作品紹介
『マルサ!!』は2003年4月から6月までフジテレビ系「木曜劇場」枠で放送された連続ドラマです。伊丹十三監督の名作映画『マルサの女』のテレビドラマ版として制作され、江角マキコが国税局査察部(通称マルサ)の査察官・吉村美希を演じました。脱税を企む悪質な納税者たちと、それを暴こうとするマルサの女たちとの息詰まる攻防戦を描いた社会派エンターテインメントです。
映画版のシリアスなトーンを引き継ぎつつも、テレビドラマならではの毎週完結型のエピソード構成で、様々な業種・手口の脱税事件を取り上げました。経済犯罪をテーマにしながらも、人間ドラマとしての厚みも持ち合わせ、視聴者に「税」というテーマを身近に考えさせる作品となりました。
話題になったポイント
江角マキコの凛とした査察官像
クールでキレのある江角マキコが、正義感あふれる査察官を熱演。スーツ姿で現場に踏み込む姿は「カッコいい働く女性」の象徴として、当時の女性視聴者から大きな支持を集めました。
映画『マルサの女』へのリスペクト
伊丹十三監督の傑作映画を原案としながらも、テレビドラマとして独自の魅力を打ち出した点が評価されました。映画ファンからもオマージュとして好意的に受け止められました。
多彩な脱税事件と社会風刺
毎話異なる業種の脱税事件を扱うことで、バブル崩壊後の日本社会の様々な歪みを鋭く描き出しました。経済ドラマとしても完成度が高く、社会派としても評価されました。
ロケ地ガイド
港区・千代田区エリア
マルサが踏み込む大企業や高級店、官公庁エリアが集中する都心部のロケ地が多く使用されました。
- 泉ガーデンタワー:港区六本木一丁目の高層オフィスビルで、ターゲット企業の本社として登場しました。
- THE HOUR GLASS 銀座店:銀座の高級時計店で、脱税疑惑のある人物が訪れるシーンに使用されました。
- JR東京駅八重洲地下街:東京駅地下のショッピングエリアで、登場人物が尾行・接触するシーンに登場しました。
文京区・昭島市エリア
歴史的な建造物や郊外の施設が、ドラマの重厚な雰囲気を演出しました。
- 鳩山会館:文京区音羽の鳩山一郎元首相旧邸で、政財界人の邸宅シーンに使われました。
- フォレスト・イン昭和館:昭島市の宿泊施設で、容疑者との接見シーンの舞台となりました。
江東区・中央区エリア
下町から中央区にかけてのロケ地は、捜査の現場や被害者・関係者の生活シーンに活用されました。
- GALLERY KUBOTA:中央区京橋のギャラリーで、美術品を巡る脱税事件のシーンに登場しました。
- 隅田川テラス:隅田川沿いの遊歩道で、登場人物が思いを巡らせる印象的なシーンに使われました。
- ティアラこうとう:江東区の文化施設で、イベントや会合のシーンに使用されました。
神奈川県・千葉県
聖地巡礼のおすすめルート
都心マルサウォーキングコース
泉ガーデンタワー(六本木)からTHE HOUR GLASS銀座店、東京駅八重洲地下街までを徒歩と地下鉄で巡る半日コース。江角マキコ演じる吉村査察官の捜査路をたどれます。
下町から横浜への一日コース
鳩山会館・隅田川テラス・ティアラこうとうを巡り、午後は横浜中華街でグルメも楽しめる充実プラン。歴史と下町情緒を堪能できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
放送当時の視聴率は10%前後を記録し、社会派ドラマとして安定した支持を獲得しました。経済犯罪をテーマにした硬派な作品ながら、毎週の事件解決のカタルシスが幅広い層に受け入れられました。
好評だったポイント
「江角マキコがハマり役」「毎週違う事件で飽きない」「税金について考えるきっかけになった」といった声が多く、伊丹十三映画ファンからも「リスペクトを感じる作品」と好意的に受け止められました。