作品紹介
『ナオミとカナコ』は奥田英朗の同名小説を原作とし、2016年1月から3月までフジテレビ系「木曜劇場」枠で放送されたサスペンスドラマです。デパート外商部で働くキャリアウーマンの小田直美(広末涼子)と、大学時代からの親友で専業主婦の服部加奈子(内田有紀)。加奈子は夫・達郎から日常的にDVを受けており、追い詰められた二人はある決断を下します。
二人は綿密な計画を立て、加奈子の夫を殺害。達郎は「中国へ出張に行ったまま失踪した」という偽装工作を施しますが、徐々に計画のほころびが露呈し、刑事や達郎の同僚、さらには中国人の協力者など、さまざまな人物が二人を追い詰めていきます。友情と犯罪、罪悪感と生存本能が交錯するスリリングな展開が全10話にわたって描かれました。
話題になったポイント
広末涼子×内田有紀の初共演
90年代を代表する二大アイドル女優の初共演が大きな話題となりました。二人の息の合った演技は「まるで本当の親友のよう」と評され、特に追い詰められていく中での微妙な心理描写が高く評価されました。広末涼子の表情豊かな演技と自然な美しさ、内田有紀のDV被害者としての繊細な表現が視聴者の心を掴みました。
豪華脇役陣の怪演
佐藤隆太が演じた達郎の同僚・林は、じわじわと真相に近づく不気味さで視聴者を震え上がらせ、第3回コンフィデンスアワード・ドラマ賞で助演男優賞を受賞しました。吉田羊演じるデパートの上司や、高畑淳子の中国人役も「ハマりすぎ」と話題になりました。
考察を呼んだ最終回
最終回のラストは結末を曖昧にし、視聴者の想像に委ねる形で幕を閉じました。殺人を犯した主人公が逃げ切れたのか否か――この余韻の残る終わり方はSNSで大きな議論を呼び、放送後も長く語り継がれるドラマとなりました。
ロケ地ガイド
東京エリア
- スプリングバレーブルワリー東京:直美と加奈子が密会するおしゃれなレストランシーンで使用されました
- T'SUKI Sur La Mer:直美の外商部での接待シーンなど、華やかなデパート外商の世界を演出
- 日比谷公園:二人が計画について話し合う重要な屋外シーンのロケ地
- JR東海道本線品川駅港南口:通勤シーンや逃走シーンなど、都会の日常を描く場面で登場
- ホテル グランパシフィック LE DAIBA:物語のキーとなるホテルシーンの撮影に使用
- 羽田空港第1旅客ターミナルビル:クライマックスの逃亡シーンで印象的に使われました
富山エリア
- JR富山駅:達郎の故郷として描かれた富山のシーンの起点
- 富山城址公園:達郎の実家周辺として登場し、地方都市の穏やかな風景が対比的に描かれました
- 内川の中新橋:「日本のベニス」と称される新湊の美しい運河沿いの風景が印象的
- 新湊きっときと市場:富山の食文化を感じさせるロケ地として使用
神奈川エリア
千葉・山梨エリア
- エム・ベイポイント幕張:達郎の勤務先ビルとして繰り返し登場
- 笛吹川温泉坐忘:逃亡中の隠れ家として登場した山梨の温泉旅館
- 広瀬ダム:緊迫したシーンの舞台となったダム
聖地巡礼のおすすめルート
東京・お台場〜品川ルート(半日コース)
品川駅港南口からスタートし、品川インターシティ周辺を散策。その後りんかい線でお台場へ移動し、ホテル グランパシフィック LE DAIBAへ。直美の職場周辺の雰囲気を味わえるルートです。帰りに日比谷公園に立ち寄れば、二人の密談シーンの場所も巡れます。
富山・新湊レトロルート(1日コース)
JR富山駅を起点に、富山城址公園を散策した後、万葉線で新湊方面へ。内川の中新橋周辺は「日本のベニス」と呼ばれる風情ある運河沿いの散策が楽しめます。新湊きっときと市場で富山の新鮮な海の幸を堪能するのもおすすめです。
神奈川・横浜中華街ルート(半日コース)
横浜中華街の大珍楼を訪れ、ドラマに登場した中華料理を味わいましょう。物語の重要な転換点となった中国人協力者との接触シーンの雰囲気を体感できます。その後、平和通り商店街を散策して横浜の下町情緒も楽しめます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは3608件のレビューで平均★3.8という高評価を獲得。「毎話ハラハラする展開で一気見した」「前半はバレるかバレないか、後半は捕まるか捕まらないかの攻防が秀逸」など、サスペンスとしての完成度を称える声が多数寄せられました。
好評だったポイント
最も評価されたのは主演二人の演技力で、「広末涼子の追い詰められていく表情の変化が素晴らしい」「内田有紀の静かな狂気がリアル」といった声が目立ちました。また、脇役陣の好演も大きな魅力で、佐藤隆太の「じわじわ迫る怖さ」、吉田羊の「冷徹な上司」、高畑淳子の「中国人おばちゃん役のハマりっぷり」など、キャスト全体の演技が物語を支えていたと絶賛されています。原作ファンからも「ドラマ化で原作の魅力がさらに引き出された」と好意的に受け止められました。