作品紹介
『小さな巨人』は、2017年4月から6月にかけてTBS系「日曜劇場」枠で放送された全10話の連続ドラマです。主演は長谷川博己、脚本は丑尾健太郎。警察という巨大組織の中で正義を貫こうとする刑事たちの姿を描いた本格派警察エンターテインメントです。
警視庁捜査一課強行班の係長として将来を有望視されていた香坂真一郎(長谷川博己)は、取り調べ中のミスをきっかけに所轄署へ左遷されてしまいます。警視庁と所轄という組織の壁に阻まれながらも、香坂は「現場こそが正義の出発点」という信念を胸に、目の前の事件に全力で挑みます。
警視庁捜査一課の山田(香川照之)との対立、所轄の仲間たちとの絆、そして組織に蔓延する不正との戦い。「本当の正義とは何か」を問いかけながら、警察組織の光と闇を描く骨太の社会派ドラマです。
話題になったポイント
長谷川博己と香川照之の演技対決
主演の長谷川博己と、敵役の香川照之による緊迫感あふれる演技の応酬は、本作最大の見どころとして話題を集めました。特に二人が対峙するシーンでは、「画面から緊張感が伝わってくる」と視聴者を圧倒。日曜劇場らしい骨太な演技合戦は、毎回SNSでトレンド入りするほどの注目を集めました。
警察組織のリアルな権力構造
警視庁と所轄の対立構造をリアルに描き、警察組織の縦社会や権力闘争の醜さを容赦なく映し出しました。エリートコースから外れた主人公が組織の壁に挑む姿は、多くのサラリーマン視聴者の共感を呼び、「自分の職場にも通じる」という声が多数寄せられました。
毎回の急展開と伏線回収
各話のラストに仕掛けられた衝撃的な展開は、視聴者を翻弄し続けました。「誰が味方で誰が敵なのかわからない」というサスペンスフルな構成は、次回への期待を高め、リアルタイム視聴率の維持に大きく貢献しました。
ロケ地ガイド
東京都・都心エリア
- JR東海道本線東京駅丸の内口:香坂が警視庁と所轄の間を行き来する象徴的なシーンで使われた東京駅丸の内口です。
- QUALICA:物語に登場するオフィスビルとして撮影に使用されました。
- エッサム神田ホール2号館:捜査会議や記者会見などのシーンで使われた施設です。
- ホテル椿山荘東京:警察上層部の会合シーンなど、格式高い場面で使用されたロケ地です。
- YUNIKA VISION:新宿の大型ビジョンが映し出す都会の風景として印象的に使われています。
東京都・臨海エリア
- デックス東京ビーチ:お台場を舞台にしたシーンで使われたレジャー施設です。
- グランパークタワー:都心の高層ビル群の中でのシーンに使用されました。
- ららぽーと豊洲前の晴海通り:豊洲エリアでの捜査シーンに登場する通りです。
千葉県・埼玉県エリア
- 成田国際空港第1ターミナル:事件関係者の逃亡や海外との接点を描くシーンで使われました。
- 四街道徳洲会病院:事件被害者が搬送される病院シーンのロケ地です。
- うらわ玉家:埼玉の老舗料亭で、捜査関係者が密会するシーンに使われました。
- 割烹旅館 枕流荘 京亭:風情ある旅館で、重要な会話シーンの撮影が行われたロケ地です。
聖地巡礼のおすすめルート
東京駅・丸の内から神田コース
東京駅丸の内口からスタートし、エッサム神田ホール2号館、QUALICAなど都心のオフィス街に点在するロケ地を巡ります。警視庁と所轄の権力構造を肌で感じるような、ビジネス街ならではの緊張感ある雰囲気を楽しめます。ランチタイムに神田界隈の名店に立ち寄るのもおすすめです。
お台場・臨海副都心コース
デックス東京ビーチやグランパークタワーなど、臨海エリアのロケ地を巡るコースです。ららぽーと豊洲前の晴海通りも含めて、都市開発の進む湾岸エリアの風景とドラマの世界観を重ねて楽しめます。お台場のレストランやショッピングと組み合わせた一日コースがおすすめです。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでの平均スコアは3.8点(5点満点)、レビュー数は3,462件。日曜劇場の作品としては標準的な評価ですが、演技陣への評価は非常に高く、キャスト目当てで視聴した層からの満足度は高い作品です。
好評だったポイント
最も高く評価されたのは長谷川博己と香川照之の演技で、「二人の演技合戦を見るだけで価値がある」という声が多数。警察の縦社会や権力闘争を丁寧に描いた脚本も「リアルで見応えがある」と好評です。一方で、「毎回の詰めの甘さにイライラする」「展開がご都合主義的」という批判もあり、ストーリー面では賛否が分かれました。しかし、「権力に屈しない主人公の姿に勇気をもらった」という感想も多く、組織の中で奮闘するすべての社会人へのエールとして受け止められた作品です。最終回の結末については「もっと続きが見たかった」という声が多く寄せられました。