作品紹介
『Love Story』は2001年4月15日から6月24日までTBS系「東芝日曜劇場」枠で放送された連続ドラマ(全11話)。主演は中山美穂(須藤美咲役)と豊川悦司(永瀬康役)、共演に香取慎吾(鍋友恭二役)、ユウキ(鍋友恭二を追ってきた小林香乃役)、本上まなみ、平山あや、寺脇康文、麻生祐未、大杉漣など。脚本は北川悦吏子。『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』に続く北川悦吏子による2000年代初頭の代表作で、編集者×小説家×イラストレーターの三角関係を中心とした正統派ラブストーリー。茨城県大子町の田舎ロケが印象的な大人の恋愛ドラマです。
出版社の書籍部門で契約社員として働く美咲(中山美穂)は、スランプに陥り2年間新作を書けない人気小説家・永瀬康(豊川悦司)の担当に任命されます。康に「編集者は才能を食い物にするハイエナだ」と侮辱された美咲は激怒し、編集長から解雇されてしまいます。フリーランスとして再出発する美咲は、なぜか永瀬康と再び関わることになり、二人の編集者と作家の関係が次第に大人の恋愛へと発展していきます。同じマンションに住むイラストレーター志望の鍋友恭二(香取慎吾)、彼を追って上京した小林香乃(ユウキ)など、若者たちの群像劇も並行して描かれます。
本作は港区南青山6丁目「サンセットマンション」(永瀬康の住居)、中野区南台3丁目「いまむら」(永瀬康の祖母の煎餅屋「ちとせ」)、渋谷区広尾公園、表参道アニヴェルセル、神宮前ロカンダF.Q.、新宿区四谷見附橋、南青山青葉公園、川口総合文化センターリリア、お台場シネマメディアージュ、茨城県大子町(袋田駅、久野瀬橋、黒沢出張所)、杉並区竜光寺と神田川など、東京・埼玉・茨城を縦横にロケ。とくに茨城県大子町(袋田の滝近く)の田舎風景は、北川悦吏子らしいリリカルな絵作りの聖地として記憶されています。
話題になったポイント
北川悦吏子×中山美穂×豊川悦司の正統派ラブストーリー
『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』『Beautiful Life』の北川悦吏子が、当時の人気女優・中山美穂と、『愛していると言ってくれ』『青い鳥』で北川作品の常連だった豊川悦司を起用。北川作品のお馴染みの「都会と田舎」「編集者と小説家」「年の差カップル」のモチーフが本作にも引き継がれました。
香取慎吾の俳優としてのブレイク
SMAPの香取慎吾が、本作の鍋友恭二役(イラストレーター志望の若者)で俳優として注目を集める。中山美穂・豊川悦司の大人カップルと対照的な、若者らしい純粋な恋愛劇で香取慎吾の演技力が評価されました。
茨城県大子町・袋田の田舎ロケ
茨城県大子町(袋田の滝で有名)でのロケが本作の隠れた魅力。袋田駅、久野瀬橋(沈下橋)、黒沢出張所(野菜販売所)など、田舎風景の中で描かれる小林香乃(ユウキ)と鍋友恭二(香取慎吾)の純愛は、北川悦吏子ファンの聖地として今も巡礼されています。
ロケ地ガイド
南青山・広尾・表参道エリア
永瀬康と美咲の都心舞台。
- マンション:港区南青山6丁目、永瀬康の「サンセットマンション」。
- 広尾公園:渋谷区広尾5丁目、頻出する公園。
- アニヴェルセル表参道:港区北青山3丁目、美咲が康を追いかけた場所。
- ロカンダF.Q.:渋谷区神宮前5丁目、美咲と康の会話シーン。
- 青葉公園:港区南青山1丁目、第3話の原稿焼却シーン。
四谷・中野・新宿エリア
美咲と祖母の煎餅屋。
- いまむら:中野区南台3丁目、永瀬康の祖母の煎餅屋「ちとせ」。
- 四谷見附橋:新宿区四谷1丁目、第1話の電話シーン。
- シネマメディアージュ:港区台場1丁目、第6話の映画館。
- 川口総合文化センターリリア:埼玉県川口市川口3丁目、第3話のコンサート会場。
茨城・杉並エリア
大子町と最終話。
- JR水郡線袋田駅:茨城県久慈郡大子町袋田、第8話の駅シーン。
- 久慈川の久野瀬橋:茨城県久慈郡大子町久野瀬、第8話の沈下橋。
- 大子町役場黒沢出張所:茨城県久慈郡大子町町付、第8話の野菜販売所。
- 竜光寺:杉並区和泉3丁目、第11話のしのぶ七回忌法要の寺。
- 神田川:杉並区和泉3丁目、第11話の竜光寺近くの川。
聖地巡礼のおすすめルート
南青山・サンセットマンションルート
マンション(サンセットマンション)を起点に広尾公園、ロカンダF.Q.、青葉公園を巡る、永瀬康と美咲の都心ロマンスコース。
大子町・袋田の沈下橋ルート
JR水郡線袋田駅→久慈川の久野瀬橋→大子町役場黒沢出張所と巡る、北川悦吏子田舎ロケの聖地巡礼コース。
中野・四谷生活ルート
いまむら(祖母の煎餅屋)と四谷見附橋を訪ねる、永瀬康のルーツ散策コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
東芝日曜劇場の伝統的な恋愛ドラマ枠で平均視聴率15.5%を記録。北川悦吏子作品としては『Beautiful Life』『たったひとつの恋』へと続く中堅作として、現在も再放送のたびにファンを獲得する正統派ラブストーリーです。
好評だったポイント
「中山美穂の編集者役が知的」「豊川悦司のスランプ作家役が深い」「香取慎吾の純愛若者役が新鮮」「北川悦吏子らしいリリカルな絵作り」「大子町の田舎ロケが美しい」「四谷見附橋の電話シーンが切ない」「永瀬康と美咲の年の差ラブが大人っぽい」――北川悦吏子ラブストーリーの正統な系譜として愛され続ける名作です。