作品紹介
『マエストロ!』は、2015年1月17日に公開された日本映画です。さそうあきらの同名コミック(双葉社)を実写映画化したオーケストラ・ヒューマンドラマ。主演は松坂桃李(香坂真一役・若きヴァイオリニスト)と西田敏行(天道徹三郎役・謎の指揮者)の初共演、ヒロイン役にmiwa(橘あまね・アマチュアフルート奏者)。「再就職先も決まらない負け組楽団員たちが、廃工場で復活コンサートに挑む」という骨太な音楽再生ドラマです。監督は小林聖太郎、脚本は奥寺佐渡子、音楽は『ジョゼと虎と魚たち』のくるりの岸田繁。クラシック音楽を題材にした実写映画の佳作として記憶されています。
若きヴァイオリニスト・香坂真一(松坂桃李)のもとに、解散した名門オーケストラ「中央交響楽団」再結成の話が舞い込む。だが練習場は廃工場・相模鉄工所、集まったメンバーは再就職先も決まらない「負け組」楽団員たちと、アマチュアフルート奏者のあまね(miwa)。久しぶりに合わせた音はとてもプロとは言えず、不安が広がる中、現れた謎の指揮者・天道徹三郎(西田敏行)は、指揮棒の代わりに大工道具を振り回す型破りな男だった。香坂は名ヴァイオリニストだった父親の死に天道が関係していたことを知り反発するが、天道の導く音の深さに楽団員たちは引き込まれていく。復活コンサート当日、天道が仕掛けた"本当"の秘密が明かされる――。
みなとみらいホール、よこすか芸術劇場、相模鉄工所(廃工場)、おいで通り糀谷商店会、呑川の藤兵衛橋・末広橋、桜堀運河、磐梯食堂赤関店など、東京・神奈川を縦横に活用した本格ロケ。松坂桃李の真摯なヴァイオリニスト演技、西田敏行の存在感、miwaの音楽家としての歌声と演技が三位一体となり、「日本の音楽映画の代表作」として2015年映画ファン・クラシック音楽ファン双方から高評価を得た作品です。
話題になったポイント
松坂桃李×西田敏行の初共演
当時26歳の松坂桃李と、当時67歳の西田敏行が初共演。若手と重鎮の世代を超えた音楽再生のバディが、骨太なドラマの軸を作りました。松坂桃李は本作のためヴァイオリン特訓を行い、リアルな演奏シーンを実現。
シンガーソングライターmiwaの女優挑戦
シンガーソングライター・miwaが、本作でフルート奏者・橘あまね役として女優挑戦。歌だけでなく演技力も評価され、後の女優活動の礎となった作品。クラシックとポップスを繋ぐ存在として、本作のテーマにも合致しました。
みなとみらいホールでの本格コンサート撮影
クライマックスの復活コンサートは、横浜みなとみらいホールとよこすか芸術劇場で本格撮影。実際のオーケストラの演奏シーンを再現した本格的な音楽演出が「クラシック映画として見応えあり」と評価されました。
ロケ地ガイド
羽田・大田区エリア
香坂家と日常の舞台。
- マンション:東京都、香坂真一が住むマンション。
- おいで通り糀谷商店会:東京都、ミニで走った商店街。
- 呑川に架かる藤兵衛橋:東京都、よく出てくる川に架かる橋。
- 呑川に架かる末広橋:東京都、橋シーン。
- 道路:東京都、天道が一丁田薫を見つけた場所。
- miniピアゴ西糀谷4丁目店:東京都、丹下浩のバイトコンビニ。
相模鉄工所・廃工場練習場
本作の象徴的な舞台。
横浜・みなとみらいエリア
クライマックスの舞台。
- みなとみらいホール:神奈川県、オペラハウスのビル。
- よこすか芸術劇場:神奈川県、復活コンサートのホール。
- 国際橋:神奈川県、香坂真一が佇んだ橋。
- 桜堀運河:神奈川県、橘あまねのマリーナ。
- 磐梯食堂赤関店:神奈川県、橘あまねスカウトの定食屋。
- 横須賀市立市民病院:神奈川県、西糀谷病院(劇中名)。
東京・新宿線エリア
- 西武鉄道新宿線鷺ノ宮駅:東京都、村上伊佐夫の演奏駅。
- 万福食堂:東京都、楽団員の食事店。
- 多摩川の堤防:東京都、自転車二人乗りの川沿い。
- 交差点:東京都、鈴木稔のトラックUターン。
聖地巡礼のおすすめルート
羽田・糀谷音楽家コース
京急糀谷駅からおいで通り糀谷商店会→藤兵衛橋→miniピアゴと巡る半日コース。香坂の生活圏を体感できます。
みなとみらい・コンサートホールコース
みなとみらい駅からみなとみらいホール→国際橋→よこすか芸術劇場と巡るクライマックス舞台コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
2015年公開時はFilmarks高評価を獲得。「クラシック音楽×人間ドラマの稀有な日本映画」「松坂桃李と西田敏行の世代を超えた共演」と評価されました。
好評だったポイント
「松坂桃李のヴァイオリン演技」「西田敏行の謎の指揮者像」「miwaのフルート&歌」「みなとみらいホールの臨場感」「廃工場練習場の対比」「奥寺佐渡子脚本の温かさ」「クラシック音楽の魅力」といった感想が並び、日本の音楽映画の代表作として記憶されています。