作品紹介
『シェアハウスの恋人』は、2013年1月から3月にかけて日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送された全9話のラブコメディードラマです。脚本は水橋文美江と山岡真介が手がけ、主題歌には絢香の「beautiful」が起用されました。仕事も恋愛もうまくいかない30歳のOL・津山汐(水川あさみ)が、人生を変えるためにシェアハウスに移り住むところから物語が始まります。
シェアハウスで出会った風変わりなスーパー店員・川木辰平(大泉洋)と、元エリートサラリーマンでありながらすべてを失い自暴自棄になっていた櫻井雪哉(谷原章介)。個性の異なる3人が共同生活を通じて次第に心を通わせ、笑いあり涙ありの三角関係へと発展していきます。当時ブームだったシェアハウスを舞台に、30代・40代の大人たちが不器用ながらも再出発していく姿を描いた心温まるドラマです。
話題になったポイント
シェアハウスブームを反映した時代性
2013年当時、テレビ番組『テラスハウス』の放映もあり、シェアハウスという住まいの形が大きな注目を集めていました。本作はそのブームをドラマの舞台設定に取り入れ、共同生活ならではの距離感や人間関係の機微をリアルに描いています。単なるトレンドの消費ではなく、他人同士が共に暮らすことで生まれる絆や成長を丁寧に表現した点が視聴者の共感を呼びました。
大泉洋の「宇宙人」設定と個性的なキャスト
大泉洋が演じた川木辰平には「実は宇宙人」というユニークな設定があり、日常の中に突然SF的な要素が紛れ込む遊び心が話題になりました。水川あさみの等身大の演技、谷原章介の影のある元エリート役、さらに若手として中島裕翔(Hey! Say! JUMP)や川口春奈が出演するなど、バラエティ豊かなキャスティングも魅力のひとつでした。
横浜を中心としたロケーション
シェアハウスの舞台は横浜に設定されており、横浜赤レンガ倉庫や日本大通り、コスモワールドなど横浜を代表する観光スポットが劇中に数多く登場しました。横浜の街並みが物語の温かい雰囲気を引き立て、ドラマファンの間では放送後も聖地巡礼の対象として親しまれています。
ロケ地ガイド
横浜エリア
ドラマの中心舞台となった横浜エリアには、シェアハウスやスーパー、オープニングの広場など、主要なロケ地が集中しています。みなとみらい周辺は徒歩で巡れるスポットも多く、聖地巡礼に最適です。
- シェアハウス:主人公たちが暮らすシェアハウス「TERRA」として使用された建物
- 横浜小型タンカー船主協同組合船員福祉センター:汐が勤務するCOPiO浦島営業所のロケ地
- プラザ栄光生鮮館 コットンハーバー店:川木辰平が働くスーパーとして撮影された店舗
- 開港広場:オープニング映像に登場する印象的な広場
- 日本大通り:津山汐と川木辰平が歩いていた美しい並木道
- 横浜赤レンガ倉庫南の広場:津山汐と川木辰平が話していた海沿いの公園
- 横浜コスモワールド:川木辰平がバーで会った男と屋台で飲んでいた遊園地エリア
- 横浜港大さん橋国際旅客ターミナル:望月メグと津山汐が話していた場所
- カップヌードルミュージアムパーク:最終話で川木辰平と櫻井雪哉がベンチに座って話していた海沿いの公園
- コルトーナ横浜ウェディングヴィレッタ:津山汐が参加した友人の結婚式場の内部シーン
- センター北シンボル広場:津山凪が櫻井雪哉に告白しようとした場所
- モザイクモール港北・都筑阪急:津山汐たちがショッピングに行ったビル
東京エリア
東京都内にも多くのロケ地が点在しています。港区・渋谷区・新宿区を中心に、オフィスシーンや日常のシーンが撮影されました。
- 三田国際ビル:津山汐が働いていたCOPiO本社ビル
- 隅田川の中央大橋:津山汐が立っていた橋
- PAL:櫻井雪哉が働いていたコンビニ
- アパート:津山汐が住んでいたアパート
- 若洲海浜公園:津山汐が川木辰平に出会った公園
- 笹塚NAビル下のオープンスペース:津山汐が櫻井雪哉を見かけた公園
- 京王線幡ヶ谷3号踏切:櫻井雪哉が立っているのを津山汐が見た踏切
- 唐沢公園:櫻井雪哉が昼間時間をつぶしている公園
- 新宿サカゼン:津山汐と川木辰平が櫻井雪哉のスーツを買いに行った店
- KDX御茶ノ水ビル:櫻井雪哉が弁当屋のバイトをしているのを見た場所
- 博品館TOYPARK:寺坂香苗と大がいたおもちゃ屋
- 東京堂書店神田神保町店:綿野カオルと津山凪がいた書店
- 世界堂新宿本店:津山汐と津山凪が同じ便箋を買った文具店
- Christon Cafe 東京:津山凪が綿野カオルに手紙を渡したレストラン
- Ne Plus Ultra六本木店:津山汐が顧客に誘われて飲んだバー
- 高浜運河の浜路橋:津山汐と望月メグが座って話していた橋
- 隅田川の河川敷:最終話で櫻井雪哉と空知が歩いていた川岸の公園
- 第一下川ビル:倒産した会社が入るビル
- 木下大サーカス会場:最終話でダブルデートでサーカスを見に行った場所
多摩・八王子エリア
大学のシーンやプラネタリウムのシーンなど、多摩地域でも撮影が行われました。
- 首都大学東京(旧東京都立大学):津山凪と綿野カオルが通う「城南学院大学」
- 明星大学:同じく「城南学院大学」として使用(第5話)
- サイエンスドーム八王子:川木辰平と櫻井雪哉がいたプラネタリウム
- 左近通り:川木辰平と櫻井雪哉が話しながら歩いていた並木道
- 武蔵野の森公園前のスタジアム通り:川木辰平と津山汐が話しながら歩いていた場所
- 味の素スタジアム:櫻井空知が高速バスに乗ったバスターミナル
- 国際大通り:津山汐が高速バスに乗る櫻井空知に向かって話しかけていた場所
千葉・群馬・長野エリア
郊外や地方でのロケも行われ、特に群馬のロックハート城や長野のしなの鉄道沿線が印象的なシーンに使われました。
- 北総鉄道北総線小室駅:櫻井雪哉が夜までベンチに座っていた駅
- 大理石村ロックハート城:津山汐が参加した友人の結婚式場の外観
- 水上高原スキーリゾート:津山汐が大久保に会って声を出したスキー場
- 神津牧場:櫻井空知がいた牧場
- しなの鉄道信濃追分駅:櫻井空知が電車に乗った駅
- しなの鉄道:櫻井空知が乗る電車が走っていた場所
その他
- 相模鉄道いずみ野線いずみ野駅:津山汐がバスに乗り遅れたいずみ野南駅南口
- 淵野辺小学校:津山汐がトイレ掃除をさせられた小学校
- アトリエ・サン・ミシえる:津山汐と川木辰平がケーキを買った店
- 日本旅行京橋中央通り支店:川木辰平が櫻井雪哉の代わりに面接に行った旅行代理店
- リンツ ショコラ カフェ銀座店:津山汐がバレンタインのチョコレートを買った店
- 須走幼稚園:最終話で櫻井空知が卒園した幼稚園
聖地巡礼のおすすめルート
横浜みなとみらい半日コース
シェアハウス「TERRA」のロケ地からスタートし、開港広場、日本大通りを歩いて横浜赤レンガ倉庫南の広場へ。そこから大さん橋を経由してカップヌードルミュージアムパークまで海沿いを散策するコースです。最終話の感動的なシーンを思い出しながら、横浜港の景色を楽しめます。途中でコスモワールドに立ち寄るのもおすすめです。所要時間は約3〜4時間です。
群馬・長野 週末ドライブコース
第7話の結婚式シーンで使われた大理石村ロックハート城は、英国の本物の城を移築した観光スポットで、ドラマのロマンチックな雰囲気を味わえます。近くの水上高原スキーリゾートと合わせて群馬を巡った後、長野方面へ足を延ばして神津牧場やしなの鉄道信濃追分駅を訪れるプランです。櫻井空知の物語に思いを馳せながら、自然豊かな風景を満喫できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
平均視聴率は関東地区で約9.5%を記録しました。2013年冬クールのドラマとして一定の支持を集めましたが、裏番組との競争もあり数字としてはやや控えめな結果となりました。
好評だったポイント
視聴者からは「キャストの皆さんが役にバッチリハマっていた」「主役3人の掛け合いが面白く、ほのぼの癒された」「心温まるドラマに出会えた」といった好意的な感想が多く寄せられました。特に大泉洋の自然体な演技と、水川あさみの等身大のOL役への共感の声が目立ちます。一方で、「宇宙人設定の活かし方がもう少し欲しかった」「最終回の展開がやや駆け足だった」という意見もあり、全体としては"温かい雰囲気と個性的なキャストを楽しむドラマ"として評価されています。