作品紹介
『正体』は2024年11月29日に公開された逃亡サスペンス映画。染井為人の同名ベストセラー小説を、『新聞記者』『余命10年』の藤井道人監督が映画化。主演は横浜流星、共演に吉岡里帆、森本慎太郎、山田孝之、原日出子、松重豊、田中哲司、宇野祥平など実力派俳優陣が集結しました。第48回日本アカデミー賞では最優秀主演男優賞(横浜流星)、最優秀助演女優賞(吉岡里帆)、最優秀監督賞(藤井道人)の3つの最優秀賞を受賞した、邦画サスペンスの傑作です。
日本中を震撼させた凶悪な殺人事件を起こして逮捕され、死刑判決を受けた鏑木慶一(横浜流星)が脱走。執念深く鏑木を追う刑事・又貫征吾(山田孝之)は、逃走を続ける鏑木が潜伏先で出会った人々を取り調べるが、それぞれが語る鏑木はまったく別人のような人物像でした。様々な場所で潜伏生活を送り、姿や顔を変えながら、間一髪の逃走を繰り返す鏑木。やがて彼が必死に逃亡を続ける真の目的が明らかになります。
長野県諏訪市・立科町、富山県南砺市、神奈川県横浜市など全国各地でロケが行われ、各地の風景が「逃亡先」のリアリティを醸成。特に蓼科山を背景にした女神湖の凍結した湖面は、観客の心に強く残る名シーンとなりました。
話題になったポイント
横浜流星の七変化演技
逃亡先で介護職員、新聞配達員、女装男子、土木作業員と次々に姿を変えていく鏑木を演じる横浜流星。それぞれの「鏑木」が完全に別人に見える演技は、彼のキャリアハイライトとして第48回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をもたらしました。
藤井道人監督の社会派演出
『新聞記者』『余命10年』『青春18×2』など、社会の闇と人間の希望を同時に描いてきた藤井道人監督。本作でも冤罪・死刑制度・メディア報道のあり方など、現代日本の問題を逃亡サスペンスのフォーマットに落とし込み、エンタメと社会派の見事な両立を実現しました。
吉岡里帆の体当たり演技
鏑木の潜伏先で出会う雑誌記者・安藤沙耶香を演じた吉岡里帆。徐々に鏑木の真実に迫っていく過程の繊細な演技で、最優秀助演女優賞を受賞。本作の名脇役として観客の記憶に残りました。
ロケ地ガイド
長野・諏訪エリア
本作の象徴的なロケ地。蓼科山と女神湖の冬景色は本作のクライマックスを彩ります。
富山・南砺エリア
介護施設での潜伏シーンが撮影された富山県南砺市。
神奈川・横浜エリア
都市部での逃走シーン。
- 黄金橋:横浜市鶴見区、鏑木が警察から逃げる印象的な橋上シーン。
聖地巡礼のおすすめルート
諏訪・立科 冬景色コース
諏訪IC起点にビーナスラインをドライブ。蓼科山方面へ進み、女神湖で映画の名シーンを再現する、長野の高原を満喫する日帰りコース。冬季は凍結湖面と雪景色が映画と同じ雰囲気を再現します。
富山・南砺 1日コース
富山駅からレンタカーで南砺市へ。つつじ荘を外観のみ見学し、利賀大橋を渡って利賀村の山深い風景を体感する、本作の「逃亡先」のリアリティを追体験できるコース。
視聴者の声・評判
評価
第48回日本アカデミー賞3冠(主演男優・助演女優・監督)という快挙を達成し、邦画サスペンスとして近年屈指の完成度と評価されました。Filmarksでも非常に高い評価を獲得。
好評だったポイント
「横浜流星の演技が驚異的」「藤井道人監督の社会派演出が冴えている」「吉岡里帆の名演」「逃亡サスペンスとして緊張感が持続する」「冤罪・死刑制度を考えさせる重厚さ」といった声が多数。原作小説を未読でも楽しめる完成度ながら、原作ファンも納得の脚色で、年末邦画の話題作となりました。