、来る』(第22回日本ホラー小説大賞・大賞受賞作)を、『告白』『渇き。』の中島哲也監督が映画化した作品です。配給は東宝。出演は岡田准一、黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡、青木崇高、柴田理恵ほか。

理想的な夫として育児ブログを綴る田原秀樹(妻夫木聡)のもとに、ある日「知らないはずの名前」を呼ぶ来訪者が現れます。それは幼い頃から彼につきまとってきた"あれ"。妻の香奈(黒木華)と娘の知紗を守るため、秀樹はオカルトライターの野崎(岡田准一)と、キャバ嬢にして霊媒師の真琴(小松菜奈)を頼ります。しかし"あれ"の力は圧倒的で、ついに日本最強の霊媒師・比嘉琴子(松たか子)を筆頭にした、宗派を超えた総力戦が始まります——。

撮影は埼玉県吉川市を中心に、神奈川、静岡、福岡と各地で行われました。田原家が暮らすマンションは吉川市美南地区にあり、その目の前の美南二丁目公園が、終盤の巨大な祈祷舞台が組まれる場所になっています。エンドロールにも名前がクレジットされるモンマートまつやまは、ラストシーンで野崎がビールを買うコンビニ。北九州市では市庁舎前一帯に交通規制を敷いた大規模ロケも行われました。

話題になったポイント

ホラーの枠を壊した「総力戦」

終盤、全国から集められた霊媒師・祈祷師・シャーマンがマンション前の公園に集結し、ヘリコプターまで飛ぶ大規模なお祓いが展開されます。「巨災対」(『シン・ゴジラ』の対策本部)になぞらえて語られたこの場面は、公開当時もっとも話題を集めました。

松たか子の比嘉琴子

登場は物語の後半ながら、圧倒的な存在感で画面を支配する日本最強の霊媒師・琴子。松たか子はこの役で第42回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞しました。

「理想の父親」という恐怖

原作・映画とも、真に恐ろしいのは"あれ"ではなく、育児ブログに「理想の家庭」を書き続ける秀樹の空虚さだという読みが広く共有されました。ホラーの外皮をまとった、現代の家族批評でもあります。

ロケ地ガイド

吉川エリア(埼玉県)

田原家の生活圏。本作の中心となる場所です。

  • 美南二丁目公園:埼玉県吉川市美南2-21-16。田原家のマンションの目の前にある公園。休日には家族連れが遊ぶ穏やかな場所ですが、劇中では終盤の大規模な祈祷舞台が組まれます。
  • 吉川美南駅:埼玉県吉川市美南3丁目。JR武蔵野線の駅。2012年開業の新しい駅で、周辺の再開発エリアが田原家の街として使われました。

草加エリア(埼玉県)

物語を締めくくる、なんでもない一軒。

  • モンマートまつやま:埼玉県草加市両新田西町127-4。ラストシーンで野崎がビール、たばこ、つまみを買うコンビニ。エンドロールに施設名がクレジットされています。

横浜・静岡・北九州エリア

全国に散った撮影地。

  • 弘明寺商店街:神奈川県横浜市南区弘明寺町。京急・市営地下鉄弘明寺駅に挟まれたアーケード商店街。撮影時には周辺に事前のチラシ告知が配られたと伝えられています。
  • 北九州市庁舎前:福岡県北九州市小倉北区城内1-1。午前4時から午後2時まで交通規制を敷いて撮影が行われました。
  • 巴川周辺(清水区):静岡県静岡市清水区。カーアクションの撮影地。

聖地巡礼のおすすめルート

吉川美南 半日ルート

JR武蔵野線吉川美南駅で下車し、徒歩数分の美南二丁目公園へ。あの巨大な祈祷が行われた場所が、実際はごく普通の住宅地の公園であることに驚かされます。周辺は生活エリアなので、静かに訪ねるのがマナーです。

ラストシーンを追うルート

吉川から南下して草加市のモンマートまつやまへ。野崎が缶ビールを買った棚の前に立てば、あの余韻がそのまま蘇ります。

横浜・弘明寺ルート

京急弘明寺駅から弘明寺商店街を歩いて市営地下鉄弘明寺駅へ。全長312mのアーケードで、横浜最古の商店街のひとつ。大岡川の桜並木とあわせて楽しめます。

視聴者の声・評判

評価スコア

Filmarksの平均スコアは★3.5。第42回日本アカデミー賞では優秀助演女優賞(松たか子)を受賞しました。賛否がはっきり割れる作品として知られ、それ自体が本作の個性になっています。

好評だったポイント

「終盤のお祓い総力戦が最高にアガる」「松たか子が出てきた瞬間に空気が変わる」「怖さより人間の嫌さが刺さる」「中島哲也の映像がとにかく強い」——一方で「原作とかなり違う」「怖い話として観ると肩透かし」「編集が忙しい」という声も多く、ホラーを期待するか、中島哲也印のエンタメを期待するかで評価が大きく分かれます。原作既読者からは「小説と映画は別物として両方楽しむのが正解」という意見が定着しています。

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