作品紹介
『まんぷく』は2018年10月から2019年3月までNHKで放送された連続テレビ小説第99作。日清食品創業者・安藤百福の妻、仁子さんをモデルに、戦中戦後の混乱を生き抜き世界初のインスタントラーメン誕生にたどり着く夫婦の物語を描いた、平成最後の朝ドラです。
主演はヒロイン・福子を演じた安藤サクラ。連続テレビ小説史上初の「ママさんヒロイン」として注目を集めました。萬平役の長谷川博己との掛け合い、母・鈴を演じた松坂慶子の名セリフ「私は武士の娘ですから」は本作を象徴する名場面となっています。
戦争・闇市・特殊警察・即席麺開発と、目まぐるしく変わる時代を舞台に、何度も転んでは立ち上がる福子の前向きさが視聴者の共感を呼び、Filmarksでは平均★4.0という朝ドラ屈指の高評価を獲得しました。
話題になったポイント
安藤サクラの圧倒的な演技力
怒り・悲しみ・喜び・諦めが目まぐるしく入れ替わる福子の感情を、安藤サクラが見事に体現。走って転んで、起き上がってまた笑顔で前進するオープニング映像も、彼女のキャラクターを象徴する映像として語り継がれています。
「武士の娘ですから」の名ゼリフ
松坂慶子演じる母・鈴が困難に直面するたびに口にする「私は武士の娘ですから」は、本作で最も人口に膾炙した名ゼリフ。SNSでも大いに話題となり、流行語の候補にも挙がりました。
インスタントラーメン誕生秘話
世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」の発明過程は、ドラマ後半の最大の見どころ。試行錯誤を繰り返す萬平の研究小屋のシーンは、池田市にある「カップヌードルミュージアム」の展示と重ね合わせて楽しめます。
ロケ地ガイド
関西エリア(大阪・神戸・京都)
戦後の大阪・池田を主舞台にしているため、関西の歴史的建造物が多数登場します。
- 大阪市立美術館:大阪を象徴する重厚な石造建築として、戦前の大阪のシーンで活用
- 御堂筋ダイビル:大阪の経済シーンを支えるレトロビル。ビジネスシーンの背景として登場
- 神戸迎賓館須磨離宮:旧神戸住友銀行を改装した重厚な洋館。事業交渉のシーンで使用
- 大丸神戸店:戦後神戸の象徴。時代の華やかさを演出
- 神戸女学院大学:W.M.ヴォーリズ設計の重要文化財。学園シーンを彩りました
- 武庫川女子大学甲子園会館:旧甲子園ホテルの名建築。豪華なパーティーシーンに
- 同志社大学:京都の歴史ある名門大学。学生時代の回想シーンで活用
- 神戸大学:高台のキャンパスからの眺望が印象的
明治村(愛知県犬山市)
戦前の建造物が必要な場面では、明治村の重要文化財が大活躍しました。
- 明治村 帝国ホテル中央玄関:フランク・ロイド・ライト設計の幻の名建築。最も格式高いシーンで使用
- 明治村 名古屋衛戍病院:戦時中の病院シーンで活躍
- 明治村 坐漁荘:西園寺公望の別邸として知られる和風建築
地方の自然・産業遺産
- 赤穂海浜公園・塩の国:塩づくりの場面で象徴的に登場した、瀬戸内の塩田風景
- 住友大阪セメント伊吹工場跡:戦後復興期の重厚な工業地帯を表現
- ポルトヨーロッパ:和歌山マリーナシティの欧風テーマパーク。海外ロケ風シーンで使用
- JR山口線第一阿武川橋梁:のどかな鉄道風景で旅情を演出
- 日吉大社、早尾神社:滋賀の格式ある神社。家族の祈りのシーンで活用
- 金堂町の路地:滋賀県東近江市の重伝建地区の風情ある路地
聖地巡礼のおすすめルート
明治村まんぷく建築巡りコース(1日)
名古屋から犬山市の明治村へ。帝国ホテル中央玄関→坐漁荘→衛戍病院と、本作で活躍した重要文化財を一気に巡れる効率コース。明治村は朝ドラ・大河ドラマのロケで頻出する聖地中の聖地です。
関西重要文化財建築コース(2日)
1日目に大阪市立美術館・御堂筋ダイビルを巡り、2日目に神戸迎賓館須磨離宮・武庫川女子大学甲子園会館・神戸女学院大学を回る贅沢な建築鑑賞コース。日清食品の池田市にあるカップヌードルミュージアムも併せて訪れたい場所です。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均★4.0/4431件のレビューを獲得し、近年の朝ドラの中でもトップクラスの評価を得ています。
好評だったポイント
「安藤サクラの感情表現が圧巻」「松坂慶子の『武士の娘』が癖になる」「逆境を笑顔で乗り越える福子に毎朝勇気をもらった」という声が多数。長谷川博己と安藤サクラの夫婦関係の描写、家族愛の温かさも、男女問わず幅広い世代から支持されました。