作品紹介
『負けて、勝つ〜戦後を創った男・吉田茂〜』は2012年9月8日から10月6日までNHK「土曜ドラマスペシャル」枠で放送された全5回の歴史大作ドラマです。主演は渡辺謙(吉田茂役)、共演は松雪泰子、谷原章介、田中圭、鈴木杏、永井大、初音映莉子、金田明夫、篠井英介、高橋和也、吉田栄作、中村敦夫、石橋蓮司、佐野史郎、野村萬斎、加藤剛、そしてマッカーサー元帥役にデヴィッド・モース。脚本は『最高の離婚』『問題のあるレストラン』の坂元裕二、音楽は村松宗継、エンディングテーマはジョシュ・グローバン「この先の道」。太平洋戦争敗戦後、焦土の日本を独立・復興へと導いた宰相・吉田茂の奮闘を重厚に描いた傑作歴史ドラマです。
昭和20年8月、マッカーサー元帥(デヴィッド・モース)が厚木飛行場に降り立ち、日本占領が始まります。進駐軍の逆鱗に触れた前任者の後任として、外相に就任したのは吉田茂(渡辺謙)。戦時中に反戦主義者として憲兵隊に投獄された経歴が、戦勝国との交渉でプラスに作用しました。吉田はプライドのみを武器に、最高実力者マッカーサーと対等に渡り合い、日本の独立と復興の道筋をつけていきます。
坂元裕二による骨太の脚本、渡辺謙の圧倒的な主演力、デヴィッド・モースのマッカーサー、そして戦後史を彩る政治家たちを演じるベテラン俳優陣。NHK土曜ドラマスペシャル枠の中でも屈指の完成度で、歴史ドラマの最高峰の一つとして評価されています。
話題になったポイント
渡辺謙の圧倒的主演
ハリウッドでも活躍する渡辺謙が、日本の戦後宰相・吉田茂を全身で演じ切り。プライドと胆力、機知とユーモアを併せ持つ吉田像に、視聴者は圧倒されました。
デヴィッド・モースのマッカーサー
ハリウッド俳優デヴィッド・モースが、本作のために来日してマッカーサー役を務めました。日米共同製作的な国際級キャスティングが、本作に重厚感を与えました。
坂元裕二脚本の歴史ドラマ
現代ドラマで確立した坂元裕二が、歴史ドラマで新たな才能を発揮。吉田茂とマッカーサーの会話劇、戦後政治家たちの駆け引きを鮮やかに描き、歴史ドラマの新境地を切り拓きました。
ロケ地ガイド
戦後の政治舞台
外務大臣官邸、総理官邸、国会議事堂など、戦後政治の中心舞台は、関東各地の歴史的建造物で撮影されました。
GHQとマッカーサー
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)は、東京の歴史的建造物で撮影されました。
- 旧第一生命館:GHQ
- 東京国立博物館:GHQ内部の階段
- 関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス:アメリカ大使館
- 明治村 旧帝国ホテル:ウィロビー・ダレスの宿泊ホテル
- 国立科学博物館上野本館:第4話の記者会見ビル
戦後の街並みと終戦・独立
戦後の焼け野原の日本、選挙演説、講和条約締結など、戦後史の象徴的シーンの舞台。
- 日本加工製紙高萩工場跡地:空襲で焼けた町
- 七ツ梅酒造跡:東京の町並み
- 大磯海岸:エンディングの富士山が見える海
- 明治村 SL東京駅:第3話の土浦東駅
- 明治村 旧宇治山田郵便局舎:第3話の選挙演説
- 銀座和光:第4話の銀座町並み
- 横浜ニューグランドホテル:サンフランシスコ講和条約のロビー
聖地巡礼のおすすめルート
明治村吉田茂戦後ルート
明治村 旧帝国ホテル→明治村 SL東京駅→明治村 旧宇治山田郵便局舎と、明治村内の戦後ドラマロケ地を巡る1日コース。
横浜・大磯吉田茂ルート
横浜ニューグランドホテル→大磯海岸→旧吉田邸(大磯)と、横浜から大磯へ吉田茂の足跡を辿るコース。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均スコア3.8点以上、歴史ドラマファン・渡辺謙ファンから高評価。NHK土曜ドラマスペシャルの傑作として長く語り継がれます。
好評だったポイント
渡辺謙の吉田茂、デヴィッド・モースのマッカーサー、坂元裕二の骨太脚本、戦後政治家の演技合戦、村松宗継の劇伴。歴史ドラマの到達点の一つとして評価される一作です。