作品紹介
『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』は、太田紫織による人気ミステリー小説を原作とした2017年のドラマ作品です。フジテレビ系「日曜21時枠ドラマ」にて、2017年4月23日から6月25日まで全10話が放送されました。観月ありさにとって連続ドラマ30作目の主演作品となり、大きな話題を呼びました。
物語の主人公は、「三度の飯より骨が好き」という変わり者の標本士・九条櫻子(観月ありさ)。博物館の依頼を受けて動物の骨格標本を組み立てる仕事をしている彼女は、類いまれなる観察眼の持ち主です。ある日、博物館の臨時職員・館脇正太郎(藤ヶ谷太輔)と出会い、二人は次々と遭遇する不可解な死体の謎に挑んでいくことになります。
原作では北海道旭川市が舞台でしたが、ドラマ版では東京都八王子市に舞台を移し、標本士という珍しい職業と骨から真実を読み解くユニークなミステリーが展開されます。新木優子、髙嶋政宏、上川隆也など豪華キャストが脇を固め、毎話完結型の事件を通して大きな謎に迫るストーリー構成となっています。
話題になったポイント
観月ありさ30作目の連ドラ主演
本作は観月ありさにとって連続ドラマ30作目の主演という記念すべき作品でした。1991年のデビュー以来、四半世紀以上にわたりドラマの第一線で活躍し続けてきた彼女の節目となる作品として注目を集めました。骨を愛する風変わりな標本士という、これまでにないキャラクターに挑戦しています。
原作からの大胆なアレンジ
原作小説では20代前後の若い女性として描かれていた櫻子を、40代の観月ありさが演じるという大胆なキャスティングが話題となりました。さらに舞台を旭川から八王子に変更するなど、原作から大きくアレンジされたことで、原作ファンからは賛否両論の声が上がりました。一方で、原作を知らない視聴者からは純粋にミステリードラマとして楽しめるという評価もありました。
「骨」を切り口にした新感覚ミステリー
標本士という一般にはあまり知られていない職業にスポットを当て、骨から事件の真相を紐解くという独特のアプローチが新鮮でした。美術セットやCGを駆使した骨格標本のビジュアルも印象的で、従来の刑事ドラマや推理ドラマとは一線を画すミステリー作品として注目されました。ドラマの美術にはWOODONEが協力し、櫻子の自宅アトリエの世界観作りに貢献しています。
ロケ地ガイド
北海道・旭川エリア
- 旭川宝田学園旭川明成高等学校:原作の舞台である旭川を意識したシーンで使用された学校。物語の原点である北海道の雰囲気を伝える重要なロケ地です。
- 石狩川の旭橋:旭川のシンボルとも言える歴史的な橋。北海道の壮大な自然を背景にしたシーンで登場しました。
- ペペサーレ旭川店:旭川の飲食シーンで使用されたイタリアンレストラン。地元の雰囲気が漂うロケ地です。
- 永山墓地:ミステリードラマならではの緊迫したシーンで使われた墓地。物語の核心に迫る重要な場面の撮影地です。
東京エリア
- 和敬塾本館:櫻子の自宅として使用された歴史ある建物。骨格標本が並ぶアトリエの外観として、ドラマの世界観を象徴するロケ地です。
- 府中の森公園:櫻子と正太郎が散歩するシーンなどで使用された公園。緑豊かな環境が物語に穏やかな雰囲気を添えています。
- 国立ダイヤ街:八王子エリアの日常シーンで登場した商店街。ドラマの生活感あふれる場面で使われました。
- 東京スクエアガーデン:都心部のシーンで使われたオフィスビル。現代的な東京の風景を映し出しています。
- 新宿公園:登場人物たちの会話シーンで使用された都会のオアシス。
千葉エリア
- 千葉県立中央博物館:櫻子が標本を納める博物館のシーンで使用された施設。骨格標本と深い関わりを持つ物語の重要な舞台です。
- 麗澤大学:大学キャンパスのシーンで使用されたロケ地。広々としたキャンパスが印象的です。
- 聖光ヶ丘病院:事件に関連する病院のシーンで撮影された医療施設。
神奈川エリア
- 江ノ島シーキャンドル:印象的なシーンで使われた湘南のランドマーク。展望灯台からの眺望が美しいスポットです。
- 片瀬西浜海水浴場:海辺のシーンで使用されたビーチ。骨の発見シーンなど、ミステリー要素と絡めた場面で登場しました。
- 龍口寺:歴史ある寺院でのシーン撮影に使われた場所。厳かな雰囲気が物語に深みを与えています。
栃木・静岡エリア
- 旧足利西高等学校:あしかがフィルムコミッションの協力で撮影が行われた学校施設。レトロな校舎がドラマの雰囲気に合っています。
- 日本平動物園:動物の骨格標本に関連するシーンで使用された動物園。櫻子の仕事に関わる場面で登場しました。
- 伊豆スターヒルズ:物語のクライマックスに関わるシーンで使用された伊豆のリゾート施設。
聖地巡礼のおすすめルート
東京・八王子周辺コース(半日)
ドラマのメイン舞台となった東京西部エリアを巡るコースです。まず和敬塾本館で櫻子の自宅の雰囲気を感じた後、府中の森公園を散策。その後国立ダイヤ街で買い物を楽しみながら、ドラマの世界に浸ることができます。
湘南・江ノ島コース(半日)
海辺のロケ地を中心に巡るコースです。片瀬西浜海水浴場からスタートし、龍口寺で歴史ある寺院を参拝。最後に江ノ島シーキャンドルに上って湘南の絶景を楽しみましょう。江ノ島周辺にはグルメスポットも多く、しらす丼などの名物も味わえます。
北海道・旭川コース(1日)
原作の舞台でもある旭川のロケ地を巡るコースです。石狩川の旭橋から旭川明成高等学校周辺を散策し、ランチはペペサーレ旭川店でイタリアンを。旭川動物園と組み合わせれば、充実した一日になります。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでのレビュー数は665件と多くの視聴者が感想を寄せています。視聴率は初回6.9%でスタートし、最終回は4.9%で着地しました。全話平均視聴率は5%台と、日曜21時枠としては厳しい数字となりました。
好評だったポイント
「標本士という珍しい職業が面白い」「1話完結で見やすい構成」「骨から謎を解くアプローチが新鮮」といった声が多く寄せられました。また、藤ヶ谷太輔演じる正太郎のキャラクターが好評で、「櫻子さんとの掛け合いが楽しい」という感想もありました。新木優子や上川隆也など脇を固めるキャストの演技も高く評価されています。
賛否が分かれたポイント
最も議論を呼んだのは、原作との設定変更です。「原作の20代の櫻子を40代の観月ありさが演じるのは違和感がある」「舞台を旭川から東京に変えた意味がわからない」という原作ファンからの厳しい意見が目立ちました。一方で「原作を知らなければ普通に楽しめるミステリー」「観月ありさの凛とした演技が櫻子に合っている」という擁護の声もあり、原作既読者と未読者で評価が大きく分かれる結果となりました。