作品紹介
『ラストクリスマス』は、2004年10月から12月にかけてフジテレビ系「月9」枠で放送された全11話の連続ドラマです。主演は織田裕二。大手スポーツ用品メーカー「ハートスポーツ」の第1事業部主任・春木健次(織田裕二)は、ニュージーランドのスキーリゾートで物静かで清楚な女性・青井由季(矢田亜希子)と運命的な出会いを果たします。帰国後、健次の隣の部屋に引っ越してきたのは、元レディースのガテン系女子――ゲレンデとはまるで別人の由季その人でした。
戸惑いながらも惹かれ合う二人の前に、健次の後輩でイケメンの柊二(玉木宏)、自由奔放な春木の元カノ・美波(片瀬那奈)、由季に思いを寄せるカメラマン・悟(森山未來)が絡み合い、クリスマスイブに向けて複雑な恋模様が展開します。しかし由季には誰にも言えない「秘密」があった――。クリスマスまでの愛と切なさを描いた、月9黄金期を代表するラブストーリーです。
脚本は坂元裕二、プロデューサーは大多亮と、1991年の大ヒット作『東京ラブストーリー』のトリオが再結集したことでも大きな話題となりました。平均視聴率21.6%を記録し、2004年10月期ドラマの中で第1位に輝いています。
話題になったポイント
『東京ラブストーリー』トリオの13年ぶり再結集
本作最大の話題は、月9の伝説的作品『東京ラブストーリー』を生み出した織田裕二×坂元裕二×大多亮のゴールデントリオが13年ぶりに再結集したことです。「あの感動が再び」という期待感は視聴者の間で大きく膨らみ、初回から高視聴率を獲得。坂元裕二の繊細なセリフ回しと、織田裕二の円熟した演技が見事に噛み合い、大人のラブストーリーとして完成度の高い作品に仕上がりました。
織田裕二×矢田亜希子の王道カップル
当時、絶大な人気を誇っていた矢田亜希子を月9ヒロインに迎え、織田裕二との共演が実現。ゲレンデでの出会い、隣人としての日常、そして由季の「秘密」が明かされる終盤の展開まで、二人の息の合った演技がドラマを牽引しました。特に由季の二面性――清楚なゲレンデの姿とガテン系の日常の姿――のギャップが視聴者に新鮮な驚きを与え、矢田亜希子の新たな魅力を引き出しました。
玉木宏・森山未來ら若手俳優の台頭
健次の後輩・柊二を演じた玉木宏と、カメラマン・悟を演じた森山未來の存在感が光りました。後にそれぞれ主演級の俳優として大ブレイクする二人の若き日の演技を見られることも、本作の大きな見どころです。特に玉木宏の端正なルックスと繊細な演技は「月9のイケメン枠」として話題となり、翌年以降の飛躍への足がかりとなりました。坂元裕二が描く群像恋愛劇において、それぞれのキャラクターが立体的に描かれている点も秀逸です。
ロケ地ガイド
六本木・表参道エリア ― スポーツメーカーの華やかな舞台
大手スポーツ用品メーカーが舞台とあって、六本木・表参道エリアのスタイリッシュなスポットが多く使われています。
- 六本木ヒルズ:当時オープンから間もない六本木ヒルズが、健次たちの職場周辺の風景として印象的に登場。2004年の東京を象徴するランドマークです。
- けやき坂:六本木ヒルズのけやき坂通りは、冬のイルミネーションが美しいデートスポットとして劇中に登場しました。
- J-WAVEけやき坂スタジオ:六本木ヒルズ内のラジオスタジオとして、都会的なシーンの背景に使用されました。
- 表参道:おしゃれな街並みが、登場人物たちのデートシーンや日常のシーンに華やかさを添えました。
- セントラルガーデン:六本木ヒルズ内の緑豊かなオープンスペースが、登場人物たちの憩いの場として使われました。
目黒川・代官山エリア ― 恋する二人の散歩道
目黒川沿いのロマンティックな風景が、健次と由季の関係を深めるシーンの舞台となりました。
- 目黒川の中の橋:目黒川に架かる橋で、健次と由季の印象的なシーンが撮影されました。桜並木で知られるエリアの冬の表情も見どころです。
- 目黒川の田楽橋:目黒川沿いの散策シーンで使用された、風情ある橋です。
- 代官山駅入口交差点:おしゃれな代官山の街並みが、登場人物たちの日常を彩りました。
- 中目黒公園:目黒川近くの公園で、のんびりとした日常のシーンに使用されました。
お台場・湾岸エリア ― 都会のウォーターフロント
湾岸エリアの近代的な風景も、ドラマの重要な舞台となっています。
- お台場海浜公園:レインボーブリッジを望む人気スポットで、ロマンティックなシーンが撮影されました。
- テレコムセンター:お台場のランドマーク的ビルとして、都会的な背景に使用されました。
- 丸の内オアゾ:丸の内の洗練されたオフィス街が、ビジネスシーンの舞台となりました。
- メルパルク東京:芝公園近くの施設で、イベントシーンなどに使用されました。
北海道エリア ― ゲレンデの出会い
健次と由季の運命的な出会いの場となったスキーリゾートのシーンは、北海道で撮影されました。
- ふれあい牧場コニーファーム:北海道らしい雄大な自然の中にある牧場で、二人の出会いのエピソードに関連するシーンが撮影されました。
- メールヴェルチャペル:北海道の美しいチャペルが、ロマンティックなシーンの舞台として印象的に使われました。
- 白金インフォメーションセンター:北海道の観光施設が劇中に登場しました。
長野・神奈川エリア ― リゾートと海辺の風景
長野のスキーリゾートや神奈川の海辺など、東京を離れたロケ地も物語に彩りを添えています。
- 軽井沢プリンスホテルスキー場:スキーシーンの一部が撮影された軽井沢のリゾート。冬の物語にふさわしいロケーションです。
- リビエラ逗子マリーナ:湘南の海を望むマリーナで、リゾート感あふれるシーンが撮影されました。
- 八景島シーパラダイス:デートスポットとして知られる水族館テーマパークで、楽しいデートシーンが撮影されました。
- 江ノ島電鉄鎌倉高校前駅:海沿いの絶景駅として、印象的なシーンの舞台となりました。
聖地巡礼のおすすめルート
六本木イルミネーション&目黒川コース(半日)
ドラマの雰囲気を最も味わえるのは冬。六本木ヒルズからスタートし、けやき坂のイルミネーションを眺めた後、セントラルガーデンを散策。その後、目黒川方面へ移動し、中の橋から田楽橋にかけて目黒川沿いを歩きましょう。クリスマスシーズンならドラマの世界がそのまま広がります。
お台場デートコース(半日)
お台場海浜公園でレインボーブリッジを望みながら散策し、テレコムセンターの展望台から東京湾の絶景を楽しむコース。八景島シーパラダイスまで足を延ばせば、劇中のデートスポットも体験できます。
湘南・鎌倉リゾートコース(1日)
リビエラ逗子マリーナで海辺のリゾート気分を味わった後、江ノ電に乗って鎌倉高校前駅へ。海を見渡す絶景駅で、ドラマの世界観に浸りましょう。鎌倉散策も合わせて楽しめる充実の1日コースです。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは約1,400件のレビューが寄せられ、平均3.8点(5.0点満点)という高評価を獲得しています。平均視聴率21.6%は2004年10月クールの連続ドラマでトップの数字で、月9の底力を見せつけた作品です。
好評だったポイント
最も多く聞かれるのが「坂元裕二の脚本が秀逸」という声です。「セリフの一つ一つが心に刺さる」「さすが東京ラブストーリーの坂元裕二」と、繊細な恋愛描写が絶賛されています。織田裕二については「大人の男の色気がある」「この頃の織田裕二が一番かっこいい」と好評で、矢田亜希子の「ギャップのある二面性が新鮮」という声も。玉木宏と森山未來の若き日の演技を「今見返すと豪華すぎる」と評価する声も多く、当時のキャスティングの先見性を称える意見もあります。また「クリスマスシーズンに見たくなる作品」として、毎年冬になると再視聴するファンが多いのも特徴で、20年以上経った今なお月9の名作として語り継がれています。