作品紹介
『七つの会議』は2013年7月13日にNHK BSプレミアム『プレミアムドラマ』枠で全1話で放送されたテレビドラマ。原作は池井戸潤の同名小説(日本経済新聞出版、2012年刊)。脚本は丑尾健太郎、主演は東山紀之(八角民夫役)、共演に音尾琢真、相島一之、田中要次、宇梶剛士、長谷川朝晴、徳重聡、神尾佑、温水洋一、戸田菜穂、北見敏之、平田満、香川照之など。池井戸潤の企業犯罪小説を、池井戸ドラマ常連キャストで映像化した経済サスペンスの傑作。中堅メーカーで起こる「ぐうたら係長」のパワハラ告発から始まる連鎖が、想像を絶する企業の闇に至る過程を緊迫感あふれる演出で描き出します。
中堅メーカー「東京建電」の営業一課で万年係長の八角民夫(東山紀之)は、いわゆる「ぐうたら社員」で、トップセールスマンの課長・坂戸宣彦からは叱責されながらも、ノルマも最低限しか果たさず、結果主義の営業部長・北川誠の方針の下でひっそりと過ごしていました。ある日、社内でパワハラ騒動が起こり、坂戸に異動処分が下されます。その後、新しく課長として着任した原島万二(音尾琢真)は、八角を始めとする一癖ある部下たちに翻弄されます。
パワハラ事件をきっかけに浮かび上がる、東京建電の隠された巨大な不正――八角が一見「ぐうたら」に見える裏側で、彼は何を見ていたのか?経理、製造、企画、人事、それぞれの会議室で繰り広げられる「七つの会議」が、企業の不都合な真実に迫っていきます。原作の池井戸潤らしい「企業の闇」と「個人の正義」のせめぎ合いを、東山紀之の渋い演技と豪華キャストで描き切った経済サスペンスの傑作。ロケは東京・千代田区(コープビル、メディアカフェポパイ神田店、鎌倉橋、新常盤橋、都道402号線)、神奈川・横浜(GRAND CENTRAL TOWER、保土ケ谷の住宅街)、川崎(川崎競馬場、JR横須賀線の跨線橋)、東京・港区(高輪橋架道橋)、江東区(若洲)など、首都圏のビジネス街と工業地帯で行われました。
話題になったポイント
池井戸潤×NHKプレミアムドラマの実力派タッグ
『下町ロケット』『半沢直樹』などで知られる池井戸潤の企業犯罪小説をNHK BSプレミアムで映像化。後の2019年映画版(野村萬斎主演)に先駆けて、東山紀之主演で放送された貴重なテレビドラマ版です。
東山紀之の渋い「ぐうたら係長」演技
少年隊・東山紀之が、表面は「ぐうたら係長」だが裏では会社の不正を見抜く知的な人物・八角民夫を演じ高評価。アイドルイメージを覆す渋い演技が、池井戸ドラマファンから熱い支持を集めました。
七つの会議室で進む企業ミステリー
営業会議、製造会議、企画会議、人事会議、経理会議など「七つの会議」で少しずつ明かされる企業の不正。会議室という閉鎖空間でのサスペンスが、池井戸潤ならではの緊迫感を生み出しました。
ロケ地ガイド
千代田区・神田エリア
東京建電のオフィス街。
- コープビル:千代田区内神田1丁目、東京建電のオフィスビル。
- メディアカフェポパイ 神田店:千代田区鍛冶町2丁目、神田の喫茶店。
- 鎌倉橋:千代田区内神田1丁目、神田の橋。
- 都道402号線:千代田区大手町2丁目。
- 新常盤橋:中央区日本橋本石町3丁目、日本橋の橋。
横浜・川崎エリア
みなとみらいと工業地帯。
- GRAND CENTRAL TOWER:横浜市西区みなとみらい4丁目、横浜の高層ビル。
- 川崎競馬場:川崎市川崎区富士見1丁目、競馬場シーン。
- JR横須賀線の跨線橋:川崎市中原区中丸子。
- 階段:横浜市保土ケ谷区峰岡町3丁目。
- 住宅:横浜市保土ケ谷区峰岡町3丁目。
- JR東海道本線の跨線橋:横浜市神奈川区亀住町。
港区・江東区エリア
都心と臨海部。
- 高輪橋架道橋:港区港南1丁目、品川の名物トンネル。
- 若洲:江東区若洲2丁目、湾岸シーン。
- 東京港臨海道路:江東区若洲3丁目。
- 住友不動産飯田橋ビル3号館:新宿区西五軒町。
聖地巡礼のおすすめルート
東京建電オフィスルート
コープビル(東京建電のオフィスビル)から鎌倉橋、新常盤橋を巡る、千代田区ビジネス街散策コース。
横浜みなとみらいルート
GRAND CENTRAL TOWERでみなとみらいの高層ビル街を見上げ、保土ケ谷の階段を訪ねる、横浜散策コース。
湾岸シーンルート
高輪橋架道橋から若洲、東京港臨海道路を巡る、湾岸サスペンスコース。
視聴者の声・評判
評価スコア
NHK BSプレミアムの実力派ドラマとして高評価。後に2019年に野村萬斎主演で映画化(興行収入21.6億円)されるなど、池井戸潤原作の中でも傑作として位置付けられる作品です。
好評だったポイント
「東山紀之の渋い演技が見事」「池井戸潤の企業ミステリーが面白い」「会議室でのサスペンスが緊迫」「中堅メーカーの闇がリアル」「香川照之など豪華キャスト」「丑尾健太郎の脚本が冴える」「経済小説ドラマ化の傑作」――池井戸潤ファン・経済ドラマファンから熱い支持を集めた一作です。