作品紹介
『プライド』は、2004年1月12日から3月22日までフジテレビ系「月曜9時」枠(月9)で全11話が放送された連続ドラマです。主演は木村拓哉、脚本は『101回目のプロポーズ』『世紀末の詩』の野島伸司。「氷上の格闘技」と呼ばれるアイスホッケーを題材に、プライドの高い男たちと彼らに関わる女性たちの恋と友情を描いたスポーツラブストーリーです。
実業団アイスホッケーチーム「ブルースコーピオンズ」のキャプテン・里中ハル(木村拓哉)は、氷上では天才的なプレーを見せる一方、恋愛はゲーム感覚でこなすニヒルな男。ある日、ハルは親会社のOL・村瀬亜樹(竹内結子)と出逢います。亜樹には海外に留学中の恋人がおり、二人は「本気にならないこと」を条件に契約的な関係を始めます。しかしやがて、互いの中に本気の想いが芽生え始め、チームメイトとの確執や過去の因縁、そしてそれぞれの「プライド」が絡み合う中で、二人の関係は大きく揺れ動いていきます。
共演には坂口憲二、市川染五郎(現・松本白鸚)、佐藤隆太、中越典子、石田ゆり子、時任三郎ら豪華キャストが揃い、劇伴音楽にはQueenの楽曲が全面的に使用されるという異例の演出が話題を呼びました。主題歌はQueenの「Born to Love You」。平均視聴率24.9%、最終回は28.8%を記録し、2004年のドラマNo.1ヒット作となりました。
話題になったポイント
Queenの楽曲が彩る圧巻の劇伴演出
本作最大の特徴は、ロックバンドQueenの楽曲が劇伴音楽として全面的に使用されたことです。主題歌「Born to Love You」をはじめ、「We Will Rock You」「We Are the Champions」「I Was Born to Love You」など数々の名曲がアイスホッケーのシーンや恋愛シーンを盛り上げました。「Queenの曲が流れるだけでテンションが上がる」「理屈抜きに気持ちを盛り上げてくれる」という声が多く、音楽の力がドラマの魅力を何倍にも引き上げた稀有な例として語り継がれています。
木村拓哉×竹内結子の黄金コンビ
2004年当時、それぞれ絶頂期にあった木村拓哉と竹内結子の共演は、月9史上でも屈指の豪華カップルとして大きな話題を呼びました。ハルの不器用な優しさを見せる木村拓哉と、芯の強いヒロインを演じた竹内結子のケミストリーは抜群で、「プライドの二人は最高のカップル」「キムタクと竹内結子の掛け合いが最高」と絶賛されました。野島伸司脚本ならではの切なくも心を揺さぶるラブストーリーが、二人の演技力で見事に花開いた作品です。
アイスホッケーの迫力と社会人スポーツドラマの魅力
月9でアイスホッケーを本格的に取り上げたのは本作が初めてです。日光霧降アイスアリーナや新横浜プリンスホテルスケートセンターで撮影された試合シーンは迫力満点で、「アイスホッケーがこんなにかっこいいスポーツだと初めて知った」という声が多数。放送後はアイスホッケー観戦の人気が急上昇するなど、スポーツ文化への貢献も大きかった作品です。チーム内の友情や確執、プロではなく実業団という立場ならではの葛藤など、リアリティのある描写も評価されました。
ロケ地ガイド
横浜エリア ― ハルと亜樹の生活圏
主人公たちの生活圏として最も多くのシーンが撮影されたのが横浜エリアです。横浜の港町の雰囲気がドラマ全体に洗練された空気を与えています。
- 新横浜プリンスホテル・スケートセンター:アイスホッケーチーム「ブルースコーピオンズ」のホームリンクとして使用された、ドラマの中心的なロケ地です。試合シーンの迫力ある映像がここで撮影されました。
- 横浜ビジネスパークYBP:亜樹が勤めるオフィスの外観ロケ地として使われました。
- 横浜国際プール:チームの練習関連シーンで使用された施設です。
- パシフィコ横浜:横浜のランドマーク的施設で、物語の重要な場面に登場しました。
- 横浜市営地下鉄センター南駅:登場人物たちの通勤・移動シーンで使われた駅です。
東京・渋谷/六本木エリア ― ハルの遊び場
ハルのプライベートシーンや亜樹との待ち合わせなど、都会的なシーンが撮影されたエリアです。
- 表参道交差点:おしゃれなエリアの象徴として、登場人物たちが行き交うシーンに使われました。
- 都道412号線 六本木通り:都心のメインストリートで、夜のシーンなどが撮影されています。
- 名曲喫茶ライオン:渋谷の老舗喫茶店で、独特の雰囲気がドラマに深みを与えるシーンで使われました。
- Cafe Madu 渋谷店:おしゃれなカフェでの日常シーンが撮影されました。
多摩エリア ― 穏やかな日常の舞台
都心の喧騒から離れた多摩エリアでは、登場人物たちの素顔が垣間見える穏やかなシーンが撮影されています。
- 一本杉公園:緑豊かな公園で、ハルと亜樹が心を通わせるシーンの舞台となりました。
- 多摩川の府中四谷橋:多摩川にかかる橋で、印象的な夕暮れのシーンが撮影されています。
- 有明コロシアム:スポーツ関連のシーンで使われた大型施設です。
栃木・日光エリア ― 本格アイスホッケーの舞台
アイスホッケーシーンの一部は、実際のアイスアリーナで撮影されました。
- 日光霧降アイスアリーナ:試合シーンの撮影が行われた本格的なアイスアリーナ。日光の山あいにある施設で、迫力あるホッケーシーンの舞台となりました。
聖地巡礼のおすすめルート
新横浜アイスホッケー体験コース(半日)
新横浜プリンスホテル・スケートセンターでスケートを楽しみ、ハルが戦ったリンクの雰囲気を体感しましょう。その後横浜ビジネスパークYBPを散策し、亜樹のオフィス周辺を巡ります。横浜国際プールも見学すれば、ドラマのスポーツシーンの舞台をたっぷり楽しめます。新横浜ラーメン博物館なども合わせて訪れると、充実した一日になるでしょう。
渋谷・表参道 ハルの遊び場巡りコース(3〜4時間)
表参道交差点を起点に、おしゃれな街並みを散策。Cafe Madu 渋谷店でドラマに登場したカフェの雰囲気を味わい、名曲喫茶ライオンでクラシカルな喫茶文化を体験。Queenの楽曲が似合うスタイリッシュなエリアを巡れば、ハルの日常が蘇ります。
日光アイスアリーナ&観光コース(1日)
アイスホッケーの本格的な撮影が行われた日光霧降アイスアリーナを訪問するコースです。スケートシーズンにはリンクでの体験も可能。日光東照宮や華厳の滝といった観光名所と組み合わせれば、ドラマの聖地巡礼と日光観光を同時に楽しめる贅沢なプランになります。
視聴者の声・評判
評価スコア
映画・ドラマレビューサイトFilmarksでは約8,340件もの大量のレビューが寄せられ、平均評価は5点満点中4.2点という非常に高い評価を獲得しています。全話平均視聴率24.9%は2004年の全ドラマ中トップで、最終回は28.8%を記録。木村拓哉の月9ドラマの中でも最高峰の一作として位置づけられています。
好評だったポイント
圧倒的に多いのが「Queenの音楽とドラマの相乗効果」への称賛です。「Queenの曲が流れるたびに鳥肌が立つ」「音楽の使い方が神がかっている」という声が多数で、ドラマと音楽の融合が作品の最大の魅力となっています。木村拓哉の演技については「ハル役は木村拓哉の最高傑作の一つ」「かっこよさの中にある不器用さが泣ける」と絶賛。竹内結子についても「芯の強いヒロインを見事に体現」「木村拓哉との相性が完璧」と高評価です。ストーリー面では野島伸司脚本ならではの「切なくも力強いメッセージ性」が評価され、「何度見ても泣ける」「20年経っても色褪せない名作」という声が後を絶ちません。アイスホッケーという題材も新鮮で、「このドラマでホッケーのファンになった」という視聴者も多く、スポーツドラマとしても月9ラブストーリーとしても最高峰の一作として愛され続けています。