作品紹介
『サトラレ』は、2001年3月10日に公開された日本映画です。佐藤マコトの同名漫画(『モーニング』連載)を原作に、『踊る大捜査線』シリーズで知られる本広克行が監督を務めました。主演は安藤政信、ヒロインに鈴木京香、共演に内藤剛志、寺尾聰、八千草薫など豪華キャストが集結。「思考が周囲に伝わってしまう」という奇想天外な設定を、感動のヒューマンドラマへと昇華させた一作です。
世界には、自分の思考が半径12メートル以内の人々に"声"として伝わってしまう特異体質「サトラレ」が日本に7人だけ存在する。彼らは皆、IQ180を超える天才ばかり。「特能保全委員会」は彼らの能力を国家プロジェクトに活用するため、彼らを守りつつ管理している。岐阜県郡上八幡で外科医として勤務する里見健一(安藤政信)も、サトラレの一人。彼の元へ防衛医大出身の精神科医・洋子(鈴木京香)が派遣されてくる。彼女に課せられた使命は、健一を新薬研究プロジェクトに導くこと。ところが、健一は洋子に恋をしてしまう——。
その後、健一の唯一の肉親である祖母・キヨ(八千草薫)が膵臓癌を患っていることが判明し、健一が執刀医となるクライマックスへ。「思考が伝わる」という設定を、家族愛と命をめぐる感動ドラマに結実させ、Filmarks平均★3.4を記録しました。
話題になったポイント
「思考が伝わる」奇想天外な設定
「サトラレ」という独自設定がもたらすコメディ要素と、本人だけが知らないという切なさ。佐藤マコト原作のユニークな世界観を、本広克行が真摯に映像化しました。
八千草薫・寺尾聰の名演
祖母キヨ役の八千草薫の優しさ、特能保全委員会・小松(寺尾聰)の厳しくも温かい眼差し。ベテラン俳優陣の名演がクライマックスの感動を支えました。
郡上八幡の風景
岐阜県郡上市八幡町を中心とした、水と石畳が美しい町並みでロケ。健一が暮らす診療所と祖母の家のある町として、郡上八幡の風情が全編にわたって描かれます。
ロケ地ガイド
岐阜・郡上八幡シーン
健一の故郷として登場する岐阜県郡上市八幡町。郡上八幡フィルムコミッションも巡礼マップを作成しています。
- 小駄良川沿いの民家:健一の祖母の家として登場。
- 吉田川の土手と桜並木:水の郷・郡上八幡を象徴するシーン。
- 郡上八幡旧庁舎記念館:明治の建築が映える。
- 吉田川の新橋:郡上八幡名物の橋。
- 長良川鉄道の郡上八幡駅:健一が降り立つ駅。
- 長良川鉄道の気動車、長良川鉄道の白山長滝駅:長良川鉄道の旅情。
- 長滝白山神社:白山信仰の古社。
- 中濃病院:健一が勤務する病院。
東京・首都圏シーン
特能保全委員会本部や研究施設のロケ地。
- 杏林大学付属病院:医療シーン。
- 日本科学未来館:研究施設として登場。
- JAXA筑波宇宙センター:国家プロジェクトの研究機関。
- 防衛省、東富士演習場:特能保全委員会の本部・訓練施設。
- 港南公園、水鳥救護研修センター、ラ・フェット多摩 南大沢:都内・郊外のシーン。
- 浜一、ベルコリーヌ南大沢:洋子と健一の出会いの場。
その他のロケ地
- 本栖湖:富士山を望むシーン。
- 荒川河川敷の戸田公園:埼玉の河川敷シーン。
- 中城高原ホテル跡:沖縄の廃墟シーン。
聖地巡礼のおすすめルート
郡上八幡・水の郷ルート
郡上八幡駅から郡上八幡旧庁舎記念館、吉田川の新橋、吉田川の土手と桜並木、小駄良川沿いの民家を巡れば、健一と祖母キヨの暮らす郡上八幡を一日で堪能できます。郡上市公式の映画『サトラレ』ロケ地マップが配布されています。
長良川鉄道の旅
郡上八幡駅から白山長滝駅まで長良川鉄道で移動すれば、車窓の旅情が楽しめます。終点の長滝白山神社は白山信仰の聖地。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均★3.4。「思考が伝わる」という設定の妙と、家族愛・命をめぐる感動が両立した佳作として、リピート視聴するファンも多い隠れた名作です。
好評だったポイント
「過去最高に泣いた」「八千草薫の祖母役が素晴らしい」「設定はSFだが描かれているのは家族愛」「鈴木京香と安藤政信の演技が良い」「郡上八幡の風景が美しい」「ラストの手術シーンに号泣」といった感想が寄せられ、知る人ぞ知る感動作として語り継がれています。