作品紹介
『白い影 その物語のはじまりと命の記憶』は2003年1月2日にTBS系で放送された2時間のスペシャルドラマで、2001年1〜3月に放送された連続ドラマ『白い影』(原作:渡辺淳一『無影燈』)の前日譚を描いたスペシャル版です。主演は中居正広(直江庸介役)、共演は竹内結子(志村倫子役)、山本學(七瀬隆弘役)、大森暁美ら。脚本は龍居由佳里、演出は福澤克雄、音楽は坂本龍一(連続ドラマ版から続投)。連続ドラマ「白い影」の前の、28歳の直江が信州で過ごした日々を描いた、シリーズ完結編ともいえる一作です。
本編の舞台は、直江庸介(中居正広)の死から2年後。志村倫子(竹内結子)は、直江の恩師・七瀬隆弘(山本學)と、思い出の地・北海道の支笏湖で再会。七瀬から、28歳時代の直江のストーリーを聞いていきます。信州・長野県飯山(北海道の名寄でロケ)の小さな病院・七瀬病院で働いていた直江は、ある日、余命わずかな少女・真琴と出会い、その死に深く関わっていきます。連続ドラマ版では描かれなかった直江の原点、彼が"天才外科医"として"死"と向き合い続けた理由が、この前日譚で解き明かされます。
北海道名寄市・支笏湖・札幌の雄大な景観を、長野県飯山市の設定で撮影。坂本龍一による重層的な劇伴、中居正広・竹内結子の抑制された芝居、山本學の重厚な存在感。2000年代前半のTBSドラマの到達点の一つとして、今も再評価が続く一作です。
話題になったポイント
連続ドラマ版の前日譚
2001年の連続ドラマ『白い影』から2年後、当時の直江と倫子の関係の原点を描く前日譚として企画。連続ドラマファンにとっての完結編として記憶されています。
北海道オールロケ
北海道名寄市・支笏湖・札幌を信州・長野県飯山市の設定で使用。厳しい冬の美しい景観と、若き直江の青年期が重なり、映像詩的な美しさを生み出しました。
坂本龍一の劇伴
連続ドラマ版から引き続き、世界的音楽家・坂本龍一が劇伴を担当。彼の象徴的なピアノサウンドが、直江の"死"と向き合う孤独を繊細に表現しました。
ロケ地ガイド
支笏湖と北海道の景観
倫子と七瀬の再会の場である支笏湖と、直江が暮らしていた名寄市周辺の風景。
- 洞爺湖:支笏湖の別シーン
- 支笏湖:倫子が歩く湖畔
- 支笏湖の桟橋:倫子と七瀬の再会桟橋
- 旭山記念公園:札幌の遠景
- テレビ塔から見た大通公園:札幌市の導入カット
名寄市(長野県飯山市の設定)
若き直江が勤めていた"七瀬病院"と名寄市内の舞台。
- 北海道大学医学部付属病院:北海大学付属病院
- 太陽の丘:飯山市の遠景
- JR宗谷本線のキハ54:JR飯山線の気動車
- 名寄川の東橋:直江が渡る橋
- 東橋上流の名寄川:直江が倒れた河原
- 名寄東病院:七瀬病院
- 居酒屋「やまもと」:歓迎会
- 名寄市職員会館:七瀬家
- JR室蘭本線追分駅:バス乗車駅
連続ドラマ版からの舞台
前作・連続ドラマ版で登場した東京エリアのシーン。
- みつわ台総合病院:行田病院
- 江戸川河川敷:直江のいた河原
- 新中川の上一色橋:直江のマンション近くの橋
- 新中川の辰巳新橋:倫子のバイク橋
- 柳原排水機場:第6話の水門
- CANAL CAFE:第8話の食事レストラン
聖地巡礼のおすすめルート
北海道・名寄白い影ルート
支笏湖→支笏湖の桟橋→名寄川の東橋→名寄東病院→名寄市職員会館と、北海道の名寄・支笏を巡る1泊2日コース。
札幌+名寄ルート
旭山記念公園→テレビ塔から見た大通公園→JR宗谷本線→名寄市と、札幌からの鉄道旅を追体験するコース。
視聴者の声・評判
評価スコア
連続ドラマ版のファンから熱烈な支持を獲得した前日譚。中居正広の抑制された芝居と、坂本龍一の劇伴で高評価を得ています。
好評だったポイント
中居正広の若き直江像、竹内結子の倫子の成熟、山本學の重厚感、坂本龍一の劇伴、北海道の冬景色。連続ドラマと映画の中間形態としての2時間SPの秀作です。