作品紹介
『内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ7 恐山殺人事件』は、1998年11月20日にフジテレビ系『金曜エンタテイメント』枠で放送された2時間サスペンスドラマです。内田康夫の人気推理小説『恐山殺人事件』を原作に、青森・下北の恐山と秋田・角館・田沢湖を舞台にした連続殺人事件を、ルポライター・浅見光彦が解き明かす王道ご当地ミステリーです。主演は榎木孝明(浅見光彦役)、共演に西岡徳馬(兄・浅見陽一郎)。北東北の名所を網羅した観光要素の濃い一作です。
恐山のイタコである祖母・サキが、孫の音楽講師・杉山に「北の恨みに殺される」と予言した直後、その杉山と作曲家・高川が東京で毒殺される連続殺人事件が発生。さらに祖母・サキも恐山の谷に突き落とされて死ぬ。光彦(榎木孝明)は秋田・角館に高川の生家を訪ね、20年前に田沢湖に投身した少女の悲劇を知る。その少女像の顔が、東京の高川の弟子・藤波紹子(演:未確認)に生き写しだったことから、光彦は「北の恨み」という連続殺人の動機に迫っていく――。十和田湖、田沢湖、角館の武家屋敷、伊勢崎で、過去の悲劇と現在の事件が交錯する。
原作は内田康夫『恐山殺人事件』(角川文庫)。脚本は大久保昌一良、監督は小林俊一。フジ版浅見光彦シリーズ第7作。恐山、田沢湖のたつこ像、角館の武家屋敷(西宮家、樺細工伝承館)、十和田湖、銚子大滝、五両の滝、発荷峠展望台など、北東北の主要観光名所をほぼ網羅した観光ミステリーの傑作。秋田・青森を1泊2日で回るような映像構成で、観光誘致効果の高い作品として地元からも歓迎されました。
話題になったポイント
北東北の主要観光名所をすべて登場
恐山(青森)、下風呂温泉(青森)、十和田湖、銚子大滝、発荷峠展望台、田沢湖のたつこ像(秋田)、角館武家屋敷(秋田)、樺細工伝承館など、北東北の代表的観光名所を網羅。地元観光協会協力のもと、本格ロケが行われました。
"北の恨み"とイタコの予言
恐山のイタコ(霊媒師)が「北の恨みに殺される」と予言する不気味な始まりが印象的。20年前の田沢湖投身少女の悲劇と、現在の連続殺人を結びつける構成は、内田康夫らしい歴史的・地域的因縁の織り込み方として原作ファンに高評価でした。
角館・武家屋敷のロケーション
「みちのくの小京都」と呼ばれる秋田県仙北市角館町。江戸時代の武家屋敷が残る情緒ある町並みが、光彦の聞き込みシーンで美しく映像化され、本作の象徴的なシーンの一つになりました。
ロケ地ガイド
青森・恐山&下北エリア
本作の象徴的舞台。
秋田・角館エリア
みちのくの小京都・角館。
- 角館の町並み:秋田県仙北市角館町、光彦が訪れた角館。
- あきた角館西宮家:秋田県仙北市角館町田町上丁、唐橋春美と出会った西宮家。
- 料亭稲穂:秋田県仙北市角館町田町上丁、唐橋春美の実家。
- 角館町樺細工伝承館:秋田県仙北市角館町表町下丁、刑事と話した樺細工伝承館。
十和田湖・田沢湖エリア
本作のクライマックスの舞台。
- たつこ像:秋田県仙北市西木町西明寺潟尻、田沢湖のたつこ像。
- 発荷峠展望台:秋田県鹿角郡小坂町発荷、十和田湖展望台。
- 十和田観光ホテル:青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋、十和田観光ホテル。
- 十和田湖:青森県十和田市大字奥瀬、十和田湖。
- 銚子大滝:青森県十和田市奥瀬、宮坂と紹子と光彦の話す滝。
- 駒ヶ岳グランドホテル:秋田県仙北市田沢湖生保内駒ヶ岳、駒ヶ岳観光ホテル。
- 五両の滝:青森県十和田市奥瀬、井出啓介自殺の滝。
東京エリア
- 新宿中央公園富士見台の六角堂:東京都新宿区西新宿2丁目、紹子が黒水晶を見せた場所。
- 公園大橋:東京都新宿区西新宿2丁目、光彦と紹子が歩いた橋。
- 東映東京撮影所:東京都練馬区東大泉2丁目、映都株式会社の撮影所。
聖地巡礼のおすすめルート
北東北・恐山と十和田湖1泊2日コース
恐山→下風呂温泉→十和田湖→銚子大滝→発荷峠展望台と巡る本格ロードトリップ。本作の世界観と北東北の景勝地を1泊2日で堪能できます。
角館武家屋敷+田沢湖コース
JR角館駅から角館の町並み→西宮家→樺細工伝承館→田沢湖のたつこ像と巡る半日コース。「みちのくの小京都」の風情を堪能できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
1998年放送の2時間サスペンスとしては高評価。フジ版浅見光彦シリーズの中でも「北東北観光ミステリーの傑作」として記憶されています。
好評だったポイント
「恐山のイタコの予言が不気味」「角館武家屋敷の風情」「十和田湖・田沢湖の景勝美」「20年前の悲劇と現在の事件のリンク」「榎木孝明の安定の浅見光彦」「観光ミステリーの王道」といった感想が並び、北東北観光振興にも貢献した一作として評価されています。