作品紹介
『リバウンド』は2011年4月から6月まで日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送された全10話のテレビドラマです。脚本は『家政婦のミタ』『女王の教室』などで知られる遊川和彦が手がけ、相武紗季が主演を務めました。20歳で体重78kgだった主人公・大場信子が失恋をきっかけに決死のダイエットで45kgまで減量に成功し、念願だったファッション誌の仕事に就くところから物語は始まります。
しかし、イケメンパティシエ・今井太一(速水もこみち)と恋に落ちたことで彼のケーキを食べ続け、再び78kgにリバウンド。仕事もクビになってしまいます。ダイエットとリバウンドを繰り返しながらも、恋や仕事、友情といった人生のハードルを持ち前のパワーで乗り越え、本当の自分を見つけていく姿を描いたヒューマンコメディです。
共演には栗山千明(親友・三村瞳役)、若村麻由美(編集長・森中蘭役)、勝地涼(風見研作役)など豪華キャストが揃い、演出は南雲聖一、石尾純、日暮謙が担当。特殊メイクによる体型変化の表現も話題となりました。
話題になったポイント
相武紗季の体当たり演技と特殊メイク
本作最大の見どころは、相武紗季が痩せた姿と太った姿を特殊メイクで演じ分けた点です。メイクアップディメンションズによる本格的な特殊メイクで78kgの体型を再現し、その変身ぶりは視聴者に大きなインパクトを与えました。痩せている時と太っている時で性格や行動パターンも変化する演技は、コメディとしての面白さだけでなく、「外見で人の態度が変わる」という社会的なテーマも浮き彫りにしました。
遊川和彦脚本のコメディとメッセージ性
遊川和彦による脚本は、ダイエットを題材にしながらも単なるダイエットコメディにとどまらず、自分らしさとは何かを問いかける人間ドラマとして構成されています。信子と太一のコミカルな掛け合いや、編集長・森中蘭のきっぱりとした言動の中にある優しさなど、キャラクターの魅力が光る脚本でした。笑いの中にも心に響くメッセージが込められており、最終話では温かい気持ちになれるという視聴者の声が多く寄せられました。
美しいスイーツの映像美
速水もこみち演じるパティシエ・今井太一が作るケーキやスイーツの映像は、ドラマの大きな魅力のひとつでした。ケーキ店「アンジュ」のシーンでは美しいスイーツが次々と登場し、「ケーキが美味しそうすぎる」「見ているだけでスイーツが食べたくなる」といった反応がSNSで話題に。鎌倉の葉祥明美術館をロケ地に使った店舗の佇まいも、作品の世界観を美しく演出していました。
ロケ地ガイド
鎌倉エリア
ドラマの重要な舞台であるケーキ店「アンジュ」は、鎌倉の美しい街並みの中で撮影されました。絵本のような雰囲気の建物が、パティシエ・太一の世界観を見事に表現しています。
- 葉祥明美術館:ケーキ店「アンジュ」として使用された建物。北鎌倉の緑豊かな環境に佇む洋館で、ドラマの中でも印象的なロケ地のひとつです
- 階段:ケーキ店「アンジュ」の近くにある坂道として登場した場所
- 浄智寺:第8話で大場信子と三村瞳が高校生の時に写真を撮った寺。鎌倉五山第四位の由緒ある禅寺です
銀座・表参道エリア
ファッション誌の仕事をする信子の活動拠点として、銀座や表参道など東京の洗練されたエリアが多数登場します。
- 奥野ビル(旧銀座アパートメント):大場信子と三村瞳が住むマンションとして使用。1932年築のレトロな建築が味わい深い雰囲気を醸し出しています
- kate spade青山店:第1話で大場信子がダイエットを決意した場所
- ONE表参道前の表参道:第1話で大場信子と風見研作が再会した道路
- 表参道:第7話で大場信子が風見研作と出会った場所
- 青山通り:第7話で大場信子が三村瞳の母親と出会った場所
恵比寿・品川エリア
主人公たちの日常やデートシーンの舞台として、恵比寿や品川周辺のスポットが使われています。
- 恵比寿アイマークゲート:劇中の「EDEN」として登場した建物
- 恵比寿ロビンズクラブ:第3話で大場信子が風見研作と食事をしたレストラン
- JR東海道本線品川駅港南口:第6話で大場智恵が大場信子に電話をかけてきたシーンの品川駅
- 東京国立博物館:第1話で大場信子のリバウンドが森中蘭に見つかったシーンで使用
飛騨高山エリア
大場信子の故郷として登場する飛騨高山。江戸時代からの伝統的な町並みが残る風情ある街並みが、信子の温かい人柄のルーツを感じさせます。
- 古い町並み:大場信子の故郷の町並みとして撮影された、飛騨高山を代表する伝統的な街並み
- JR高山本線高山駅:大場信子の故郷の最寄り駅として登場
- お好み焼き新ちゃん:大場信子の実家「トントン亭」として使用されたお好み焼き店
- 宮川の中橋:第1話で大場信子が渡っていた赤い欄干の橋。高山のシンボル的な存在です
- 飛騨川のJR高山本線の橋梁:第1話で大場信子が乗った気動車が渡っていた橋
名古屋エリア
名古屋では計5日間にわたるロケが行われ、第1話から第5話までのシーンで使用されました。都会的な名古屋の街並みがドラマに彩りを添えています。
- ミッドランドスクエア前の名駅通:第1話で風見研作と大場信子が食事の後に歩いていた場所
- 白川公園:第2話で大場信子の前に太った今井太一が現れた公園
- オアシス21:第3話で大場信子と今井太一がキスした印象的な場所。名古屋を代表するランドマークです
- 希望の広場:第4話で大場信子と今井太一が待ち合わせをした噴水のある公園
- 伏見ミリオン座:第4話で大場信子と今井太一が映画を見たミニシアター
- 磯波水産栄三丁目店:第4話で今井太一が大場信子を連れて行った場所
- JR東海道本線名古屋駅:第5話で風見研作が大場信子を連れて行ったホテルのシーン
- 中部国際空港セントレア:第4話で今井太一と三村瞳が大場信子を見送りに行った空港
川崎・横浜・多摩エリア
東京近郊の神奈川・多摩エリアでも多くのシーンが撮影されています。
- ラゾーナ川崎:第1話で大場信子がエスカレーターに乗っていた大型商業施設
- 生田スタジオ:第2話で今井太一が大場信子を連れていった病院
- 旧第一銀行横浜支店:第7話で内藤有希の撮影をしていたスタジオとして使用
- パルテノン多摩:第6話で今井太一が三村瞳と話をしたオープンカフェ
- 八王子ホテルニューグランド:第4話で今井太一が大場信子と三村瞳を連れて行った教会
その他のロケ地
- 旧仙石原中学校:第1話で大場信子がソフトボール部の練習をした高校のグラウンド
- カスピタ!新橋:第1・6・7話で大場信子が風見研作と食事に行ったレストラン
- 富士川の東海道新幹線富士川鉄橋:第1話で大場信子が乗った新幹線が渡っていた橋
- 隅田川の清洲橋:第2話で大場信子がお年寄りに抜かされた橋
- 加賀公園:第2話で風見研作と大場信子が話していた公園
- 上池台小池公園:第4話で大場信子がスキップしていた水辺の公園
- 坂道:第4話で大場信子がおばあさんを背負って登った坂道
- 青山迎賓館:第4話で今井太一が大場信子を連れて結婚式の下見に来た場所
- 三浦藤沢信用金庫片瀬支店:第5話で大場信子が訪れた銀行
- ブックファースト新宿店:第5話で大場信子が求人情報を探していた書店
- 中央通りの交差点:第5話で大場信子が書店のアルバイト募集を見かけた場所
- mocha下北沢店:第6話で大場信子がTシャツを買った店
- 一軒屋:第6話で三村瞳の母親が住む瀬川邸
- 柳ばし小松屋:第7話で大場信子と三村瞳が高校時代に大福餅を食べていた甘味処
- MEDUSA:第7話で風見研作が大場信子を連れて行ったくらげの水槽のある店
- sevens原宿店:第7話で大場信子がTシャツを買った店
- 東京工科大学、日本工学院八王子専門学校:第8話で風見研作が学生時代に大場信子を待っていた大学
- 日立目白倶楽部(旧学習院昭和寮):第8話で三村瞳が絵を持込んだ豪邸
- 銀座梅林:第8話で三村瞳が一人でとんかつを食べていた店
- 菓子工房Ruban:第8話で大場信子がケーキを大量に買った店
聖地巡礼のおすすめルート
鎌倉スイーツ巡りルート
北鎌倉駅を起点に、ドラマの核となるケーキ店「アンジュ」のロケ地を巡るルートです。まずは浄智寺で信子と瞳の青春の記憶に触れ、続いて葉祥明美術館でアンジュの世界観を堪能しましょう。美術館自体も絵本作家・葉祥明の作品を展示しており、ドラマの雰囲気そのままの美しい空間です。周辺には実際のカフェやスイーツ店も点在しているため、ドラマさながらのスイーツ体験も楽しめます。
飛騨高山・信子のふるさとルート
JR高山本線高山駅からスタートし、古い町並みを散策。江戸時代から続く伝統的な商家が並ぶ通りは、信子が育った故郷の温かさを感じられます。宮川の中橋は高山を代表する朱色の橋で、春は桜、秋は紅葉と四季折々の美しさが楽しめます。お好み焼き新ちゃんでは、劇中の「トントン亭」の雰囲気を味わいながら実際にお好み焼きをいただくこともできます。
名古屋デートスポット巡りルート
信子と太一のデートシーンが多数撮影された名古屋エリアを巡るルートです。ミッドランドスクエア前から栄方面へ向かい、白川公園で緑を楽しんだ後、名古屋市科学館も見学できます。希望の広場の噴水前で待ち合わせシーンを再現し、オアシス21では名古屋の夜景とともに名シーンの余韻に浸りましょう。近くの伏見ミリオン座で映画鑑賞すれば、ドラマと同じデートコースの完成です。
視聴者の声・評判
評価スコア
平均視聴率は11.11%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)で、初回は14.3%と好調なスタートを切りました。動画レビューサイトFilmarksでは2,100件以上のレビューが寄せられ、平均スコアは3.4点(5点満点)を記録しています。放送から10年以上経った現在も配信サービスで視聴されており、根強い人気を持つ作品です。
好評だったポイント
視聴者から特に好評だったのは、相武紗季の体当たり演技と、速水もこみちとのコミカルな掛け合いです。「心も身体もふっくら信子とパティシエ太一の掛け合いが面白い」「二人の恋愛模様がとても可愛くて思わず笑ってしまう」という声が多く、恋愛コメディとしての完成度が高く評価されています。また、若村麻由美演じる編集長・森中蘭については「きっぱりさっぱりでもどこか優しい」「綺麗だしかっこいいし面白い」と絶賛する声が多数。「最後はなんだか幸せな気持ちになった」という感想に代表されるように、笑いと感動のバランスが良い作品として記憶されています。