作品紹介
『問題のあるレストラン』は2015年1月から3月までフジテレビ系「木曜劇場」枠で放送された全10話の女性応援ドラマです。主演は真木よう子、脚本は『最高の離婚』『カルテット』『anone』などを生み出す巨匠・坂元裕二。音楽は『モテキ』などで知られる得田真裕が担当し、独特のリズム感ある会話劇と社会性を併せ持つ坂元ドラマの代表作の一つです。
主人公・田中たま子(真木よう子)は、一流ホテルのレストラン部に勤めていたものの、男性社員たちのパワハラ・セクハラに耐えかねて退社。後輩の藤村五月(二階堂ふみ)を救うため、そして自分の居場所を作るため、ビルの屋上で"女性だけのビストロ「ビストロ・フー」"を立ち上げます。
集うのは、ゆとり世代・新田結実(高畑充希)、元部下・几ハイジ(松岡茉優)、料理人・川奈藍里(臼田あさ美)、若き調理師・雨木千佳(山下リオ)、その他訳ありの女性たち。それぞれが男性社会に傷ついた過去を抱えながら、料理を通じて自分たちの生き方を取り戻していきます。
話題になったポイント
坂元裕二脚本の会話劇
坂元裕二節が随所に炸裂する、日常語に潜むユーモアと毒。女性キャラクター同士の掛け合いの台詞が回を追うごとに名言化し、SNSでは連夜書き起こしがバズりました。
女性陣の圧倒的なキャスティング
真木よう子、二階堂ふみ、高畑充希、松岡茉優、臼田あさ美、YOUと、後に主演級となる女優が揃い踏み。当時の若手・中堅女優の代表作として長く参照される配役です。
#MeToo以前のハラスメント告発ドラマ
国内で#MeToo運動が大きくなる以前の放送ながら、職場のパワハラ・セクハラを真正面から描いたパイオニア的作品。今見直しても色褪せない先見性を持っています。
ロケ地ガイド
ビストロ・フーの周辺
物語の中心である屋上ビストロ「ビストロ・フー」の舞台は、都心の象徴的な建物で撮影されています。
ビストロ・フーのキッチン調達
食材調達や皿選びのシーンは、都心・郊外の実在の市場と店で撮影されました。
- CRAFT MK1号店:第3話で皿を選んだ店
- 船橋市地方卸売市場:第3話のせり市場
- LaVinee:第6話でたま子がワインを買った店
- 道の駅なるさわ:第7話のドライブイン
物語の節目の場所
キャラクターたちの人生の転機が描かれる象徴的な場所です。
- つくばエクスプレス 流山おおたかの森駅:第1話のかつての移動カフェ跡
- 旧渋谷川遊歩道:第1話でたま子が五月を追いかけた場所
- 新港埠頭:第4話で星野大智が結実にキスした場所
- STEP CAMP BASE 油壺:最終話で300日後にメンバーが集まった海辺のレストラン
聖地巡礼のおすすめルート
表参道・渋谷ビストロフールート
表参道駅→旧渋谷川遊歩道→R&B PART7と歩く、ビストロ・フーの世界観を味わう半日ルート。表参道の路地裏の雰囲気がドラマそのままです。
三浦半島最終回ルート
最終話の舞台であるSTEP CAMP BASE 油壺を目指す旅。海辺の開放感のあるレストランで、ドラマの余韻に浸れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均スコア★★★★4.0点と高評価。坂元裕二ドラマの中でも特に女性ファンから熱烈に支持されており、何度も見返される名作です。
好評だったポイント
真木よう子の不器用なはまり役、坂元裕二の鋭く優しい脚本、若手女優たちの瑞々しい演技、そして働く女性への真摯なまなざし。2010年代後半のフェミニズム的ドラマの先駆として今も再評価が続いています。