作品紹介
『パンドラIII 革命前夜』は2011年10月から11月までWOWOW「連続ドラマW」枠で放送された全8話の政治サスペンス。WOWOW開局20周年記念作品として制作された人気シリーズ「パンドラ」第3弾です。
主演は江口洋介と内野聖陽。海上自衛隊の潜水艦遭難事件を政府が隠蔽したことに苦悩する内閣官房長官・湯田和路(内野聖陽)が、米国の脳科学者・鈴木精二(江口洋介)の自殺防止外科手術を受けたことから人格が一変。日本全土を揺るがす革命の8日間が幕を開ける——という骨太の政治ドラマです。
WOWOWのオリジナルドラマらしい大胆なテーマ設定と、地上波では描けない政治家・官僚の腐敗描写、脳科学と倫理の問題提起。連続ドラマW屈指の問題作として、現在も語り継がれています。
話題になったポイント
地上波ではタブーの政治描写
潜水艦事故隠蔽・憲法停止・革命と、地上波では到底放送できない政治テーマを真正面から描く骨太の脚本。WOWOWならではの自由度が活きた作品です。
江口洋介と内野聖陽のW主演
脳科学者として冷静さを保つ江口洋介と、人格が激変する政治家を演じる内野聖陽の対比が見事。内野聖陽の人格変化を演じ分ける演技力は本作最大の見どころです。
脳科学と倫理の問題提起
外科手術で自殺念慮を消すことの是非、人格を変える医療技術の倫理など、現代社会にも通じる問題を提起。SF的設定の中に深い哲学的問いが込められています。
ロケ地ガイド
政治の中心地・霞が関エリア
政治ドラマらしく、国会や官公庁の象徴的な建物が随所に登場します。
- 国会議事堂:政治の中枢を象徴する代表的なシーンで活用
- 県議会議事堂:国会の代替として使用された政治シーン
- 栃木県庁:政府の重要会議シーンで使用された荘厳な建築
- 府中市役所:政府機関の代替として使用
- 県庁前通り:政治関係者の動線として活用
都心の重厚建築
権力の象徴として、戦前からの重厚な洋風建築が物語を彩ります。
- 旧第一銀行横浜支店:政財界の重要な場面で使用された歴史的建造物
- ホテルモントレ銀座:政治家の密会シーンで活用
- 産業技術総合研究所臨海副都心センター:脳科学研究のシーンに最適な近未来的施設
権力の周辺・治安関連施設
- 前橋刑務所:囚人・収監シーンで使用
- 中央清掃工場:象徴的な大型施設として登場
- 成田国際空港第2ターミナル:海外渡航・出入国シーンの定番ロケ地
日常の対比シーン
- 石神井公園:政治の世界と対比される日常の癒やし空間
- 神田川の万世橋:都心の日常風景
- 東維珈琲 珈朋 南大沢店、食安商店:庶民の生活シーンを担うロケ地
- Q.E.D.CLUB:会員制クラブの内装シーン
聖地巡礼のおすすめルート
政治の中枢を歩く(半日)
国会議事堂前→ホテルモントレ銀座と、政治と財界の中心を電車で巡るコース。本作の重厚な世界観を直接体感できます。
歴史建築・栃木日帰りコース(1日)
東京から栃木県庁へ向かい、その荘厳な議場を見学。本作の政治の舞台として機能した重要建築です。栃木県庁は一般見学も可能です。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均★3.8/112件のレビュー。WOWOWドラマらしいコアファンに支えられた高評価作品。
好評だったポイント
「日本のドラマでここまで政治を踏み込んで描いた作品は稀有」「内野聖陽の人格変化の演技が圧巻」「脳科学と倫理の問題提起が秀逸」という声が多数。シリーズ前2作と合わせて、社会派ドラマファンに長く愛されています。