作品紹介
『ウルトラマンネクサス』は2004年10月から2005年6月までTBS系で毎週土曜朝7時30分枠で放送された全37話の特撮テレビドラマです。制作は円谷プロダクション。主演は川久保拓司(孤門一輝役)、共演は桐島優介(姫矢准役)、内山眞人(千樹憐役)、佐藤康恵(西条凪副隊長役)、石橋保(和倉英輔隊長役)、松永一駿、栗林忍ら。ウルトラシリーズでは珍しい"完全な連続ドラマ形式"、"ウルトラマンの変身者が複数登場"、"ハードSF的世界観"という数々の新機軸を打ち出した異色作として知られます。
"新宿大災害"から5年後。レスキュー隊員・孤門一輝(川久保拓司)は、突如として非公然防衛組織TLT(地球解放機構)への配属を命じられます。向かう途中で遭遇したのは、謎の怪物ペドレオン。諦めかけた孤門を救ったのは、赤い光の中から降臨した銀色の巨人・ウルトラマン——。孤門はTLTの一員として、ウルトラマン(最初は姫矢准)と共に、異生獣(ビースト)たちから地球を守る戦いに身を投じていきます。
ハードSF色と心理ドラマを前面に出した大人向けウルトラシリーズとして、前作『ウルトラマンコスモス』から対象年齢層を引き上げる実験的な作品。児童層からの人気は伸び悩んだものの、視聴した成人層からは熱狂的な支持を獲得し、"大人が見るウルトラマン"のパイオニアとして、後のウルトラシリーズに大きな影響を与えました。
話題になったポイント
大人向けウルトラシリーズ
従来の児童向けエンタメから対象年齢層を引き上げ、大河ドラマ形式のシリーズ構成、ハードSF的世界観、暗く重い展開を採用。ウルトラシリーズの新たな可能性を切り拓きました。
変身者複数登場
ウルトラマンの変身者が姫矢准→千樹憐→孤門一輝と複数登場する、シリーズ初の設定。"ウルトラマンの力を継承する"というテーマで物語を推進しました。
ビースト=異生獣
従来の"怪獣"ではなく、"異生獣(ビースト)"と呼ばれる人型の敵を配置。ホラー色と社会派要素を融合させた独特の世界観が、大人のファンを惹きつけました。
ロケ地ガイド
TLT基地とネクサスの活動
TLTの基地や孤門一輝の活動地は、関東の象徴的な建物・自然で撮影されました。
- 宮ヶ瀬ダム:TLT基地「フォートレスフリーダム」
- 東武動物公園:孤門と斎田リコの出会い動物園
- 新宿新都心:第1話に登場
- 横須賀市文化会館:南大野警察署
- サッポロビール千葉工場:第2・3話のビール工場
ビースト戦闘シーン
異生獣との戦闘シーンは、関東各地の印象的なロケ地で撮影されました。
- サン企画宮ヶ瀬SS:第1話のガソリンスタンド
- 大門桟道:第1話のマイクロバス襲撃
- JR中央本線新宿駅西口:第3話のニュース
- 砂町水再生センター:第15話の大きな煙突
- コクサイエアロマリンの倉庫:第17・18話の倉庫
- 神子沢東歩道橋:第34話のTLT封鎖
姫矢准・千樹憐の物語舞台
複数の変身者たちの物語舞台は、神奈川・東京のロケ地で撮影されました。
- 越中島公園:第5話の姫矢とフリージャーナリスト
- いちご西参道ビル:第6話の東都日報新聞社
- 敬愛学園宮ヶ瀬プレイハウス:第14・16話の山邑別荘
- 飯山温泉大和屋:第19話の姫矢が運び込まれた旅館
- ルーテル学院大学:第30話の千樹憐の学校
- 議事堂通り:最終話の孤門変身
聖地巡礼のおすすめルート
宮ヶ瀬ダムTLT基地ルート
宮ヶ瀬ダム→敬愛学園宮ヶ瀬プレイハウス→サン企画宮ヶ瀬SSと、TLT基地「フォートレスフリーダム」と近郊を巡る神奈川北部コース。
千葉・関東ビースト戦闘ルート
サッポロビール千葉工場→東武動物公園→砂町水再生センターと、印象的なビースト戦闘の舞台を巡るコース。
視聴者の声・評判
評価スコア
視聴率は伸びなかったものの、"大人の鑑賞に耐えるウルトラシリーズ"として成人ファンから熱狂的な支持を獲得。後のウルトラシリーズ(『ウルトラマンマックス』『ウルトラマンメビウス』など)への影響が大きい、伝説的な1作です。
好評だったポイント
川久保拓司の主人公としての葛藤、姫矢准・千樹憐の複雑な背景、ハードSF色の強い脚本、"ウルトラマンを継承する"というテーマ性。ウルトラシリーズの新境地を切り拓いた、カルト的人気を誇る傑作です。