作品紹介
『セカンドバージン』は、2010年10月から12月にかけてNHK総合「ドラマ10」枠で放送された全10話の恋愛ドラマです。脚本は『功名が辻』『大恋愛』などで知られる大石静。「ドラマ10」シリーズで初の1クール長編作品として制作され、社会現象を巻き起こしました。
出版業界の辣腕プロデューサー・中村るい(鈴木京香)は、バツイチ独身の45歳。社長の向井と共に設立した出版社を業界最大手に育て上げたキャリアウーマンです。ある日、ワイン会で17歳年下の金融庁キャリア官僚・鈴木行(長谷川博己)と出会い、激しい恋に落ちます。しかし行には妻・万理江(深田恭子)がいました。
年齢差、不倫、社会的立場——あらゆる障壁を超えて惹かれ合う二人の姿を、大石静ならではの繊細かつ大胆な筆致で描き出した本作は、東京ドラマアウォード2011連続ドラマ部門優秀賞・脚本賞を受賞。放送翌年には映画化もされました。
話題になったポイント
NHKの常識を覆した「大人の恋愛ドラマ」
NHKドラマとしては異例の官能的な恋愛描写が大きな話題に。地上波放送の限界に挑んだ演出は、それまでのNHKドラマのイメージを一新しました。成熟した大人の恋愛を真正面から描いたことで、特に30代〜50代の女性視聴者から圧倒的な支持を集め、放送時間帯にもかかわらず高い視聴率を記録しました。
長谷川博己のブレイク
当時テレビではほぼ無名だった長谷川博己は、脚本の大石静の強い推挙によって本作に出演。知的でありながら危うい色気を持つ年下の男を見事に演じ切り、一躍注目俳優の仲間入りを果たしました。本作が彼の俳優人生のターニングポイントとなったことは間違いありません。
シンガポールロケの映像美
物語の重要なシーンの多くがシンガポールで撮影され、名門ラッフルズホテルやマリーナベイの美しい夜景がドラマに華を添えました。異国の地で燃え上がる恋の高揚感を、シンガポールの洗練された都市景観が見事に表現しています。
ロケ地ガイド
東京都内エリア
- 日比谷シティ:るいが勤める出版社周辺のオフィス街として使用されました。東京のビジネス街の洗練された雰囲気が、キャリアウーマンであるるいの日常を映し出します。
- 国立新美術館:知的で洗練されたデートシーンのロケ地。美術館の開放的な空間がドラマに上質な雰囲気を与えています。
- シェ松尾・青山サロン:高級レストランでの食事シーンに使用された名店。大人の恋愛にふさわしい格式ある空間です。
- 汐留シオサイト:都会的な風景の中でのシーンに登場。東京の近代的なランドスケープが印象的です。
- 味の素スタジアム:物語の展開の中で印象的に使われたロケ地です。
- 目黒川の鈴懸歩道橋:感情的なシーンが撮影された場所。静かな川沿いの風景が心情を映し出します。
神奈川県エリア
- ソリッドスクエア:オフィスシーンで使用されたビルです。
- 仲町台商店街:日常的なシーンで登場した商店街。生活感のある風景がドラマにリアリティを加えます。
- テルミー:登場人物たちの生活圏として使われたロケ地です。
シンガポールエリア
- ラッフルズホテル:シンガポールを代表する名門ホテル。物語の重要な転機となるシーンが撮影されました。
- Marina Bayの岸:マリーナベイの美しい夜景をバックにした印象的なシーンのロケ地です。
- Lau Pa Sat Festival Market:シンガポールの活気あるフードコートで、現地の雰囲気を感じさせるシーンに使用されました。
- Little India Arcade:エキゾチックなリトルインディアの街並みが、異国での恋の冒険を演出します。
北海道エリア
聖地巡礼のおすすめルート
東京・都心エリア 大人のデートコース
日比谷シティをスタートに、汐留シオサイトから国立新美術館へ。るいと行のデートコースを追体験する、洗練された都心散策ルートです。シェ松尾・青山サロンでのランチを挟めば、まさにドラマの世界観そのもの。大人のカップルにおすすめの聖地巡礼コースです。
シンガポール ロケ地巡りコース
ラッフルズホテルからマリーナベイエリア、リトルインディア、ラウパサへと巡るシンガポールロケ地コース。ドラマの名シーンを思い出しながら、シンガポールの多彩な魅力を堪能できます。ラッフルズホテルのロングバーでシンガポールスリングを味わうのもおすすめです。
函館エリア 半日コース
函館朝市で新鮮な海鮮を楽しみながら、ドラマのロケ地を巡るコース。函館の異国情緒ある街並みとともに、物語の余韻に浸れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksではレビュー数716件を集め、東京ドラマアウォード2011連続ドラマ部門優秀賞・脚本賞、放送ウーマン賞2010を受賞するなど、業界からも高い評価を獲得しました。
好評だったポイント
「NHKでここまで攻めた恋愛ドラマが見られるとは」「鈴木京香の色気と知性の融合が素晴らしい」「長谷川博己の危うい魅力にやられた」といった声が多数。特に女性視聴者からは「大人の女性が恋愛の主役になれることを示してくれた」「年齢を重ねることへの勇気をもらった」と、るいの生き方に共感する声が目立ちます。大石静の脚本は「セリフの一つ一つが心に刺さる」「品のある官能性」と絶賛されました。一方で「不倫を美化している」という批判的な意見もあり、賛否両論を巻き起こしたことも本作の話題性を高めた要因の一つです。