作品紹介
『死神くん』は、えんどコイチによる同名漫画(1983年〜1990年連載、全13巻)を原作とした実写ドラマで、2014年4月18日から6月20日まで全9話がテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で放送されました。嵐の大野智が主演を務め、死んだ人間の魂を霊界に運ぶ「死神413号」を演じています。「おめでとうございます!お迎えにあがりました」という独特の決めゼリフとともに、死を迎える人々と向き合い、時にルールを破ってでも人間を救おうとする心優しい死神の姿が描かれます。
1話完結型のヒューマンドラマとして、毎回異なるゲストキャラクターの人生模様が展開されます。死神くんの周囲には、死神の行動を監視する「監死官」(桐谷美玲)、人間を堕落させようとする「悪魔」(菅田将暉)、死神界の上司「主任」(松重豊)といった個性的なキャラクターが配置され、生と死をめぐる深いテーマを描きながらも、温かみのあるストーリーに仕上がっています。
話題になったポイント
大野智の圧倒的な演技力
主演の大野智は、飄々としながらも人間への深い愛情を持つ死神413号を見事に体現しました。その独特の存在感と繊細な演技が高く評価され、日刊スポーツ・ドラマグランプリでは春季・年間ともに主演男優賞を受賞。月刊TVnaviドラマ・オブ・ザ・イヤー2014でも主演男優賞に輝くなど、キャリアを代表する当たり役となりました。
菅田将暉のブレイク前夜
悪魔役を演じた菅田将暉は、当時まだブレイク前でしたが、妖艶で不気味な悪魔を魅力的に演じ、ザテレビジョンドラマアカデミー賞や日刊スポーツ・ドラマグランプリで助演男優賞を獲得。後の大躍進を予感させる印象的な演技を見せました。
深夜枠ながら数々の賞を席巻
金曜深夜の放送ながら、平均視聴率9.7%(関東地区)を記録し、日刊スポーツ・ドラマグランプリ春季では作品賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞の4冠を達成。月刊TVnaviでも同じく4冠を獲得するなど、2014年春ドラマの中でも突出した評価を受けました。「深夜枠ではなくゴールデンタイムで放送すべき」という視聴者の声も多く上がりました。
ロケ地ガイド
八王子・多摩エリア
第1話の主要なロケ地が集中するエリアです。大学キャンパスや神社など、物語の始まりを彩る印象的なロケーションが使われています。
- 東京工科大学、日本工学院八王子専門学校:第1話で小林真実の前に死神くんが現れた病院として使用されました
- 八幡八雲神社:大西福子と小林真実と三城尚之の3人がおみくじをひいた神社のシーン
渋谷・都心エリア
都心のランドマーク的な場所が多数登場。大学キャンパスやオフィスビルなど、都会的な雰囲気のロケ地が使われています。
- 國學院大學渋谷キャンパス:死神くんと大西福子がベンチに座って話していた場所
- テレビ朝日:第7話の「TV TOHTO」として登場
- タワーレコード渋谷店:立花ゆかりのCDが販売されていた店舗
- 六本木ヒルズ:主任と悪魔がニュース映像を見ながら話していた場所
秋葉原エリア
第3話の桐嶋譲二と西園寺瞳のエピソードでは、秋葉原界隈が集中的にロケ地として使われました。
- T&K AKIBA BLDG:桐嶋譲二が追い出されたビル
- 東京レジャーランド秋葉原店:桐嶋譲二が西園寺瞳に声をかけたゲームセンター
- 秋葉原パセラ電気街店:桐嶋譲二と西園寺瞳が入ったカラオケ店
- DOLK東京店:西園寺瞳が連れ戻されそうになった場所
練馬・石神井エリア
住宅街や公園など、日常的な風景の中で展開されるシーンのロケ地が集まっています。
- 石神井公園:三城尚之が大西福子に小林真実のことを相談した公園
- 西武鉄道練馬駅北口交通広場:AMIがデビュー前の路上ライブ中に立花ゆかりと話していた場所
新宿・中野エリア
新宿の都市公園や書店など、物語の転換点となるシーンが撮影されました。
- 新宿中央公園:第2話で島孝一が死神手帳を拾った公園
- ブックファースト新宿店:黒魔術の本が売られていた書店
埼玉エリア
警察署や区役所の外観として埼玉県庁が使われるなど、公共施設のロケが行われました。
- 埼玉県庁:和田明が取り調べを受けた「荒川中央警察署」として使用
- 埼玉県庁第二庁舎:高山里奈が婚姻届を提出した「荒川中央区役所」
- ウエルシア薬局川口領家店:第5話で佐藤民江が現金を取り返した場所
茨城・千葉エリア
郊外や海辺のシーンでは、茨城・千葉方面のロケ地が印象的に使われています。
- 波崎ウィンドファーム:第3話で桐嶋譲二と西園寺瞳がたどり着いた海の風車群
- 茨城西南医療センター病院:第8話の「聖応総合病院」
- 検見川の浜:高山里奈が婚姻届にサインした公園
お台場・臨海エリア
最終話のクライマックスでは、臨海部の印象的なロケーションが使われました。
- 水の広場公園:最終話で死神くんが海を見ていた水辺の公園
- グランパークタワー:死神くんと中平毅が話していたビルの屋上
- シェラトン都ホテル東京:第4話の「グランドゲートホテル」
聖地巡礼のおすすめルート
秋葉原・第3話の足跡を辿るルート
秋葉原駅を起点に、T&K AKIBA BLDG、東京レジャーランド秋葉原店、秋葉原パセラ電気街店、DOLK東京店と、第3話の桐嶋譲二と西園寺瞳の逃避行を追体験できるルートです。すべて秋葉原駅周辺に集中しているため、徒歩で2〜3時間あれば十分に回れます。
渋谷〜六本木・都心満喫ルート
渋谷の國學院大學キャンパスからスタートし、タワーレコード渋谷店を経て、六本木ヒルズ、テレビ朝日へと向かうルートです。各エピソードの印象的なシーンを思い出しながら、都心の街歩きを楽しめます。途中のカフェやレストランで休憩しながら半日コースで巡れます。
最終話の感動を追体験・臨海ルート
お台場・臨海エリアの水の広場公園とグランパークタワーを中心に、最終話のクライマックスシーンのロケ地を巡るルートです。海を見つめる死神くんの姿を思い出しながら、東京湾の景色を楽しめます。ゆりかもめ沿線でアクセスも便利です。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでの評価は5点満点中3.6点。レビューの約81%が3.1点以上の評価をつけており、全体的に好意的な評価を得ています。深夜ドラマとしては高い注目度を誇り、放送当時はSNSでも毎話トレンド入りするなど大きな反響がありました。
好評だったポイント
最も多く挙げられたのは「大野智の独特の存在感と演技力」で、飄々とした中にも深い感情を表現する演技が絶賛されました。また「死というテーマを重くなりすぎず、温かく描いている」という作品全体のトーンへの評価も高く、「1話完結型で観やすい」という構成面での好評も目立ちます。「漫画の実写化として成功している」という原作ファンからの支持も得ており、深夜枠ながら幅広い層に愛された作品です。