作品紹介
『西部警察 SPECIAL』は、石原裕次郎の十七回忌、石原プロモーション創立40周年、テレビ朝日開局45周年を記念して制作され、2004年10月31日に放送された特別版です。1979年から1984年にかけて放送され、平均視聴率20%超を記録した伝説的アクションドラマ『西部警察』シリーズの世界観を、約20年の時を経て現代に甦らせた一作で、渡哲也演じる大門圭介率いる「大門軍団」が再び凶悪犯罪に立ち向かいます。
物語は、ニューヨーク市警に派遣されていた刑事・橘数馬が相棒を失い帰国するところから動き出します。やがて国際テロ組織「ブラック・ホーク」が宮崎・シーガイアで開かれていた国際会議場を占拠し、各国のテロ捜査官をも人質に取ったうえ、宮崎市内に爆弾を仕掛けたと通告。大門軍団は爆弾テロの阻止に奔走しながら、テロの背後に隠された復讐劇の真相へと迫っていきます。
本作は2003年4月から5月にかけて宮崎県を中心にロケが敢行され、当初は2003年9月の放送が予定されていました。しかし関連して撮影された連続ドラマ版の収録中に事故が発生したため放送は延期され、関係者の回復と同意を経て、最終的に2004年10月31日の放送に至った経緯があります。それだけに、シリーズの集大成として並々ならぬ力が注ぎ込まれた特別編となっています。
話題になったポイント
シリーズの代名詞・ド派手な爆破とカーアクション
『西部警察』シリーズは、撮影で破壊した車両総数4680台、総火薬使用量4800kgとも言われる、巨費を投じたスケールのアクションで知られます。本作でもその伝統は健在で、爆弾を積んだ観光バスや、テロリストのアジトを舞台にした大規模な爆破シーン、複数の車両が入り乱れるカースタントなど、テレビの枠を超えたスペクタクルが全編にわたって展開されます。
大門軍団の重火器ガンアクション
レミントンM31ショットガンを携える大門団長をはじめ、大門軍団がチームで敵を追い詰める迫力の銃撃戦も大きな見どころです。新旧の俳優陣が顔をそろえ、往年のファンには懐かしく、初めて観る世代には新鮮な「軍団」の連携プレーが楽しめます。
宮崎・シーガイアを舞台にした大規模ロケ
本作最大の特徴は、宮崎県を全面的に舞台としたロケーション撮影です。撮影前日の2003年4月12日にはシーガイア屋外プラザで「西部警察復活1万人コンサート」が開催され、館内では使用車両や銃器、台本などを展示する「西部警察展」も行われるなど、地域を巻き込んだ一大イベントとして話題を呼びました。放送後に発売されたDVDは約30万枚のヒットを記録しています。
ロケ地ガイド
宮崎エリア(物語の主舞台)
テロ事件の核心となる宮崎は、本作のロケ地の中心です。リゾート施設から市街地、港湾、砕石場まで、宮崎県内の多彩なロケーションがクライマックスの舞台となりました。
- フェニックス・シーガイア・オーシャンリゾート:テロ組織「ブラック・ホーク」が国際会議場を占拠したテロ事件の舞台となったビル。物語の発端となる重要な場所です。
- フェニックス・シーガイア・ゴルフリゾート:パトカーが横転する激しいカーアクションが撮影されたシーガイア敷地内のスポット。
- 宮崎空港:大門圭介が宮崎に到着するシーン。当時のロケを物語るように、着陸する旅客機には旧・日本エアシステム(JAS)の塗装が見られます。
- 矢野産業宮崎港事務所:爆弾を積んだ宮崎国際観光バスが、人気のない宮崎港まで運ばれ爆破される、息詰まるクライマックスの舞台。
- 矢野産業日向砕石場:テロリストのアジトとして使われたロケ地。荒涼とした砕石場の風景がアクションの緊張感を高めます。
- 大淀川左岸の道路:爆弾を積んだ宮崎国際観光バスが疾走する、宮崎市街を象徴する川沿いの道路。
- 宮崎山形屋デパート:観光バスが乗客を降ろした交差点として登場。宮崎随一の繁華街・橘通りの象徴的なランドマークです。
- スーパーオートバックス宮崎南店:宮崎市街での撮影に使われたロケ地のひとつ。
東京エリア
大門軍団の活動拠点や、捜査をめぐる人間ドラマの舞台として、東京都内のロケ地も使われています。
- 旧山手通りの西郷橋下:大門圭介が車中で官房長と密談を交わすトンネルとして登場するシーンの撮影地。
神奈川・千葉エリア
劇中の警察組織や、物語の入り口となる玄関口は、首都圏の施設で撮影されました。
- 富士通本店・川崎工場:大門軍団が所属する「警視庁西部警察署」として使用された建物。
- 成田国際空港第2ターミナル:相棒を失った橘数馬がニューヨークから帰国する、物語の幕開けの空港シーン。
聖地巡礼のおすすめルート
宮崎テロ事件・完全攻略ルート
物語の主舞台である宮崎をめぐるなら、空の玄関口宮崎空港から大門圭介の足跡をたどるのがおすすめです。まずは事件の発端となったリゾート、フェニックス・シーガイア・オーシャンリゾートとフェニックス・シーガイア・ゴルフリゾートを訪ね、続いて市街地へ。大淀川左岸の道路沿いを走り、繁華街のランドマーク宮崎山形屋デパート前の交差点へと向かえば、爆弾バスが駆け抜けた緊迫のルートを追体験できます。最後に矢野産業宮崎港事務所のある港湾エリアでクライマックスの余韻に浸るのが王道コースです。
首都圏ロケ地立ち寄りルート
遠方の宮崎まで行けない方は、首都圏のロケ地巡りから始めてみては。物語の幕開けの成田国際空港第2ターミナル、「西部警察署」として使われた富士通本店・川崎工場、そして都内の旧山手通りの西郷橋下をめぐれば、大門軍団の世界の入り口に触れられます。
視聴者の声・評判
評価スコア
『西部警察 SPECIAL』は、約20年ぶりにシリーズが復活した記念碑的作品として大きな注目を集めました。放送後に発売されたDVDは約30万枚のセールスを記録しており、シリーズの根強い人気と高い支持を裏づけています。
好評だったポイント
渡哲也演じる大門圭介と「大門軍団」が再び結集したことへの感慨や、シリーズの代名詞であるド派手な爆破・カーアクション・重火器ガンアクションが現代の映像で甦った点が、往年のファンから高く評価されました。また、宮崎・シーガイアを舞台にした大規模ロケや、撮影前に行われた「復活1万人コンサート」など、地域を巻き込んだお祭り的な盛り上がりも、本作を語るうえで欠かせない魅力として語り継がれています。