作品紹介
『仮面ライダー THE FIRST』は2005年11月5日に劇場公開された仮面ライダー生誕35周年記念映画です。主演は黄川田将也(本郷猛/仮面ライダー1号役)、高野八誠(一文字隼人/仮面ライダー2号役)、監督は長石多可男。石ノ森章太郎の原作漫画『仮面ライダー』を現代風にリブートした"リアル志向"の作品で、特撮ヒーロー映画としては珍しく大人向けの重厚なドラマを志向した異色作として知られます。
本郷猛(黄川田将也)は城南大学の学生。秘密結社ショッカーに拉致され、バッタの能力を持った改造人間=仮面ライダー1号へと改造されます。当初はショッカーに従っていたものの、ふとしたきっかけで自我を取り戻した本郷は、自分が"悪の手先"になっていたことを知り、ショッカーとの戦いを決意します。婚約者を殺された雑誌記者・緑川あすか(小嶺麗奈)を守るため追跡する本郷の前に、矢野と瓜二つの顔を持つ一文字隼人(高野八誠)──仮面ライダー2号が立ちはだかります。
共演はウエンツ瑛士、小林涼子、津田寛治ら。シリーズ定番のコミカルさを排し、ヒーローの内面の葛藤と非情な戦いを真正面から描いたリアル志向で、ファンを賛否両論に分けました。2007年には続編『仮面ライダー THE NEXT』が公開されています。
話題になったポイント
仮面ライダー35周年記念のリアル志向リブート
石ノ森章太郎の原作を大人向けにリブートした意欲作。血や暴力の描写、ヒーローの葛藤をシリアスに描き、ファミリー向けというより"大人のヒーロー映画"を志向しました。
黄川田将也・高野八誠のW主演
黄川田将也の硬質な本郷猛、高野八誠の複雑な一文字隼人。対照的な二人の熱演が、ヒーローの人間性を掘り下げる作品の核として機能しました。
主題歌・ISSA「First Kiss」
DA PUMPのISSAが歌う主題歌「First Kiss」は、ヒーローものとしては異色のラブバラード。作品のラブストーリー要素を象徴する楽曲として話題になりました。
ロケ地ガイド
戦闘シーンの関東ランドマーク
戦闘シーンは東京・埼玉・神奈川のランドマーク的な施設で撮影され、都市的なリアリティを醸成しています。
- シーバンス:戦闘シーンで頻出する噴水のある場所
- 味の素スタジアム:戦闘シーンのスタジアム
- さいたまスーパーアリーナ:戦闘シーンのスタジアム
- 埼玉スタジアム2002:戦闘シーンのスタジアム
- さいたま新都心:頻出する都市景観
- ラフレさいたま:頻出する円筒形ランドマーク
本郷猛の生活圏
主人公・本郷猛の日常シーンは、東京周辺の大学キャンパスなどで撮影されました。
- 埼玉県立大学:本郷猛が通う城南大学
- 川崎市フルーツパーク:本郷猛がバイクで走った桜並木
- 港南大橋:本郷猛がサイクロン号で走った道
- 交差点:本郷がトラックから少女を助けた交差点
ショッカーのアジトと事件
ショッカーの秘密基地や事件現場は、関東の印象的な施設で撮影されました。
- エム・ベイポイント幕張:ウェルコンピューター社
- 浮島:ショッカーのアジトの孤島
- 首都圏外郭放水路庄和排水機場:ショッカーのアジト
- 文渓堂東京本社:緑川あすかが勤める週刊ABBA社
- 陸上自衛隊朝霞駐屯地:1号とスパイダーの戦い
- 月の蔵 銀座店:あすかと隼人が出会ったバー
聖地巡礼のおすすめルート
さいたま新都心戦闘ルート
さいたま新都心→さいたまスーパーアリーナ→ラフレさいたま→埼玉スタジアム2002と、戦闘シーンのランドマークを巡る1日コース。仮面ライダーファン定番の聖地巡礼です。
首都圏外郭放水路アジトツアー
首都圏外郭放水路庄和排水機場(埼玉県春日部市)は見学ツアーも可能で、地下神殿のような空間でショッカーのアジトの雰囲気を体感できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは賛否両論ながら、リアル志向の仮面ライダー映画として独自の評価を獲得。シリーズマニアの間で長く語り継がれる一作です。
好評だったポイント
黄川田将也・高野八誠の熱演、仮面ライダーの内面的葛藤を描いたリアル志向、そしてシリーズ35周年記念作品としての重み。子ども向けではなく"大人が楽しめる仮面ライダー"を切り拓いた意欲作として今も支持されています。