作品紹介
『最後の弁護人』は、2003年1月から3月まで日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送された阿部寛主演の法廷ヒューマンドラマです。副題は「The Last Lawyer」。秦建日子の脚本と岩本仁志の演出で、国選弁護人として誰もが見放した被告人を弁護する一匹狼の弁護士の戦いを描きました。全10話、平均視聴率11.6%を記録した良作です。
弁護士・有働和明(阿部寛)は、国選弁護人の仕事しか引き受けない変わり者。誰もが見放す難事件や、弁護士を雇う費用がない被告のため、国の依頼で裁判を引き受ける毎日。質素な暮らしを続けながら、目の前の被告人と真摯に向き合う彼のもとには、次々と複雑な事件が舞い込んでくる。証拠は揃い、目撃者もいる中で、頑なに無罪を主張する被告人——有働は事件の詳細を調べるうち、誰も気づかなかった矛盾点を見つけ出していきます。
須藤理彩、今井翼、金田明夫、松重豊らが脇を固める豪華キャスト。1話完結で毎回違った事件と被告人の人生に向き合う構成で、法廷ドラマファンに支持された作品です。
話題になったポイント
阿部寛の渋い弁護士像
阿部寛が、出世とは無縁の国選弁護人を渋く演じ大きな話題に。後の『結婚できない男』『下町ロケット』『新参者』へとつながる、彼の俳優としての真価を示した重要作の1つとなりました。
国選弁護人という新たな視点
従来の弁護士ドラマが扱わなかった「国選弁護人」という地味な存在にスポットを当てた斬新な企画。社会的弱者の最後の砦となる弁護士の姿を、リアリティを持って描きました。
秦建日子の社会派脚本
後に『アンフェア』などで知られる秦建日子の脚本は、毎回の事件に社会問題を巧みに織り込んだ完成度。法律を通じて見える人間ドラマの深さが視聴者を惹きつけました。
ロケ地ガイド
裁判所・法的施設エリア
国選弁護人の仕事場として、各種司法・行政施設が物語の舞台となります。
東京・都心エリア
- JR山手線のガード:都内の象徴的な風景。
- 日比谷公園:思索のシーンの舞台。
- 神田川の和泉橋:水辺の印象的なシーン。
- トッパン小石川ビル:オフィスシーンで使用。
- 新宿パークタワー:新宿の高層ビル。
- 代々木公園 水回廊:代々木公園の風景。
- 都立芝公園:東京タワーを望む公園。
千葉・銚子エリア
神奈川・湾岸エリア
- 葬祭大平会館付近の鶴見川沿いの道路:鶴見川沿いのロケーション。
- ホテルポートヒル横浜:横浜のホテル。
- レインボーブリッジのループ橋:印象的な橋の風景。
- 高浜運河の五色橋:水辺の散歩道。
聖地巡礼のおすすめルート
霞が関・官公庁ルート(半日コース)
検察庁から日比谷公園を散策、東京弁護士会館を訪れる、有働弁護士の仕事場巡りコース。
銚子海岸ロマンルート(日帰り)
犬吠埼と君ヶ浜、銚子電鉄外川駅を巡る、ドラマの旅情シーンを再現できる海辺の旅。
視聴者の声・評判
評価スコア
平均視聴率11.6%を記録した安定の良作。法廷ドラマファンから支持を集めました。
好評だったポイント
「阿部寛の渋い演技が魅力」「国選弁護人という設定が新鮮」「毎回の被告人との対話が深い」「秦建日子の脚本が読み応えあり」という声が寄せられています。