作品紹介
『orange』は2015年12月12日に公開された青春ラブストーリーで、高野苺の人気コミックを土屋太鳳・山﨑賢人のW主演で実写映画化した作品です。監督は『くちびるに歌を』『アオハライド』の三木孝浩、脚本は『四月は君の嘘』の金子ありさが担当。長野県松本市を舞台に、後悔を抱えた未来の自分から届いた手紙を巡る、SF要素を絡めた切ない青春ドラマです。
高校2年生の春、高宮菜穂(土屋太鳳)のもとに10年後の自分から手紙が届きます。そこには「転校生の成瀬翔(山﨑賢人)を好きになる」「翔は1年後にいなくなってしまう」と書かれていました。最初は信じられなかった菜穂ですが、手紙の通りに出来事が次々と起こり、26歳の自分と同じ後悔を繰り返さないため、翔を救うために友人たち(竜星涼、桜田通、山崎紘菜、清水くるみ)と共に動き出します。
松本城のお堀沿いを歩くシーンや、御射鹿池の幻想的な風景など、信州・松本の四季折々の美しさを存分に活かしたロケーションが印象的。「もう一度会いたい人」を想う気持ちが、信州の透明感のある風景と重なって観客の心を打ちます。
話題になったポイント
松本の街並みが美しすぎる
国宝・松本城をはじめ、女鳥羽川沿いの中の橋、縄手通りなど、城下町・松本の景観をフルに活用したロケーションが大きな話題に。松本市にとっても観光誘致の起爆剤となり、公開後は「orange聖地巡礼マップ」がファンの間で広まりました。
御射鹿池の神秘的な美しさ
東山魁夷の絵画「緑響く」のモチーフとなった茅野市の御射鹿池が、本作で大きく取り上げられたことで、再び観光客が殺到する現象に。鏡のような水面に映り込む森の景色は、本作の名場面のひとつです。
土屋太鳳と山﨑賢人の透明感
当時20歳前後の若手俳優二人の繊細な演技が高く評価され、特に山﨑賢人の「儚さ」を体現する演技は、原作ファンからも絶賛されました。
ロケ地ガイド
松本城下町エリア
JR松本駅から徒歩圏で巡れる城下町エリアは、本作の中心舞台。1日かけて散策できる聖地巡礼の本丸です。
- 松本城:国宝の天守閣、お堀沿いを歩く名シーン。
- あがたの森公園:旧制松本高校跡地、青春シーンのロケ地。
- 女鳥羽川の幸橋:街の中心を流れる川と橋。
- 縄手通り:女鳥羽川沿いのレトロな商店街。
- 女鳥羽川の中の橋:登校シーンに登場する印象的な橋。
- 松本市役所:丸の内の行政の中心。
- 大手一丁目交差点:街中を歩くシーンの定番。
- 松本市総合体育館:体育会系シーンの撮影地。
松本郊外・住宅街エリア
菜穂や翔の家、通学路、放課後のシーン。
- 一軒家:蟻ケ崎の住宅、登場人物の家。
- 一軒家:里山辺の住宅。
- 坂道:城山地区の通学路。
- 坂道:城山の風景的な坂。
- 城山公園:街を見下ろす高台の公園。
- 須々岐水神社:里山辺の歴史ある神社。
- 道路:里山辺の住宅街シーン。
- 弘法山古墳:松本市街を一望できる絶景スポット。
長野県内の名所エリア
松本市以外の長野県内のロケ地。映画の象徴的なシーンを彩ります。
- 御射鹿池:茅野市の神秘的な池、本作屈指の名場面。
- 長野県田川高等学校:塩尻市にある学園シーンの校舎。
- 長野県明科高等学校:安曇野市の高校校舎。
- 旧長野県飯田工業高等学校:飯田市の校舎。
- 入笠牧場:伊那市高遠の高原牧場、開放的な風景。
聖地巡礼のおすすめルート
松本城下町徒歩半日コース
JR松本駅からあがたの森公園へ向かい、女鳥羽川の中の橋を渡って縄手通りを散策。松本城でメインの撮影地巡りを楽しみ、女鳥羽川の幸橋を経由して駅に戻る、半日完結の王道コース。松本グルメの味噌や蕎麦も味わえます。
御射鹿池・茅野日帰りコース
松本駅からレンタカーで茅野方面へ。御射鹿池で映画の名場面を再現したら、車を伊那方面へ走らせて入笠牧場へ。長野の高原の壮大な風景に浸る、本作の幻想的な世界観を体験する1日コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは7万件超のレビューが寄せられており、平均スコアは★★★3.4点。原作ファンからは賛否が分かれるものの、「ロケーションの美しさ」「キャストの透明感」「主題歌コブクロ『未来』との相性」では高評価が並びます。
好評だったポイント
「松本の景色が美しすぎる」「御射鹿池の神秘的な雰囲気が映画に合っている」「土屋太鳳と山﨑賢人の演技が瑞々しい」「未来から手紙が届くという設定が泣ける」といった声が多数。一方、原作との比較では「群像劇の側面が描き切れていない」という指摘もあり、原作未読の観客により評価が高い傾向にあります。