作品紹介
『なごり雪』は2002年9月28日公開の日本映画。大林宣彦監督による「大分三部作」の第1作(後に『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』『その日のまえに』が続く)。原案・原作は伊勢正三作詞・作曲の伝説的フォークソング「なごり雪」(1974年イルカで大ヒット)。主演は三浦友和(梶村祐作役)、共演に須藤温子(雪子役)、細山田隆人(水田健一郎の青年期)、反田孝幸、長澤まさみ(少女時代を演じる初期作品)、田中幸太朗、斉藤梨沙、津島恵子、ベンガル、宝田明、加藤治子など。Filmarks★3.4、レビュー数249件と評価される、大林宣彦の集大成的な望郷ファンタジー。大分県臼杵市の歴史的町並み「二王座」を主舞台に、青春の追憶と現在が交差する大林演出の真骨頂が光る、邦画界の珠玉の名作です。
東京で妻に逃げられ、孤独に暮らす中年男・梶村祐作(三浦友和)は、ある日旧友・水田健一郎からの電話を受けます。「妻・雪子が交通事故で危篤」――28年ぶりに故郷・大分県臼杵に戻った祐作。病院で意識のない雪子(須藤温子)の姿を目にした瞬間、彼の脳裏には28年前の記憶が鮮やかに蘇ります。
かつて、青年時代の祐作(細山田隆人)と水田、そして17歳の雪子は親友同士でした。雪子は水田と恋に落ち、二人は結婚――しかし祐作もまた、雪子を密かに愛していたのです。28年の時を超え、危篤の雪子の枕元で、祐作は青春の日々と封印した想いを思い起こします。臼杵二王座の坂道、上臼杵駅、福゜々(ぷくぷく)、小手川酒造、岡城跡、虹澗橋、臼杵石仏、黒島海水浴場など、大分県の伝統的町並みと自然を全面活用した大林宣彦の故郷愛。伊勢正三の名曲「なごり雪」が物語全体を包み込む、ノスタルジーと永遠の青春を描く望郷映画の傑作です。
話題になったポイント
大林宣彦「大分三部作」第1作
大林宣彦監督の故郷・尾道三部作・新尾道三部作に続く、大分を舞台にした「大分三部作」(『なごり雪』『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』『その日のまえに』)の第1作。大林の望郷映画への深い愛が結晶化した代表作です。
伊勢正三「なごり雪」のフィルム化
かぐや姫・伊勢正三が1974年に発表したフォーク名曲「なごり雪」(イルカが歌唱して大ヒット)を、原案・原作として映画化。歌詞の世界観を大林ならではのファンタジック演出で映像化した、音楽映画としても貴重な一作です。
三浦友和×須藤温子の世代交差
主演・三浦友和が中年の祐作を、ヒロイン・須藤温子が17歳の雪子を演じる、世代を超えた追憶のドラマ。長澤まさみのデビュー初期作としても貴重で、大林演出の若手起用の名手ぶりが光ります。
ロケ地ガイド
臼杵・二王座エリア
大林映画の聖地・臼杵。
- 民家:臼杵市大字ニ王座、伝統的町並み。
- 福゜々(ぷくぷく):臼杵市横町、レトロなお店。
- 小手川酒造:臼杵市大字臼杵、地元の酒蔵。
- 二王座の坂道:臼杵市ニ王座、本作の象徴的な坂道。
- 二王座の坂道:臼杵市ニ王座。
- 多福寺:臼杵市大字臼杵。
- 久家の大倉:臼杵市大字浜田。
臼杵周辺・JR沿線エリア
臼杵駅周辺。
- JR日豊本線上臼杵駅:臼杵市大字福良、レトロな駅舎。
- JR日豊本線重岡駅:佐伯市宇目大字大平。
- 国道217号線下の江跨線橋:臼杵市大字田井。
- 浦添川沿いの細道:臼杵市大字福良。
- JR日豊本線臼杵駅付近:臼杵市大字海添。
大分・大分市・別府エリア
大分の風景。
- 大分県立大分雄城台高校:大分市大字玉沢、高校シーン。
- 雄城神社:大分市大字玉沢。
- 臼杵市医師会立コスモス病院:臼杵市大字戸室、雪子が運ばれた病院。
臼杵・佐伯・竹田エリア
大分の絶景。
聖地巡礼のおすすめルート
臼杵二王座・大林映画ルート
二王座の坂道を歩き、小手川酒造と多福寺を巡る、大林映画の臼杵聖地巡礼コース。
JR日豊本線レトロ駅ルート
JR日豊本線上臼杵駅でレトロな駅舎を体感し、重岡駅へ。日豊本線のローカル駅巡りコース。
国宝・臼杵石仏ルート
臼杵石仏と虹澗橋を巡り、岡城跡で「荒城の月」の世界を体感する、大分文化財コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均★3.4、レビュー数249件。大林宣彦監督の代表作の一つとして、邦画ファン・大分県観光ファンから根強く支持されています。
好評だったポイント
「三浦友和の中年男像が哀愁」「須藤温子の純粋なヒロイン」「長澤まさみの初期出演」「大林宣彦の幻想的演出」「臼杵二王座の風景が美しい」「伊勢正三なごり雪の世界観を映像化」「望郷映画の傑作」――大林宣彦の故郷愛が結晶化した珠玉の名作として、現在も愛され続けています。