作品紹介
『おひさま』は2011年4月から10月までNHKで放送された連続テレビ小説(朝ドラ)第84作です。主演は井上真央、脚本は岡田惠和。朝ドラ初主演となる井上真央が、激動の昭和を明るく生き抜く女教師を演じて話題を呼びました。放送期間が東日本大震災直後に重なり、"日本を明るくするドラマ"として視聴者に勇気を与えた作品として記憶されています。
主人公・須藤陽子(井上真央)は、病を患う母のため一家で東京から長野・安曇野へ引っ越してきた少女。父(寺脇康文)と二人の兄に守られて健やかに成長し、やがて安曇野の小学校教師となります。「太陽のようにいつも笑って世界を照らす」という亡き母との約束を胸に、戦争、親友との別れ、結婚と出産、蕎麦屋経営と、人生のあらゆる局面を明るく受け止めていく陽子の一代記です。
共演は高良健吾(夫・丸山和成役)、寺脇康文、原田知世、田中圭、永山絢斗、満島ひかりら。四季折々の安曇野の風景、常念岳・北アルプスの雄大な山並み、大王わさび農園の清流と水車──自然の美しさがドラマの骨格を支え、観光効果も絶大な作品となりました。
話題になったポイント
井上真央の朝ドラ初主演
『花より男子』で人気を博した井上真央にとってNHKドラマ初主演。昭和初期から戦中・戦後・昭和後期までの数十年を演じ分けるヒロイン役で、演技の幅を大きく広げました。
安曇野と北アルプスの絶景
ロケ地となった長野県安曇野は、大王わさび農園、中山高原、万水川の堤防、常念道祖神などのフォトジェニックな風景が毎朝の画面を彩り、"旅行したくなる朝ドラ"と言われるほど観光PR効果を発揮しました。
東日本大震災後の"朝の希望"
2011年3月の東日本大震災直後にスタートしたこともあり、タイトル通り"おひさま"のような明るさで視聴者を励ます役割を果たしました。戦時下の困難を乗り越える主人公の姿が、震災後の日本人の心に深く響きました。
ロケ地ガイド
安曇野の定番風景
ドラマ全編の基調となる安曇野の風景は、観光客にもおなじみのスポットがふんだんに使われています。
- 長峰山:安曇野を見渡せる見晴らしの良い山
- 大王わさび農園:水車とわさび田のある安曇野の代表風景
- 中山高原:頻出する蕎麦畑
- 国営アルプスあづみの公園事業用地:茅葺き農家のある農村
- 穂高川の堤防:安曇富士の見える堤防
- 常念岳の見える道路:原口房子が車で走った田んぼの道
陽子の学校と思い出
陽子の学校時代、教師時代の場面は実在の歴史的建築で撮影されました。
- 旧上岡小学校:陽子が通う有明山尋常小学校
- あがたの森公園:兄・春樹が通う松本高校
- 旧茨城県立土浦中学校本館:陽子が通う安曇野高等学校
- 奈良井宿:陽子が女学校時代に過ごした街並み
- 旧華頂宮邸:親友・真知子の住む家
陽子の店と大人の生活
陽子が開く蕎麦屋や、大人になってからの生活圏。
- 大王わさび農園の駐車場脇:陽子の店「百白花」
- 常念道祖神:第1話で安曇野の桜として紹介
- 大峰高原:第1話のお弁当シーン
- 松本城:第2・3話で訪れた松本城
聖地巡礼のおすすめルート
安曇野1日観光&朝ドラルート
大王わさび農園→万水川の堤防→中山高原→常念道祖神と巡る、安曇野の定番観光とおひさまロケ地が一致した1日コース。水車ときれいな水を楽しみながらドラマの世界観に浸れます。
松本&奈良井宿1泊ルート
松本城→あがたの森公園→奈良井宿と、松本から木曽方面へ向かう1泊2日コース。宿場町の情緒と朝ドラのロマンを両立できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均スコア★★★★3.9点。朝ドラの中でも特に好感度が高い作品で、"震災直後の心に沁みた"という声が多数寄せられ、記憶に残る名作朝ドラと評価されています。
好評だったポイント
井上真央のあたたかい芝居、安曇野の絶景、岡田惠和脚本の優しさ、高良健吾・寺脇康文・原田知世ら共演陣の重厚感。日本の原風景を映した映像と、家族の絆を丁寧に描いたストーリーで、震災後の日本人に寄り添った稀有な一本です。