作品紹介
『隠岐伝説殺人事件』は1998年TBS系で放送された土曜サスペンスドラマで、内田康夫原作・浅見光彦シリーズ第10弾の記念作。主演は辰巳琢郎(浅見光彦役)、共演に加藤治子、村井国夫、神山繁、高松英郎、津島恵子、佐藤B作、清水アキラ、中山忍などベテラン俳優陣が脇を固めています。脚本は石原武龍、プロデューサーは矢口久雄、ディレクターは脇田時三、制作はテレパック/TBS。日本海に浮かぶ隠岐島という離島の歴史的舞台を活かし、後鳥羽上皇伝説と源氏物語絵巻を絡めた重厚なミステリー。隠岐の絶景と松江の歴史的町並みが随所に登場する旅情ミステリーの傑作です。
日本海に浮かぶ隠岐島は、過去千年、日本の政争で敗れた者たちの終のすみかとされてきた地。後鳥羽上皇をはじめ、高貴な人々の文化遺産が数多く残されています。本作では、平安文化最大の文芸作「源氏物語絵巻」と、第二次世界大戦後の島の内外の様々な思惑が、複雑に絡み合うミステリーとして展開します。隠岐島の小さな池で若者が笑いながら溺死する怪事件が発生し、島の老人・小野仙一が「後鳥羽上皇の祟りだ」と呟きます。
それから半年後、東京品川の古い屋敷で、遺失したはずの源氏物語絵巻を偶然見てしまった佐治貴恵は、国文学の教授・白倉秀明に相談を持ちかけます。やがて取材で隠岐を訪れた浅見光彦は、後鳥羽上皇の御火葬塚や隠岐神社など歴史の舞台を巡るなか、現代の連続殺人事件の真相に迫っていきます。隠岐島・松江・出雲を舞台にした壮大な歴史ミステリーは、内田康夫サスペンスのなかでも傑作の呼び声高い一作です。
話題になったポイント
シリーズ第10弾記念作の重厚な歴史ミステリー
1994年スタートのTBS浅見光彦シリーズの記念すべき第10弾。後鳥羽上皇伝説・源氏物語絵巻という日本史と日本文学の重厚なテーマを絡め、シリーズ屈指のスケール感を実現しました。
隠岐島の絶景ロケ
島根県隠岐島の海士町・西ノ島町・知夫村全域でロケを敢行。三郎岩、国賀海岸、魔天崖、アカハゲ山など離島の絶景を、サスペンスドラマでありながら旅番組のように堪能できる映像美が魅力です。
後鳥羽上皇伝説のミステリー
承久の乱に敗れて隠岐に流された後鳥羽上皇の歴史的悲劇を、現代の連続殺人事件と結びつけた骨太のミステリー構成。隠岐神社や御火葬塚など史跡も物語のキーとして登場します。
ロケ地ガイド
隠岐島後鳥羽上皇ゆかりの地
隠岐島の歴史的舞台。
- 隠岐神社:島根県隠岐郡海士町海士、後鳥羽上皇を祀る神社。
- 後鳥羽上皇御火葬塚:海士町海士、上皇火葬の地。
- 菱浦港:海士町海士の港。
- マリンポートホテル海士:海士町福井のホテル。
- 三穂神社:海士町崎の神社。
隠岐の絶景スポット
離島の自然美。
- 三郎岩:隠岐郡海士町、海上にそびえる奇岩。
- アカハゲ山:隠岐郡知夫村古海。
- 魔天崖:隠岐郡西ノ島町浦郷の断崖。
- 宇受賀の瀬:隠岐郡海士町宇受賀。
- 浦郷港:西ノ島町浦郷の港。
- 国賀海岸:西ノ島町浦郷、絶景の海岸線。
- 木路ヶ崎灯台:海士町崎の灯台。
- 金光寺山:隠岐郡海士町。
- 国賀海岸赤尾展望所:西ノ島町浦郷、絶景展望地。
松江・出雲エリア
島根県の歴史的町並み。
東京シーン
都内ロケ地。
聖地巡礼のおすすめルート
後鳥羽上皇ゆかりルート
菱浦港に上陸後、隠岐神社と後鳥羽上皇御火葬塚を参拝。日本史を肌で感じる歴史散策コースです。
隠岐絶景ルート
国賀海岸と国賀海岸赤尾展望所から魔天崖へ。日本ジオパーク認定の隠岐の絶景を1日で堪能できます。
松江歴史散策ルート
松江城から塩見縄手の武家屋敷を巡り、宍道湖で夕日を眺める松江の王道コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
浅見光彦シリーズの中でも特にスケール感のある記念作として評価が高く、隠岐の絶景と歴史テーマの重厚さで、内田康夫ファンから屈指の支持を集めています。
好評だったポイント
「隠岐の景色が圧巻」「後鳥羽上皇伝説のロマン」「源氏物語絵巻の謎が深い」「辰巳琢郎の浅見光彦が円熟」「松江城・宍道湖の風景が美しい」「ベテラン俳優陣の演技が重厚」といった声が寄せられ、旅情と歴史ミステリーが融合した名作として記憶されています。