作品紹介
『Mother』は2010年4月から6月まで日本テレビ系で放送された全11話の連続ドラマである。脚本は坂元裕二のオリジナル書き下ろし。北海道・室蘭の小学校で臨時教師をしている鈴原奈緒(松雪泰子)は、教え子の道木怜南(芦田愛菜)が虐待を受けていることに気づく。
極寒の中ゴミ袋に入れられた怜南を発見した奈緒は、「あなたのお母さんになろう」と決意し、事故死を偽装して怜南を連れ去る。「鈴原継美」と名付けた怜南と東京への逃亡生活の中、奈緒自身の養子としての過去や実母との関係、怜南の実母の事情など、「母性とは何か」を多角的に描いた重厚な人間ドラマである。
話題になったポイント
芦田愛菜の出世作──当時5歳の天才子役
オーディション時わずか5歳で規定年齢に達していなかった芦田愛菜が、脚本家・坂元裕二との協議の末にキャスティングが決定。圧倒的な演技力で一躍スターダムにのし上がった。松雪泰子、田中裕子、尾野真千子ら実力派女優陣の演技も高く評価された。
ドラマアカデミー賞を総なめ
第65回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀作品賞、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞、監督賞、新人賞など主要部門を総なめにした。平均視聴率は12.9%、最終回は16.3%を記録。
世界35カ国以上でリメイク
トルコ、韓国、フランス、ウクライナ、タイ、中国など、2019年時点でアジア10カ国・世界35カ国以上で独自のリメイク版が制作されるという、日本ドラマとして異例の国際展開を果たした。
ロケ地ガイド
北海道エリア(物語前半の舞台)
室蘭の街並みが物語の背景として印象的に使われた。
東京エリア(逃亡先の舞台)
奈緒と継美の逃亡生活の舞台となる東京では、下町の雰囲気あるロケ地が中心。
聖地巡礼のおすすめルート
室蘭・Mother巡礼ルート(半日コース)
室蘭市内に集中するロケ地を巡り、奈緒と怜南の物語の原点を追体験。ウトナイ湖で渡り鳥を観察するシーンのロケ地も訪問可能だ。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは4.2/5.0(13,550件)と非常に高い評価。日本ドラマ史に残る名作として広く認知されている。
好評だったポイント
「ストーリーは重たくつらいが、最後まで見てよかったと思える」「田中裕子の演技は慈愛と悲しみが溢れていて圧巻」「芦田愛菜が当時5歳とは驚き」「第1話から涙腺崩壊」という感想が代表的。重いテーマながらも深い感動を与える名作として、放送から長年経っても高い支持を得続けている。