作品紹介
『松本清張没後20年特別企画 市長死す』は、2012年4月3日にフジテレビ系で放送された2時間スペシャルドラマです。原作は松本清張が1956年に『別冊小説新潮』で発表した短編推理小説『市長死す』。1959年以来、実に53年ぶりの再映像化となった、清張没後20年記念企画の一作。主演は反町隆史、共演に高島礼子、笹野高史、イッセー尾形、上田耕一、小日向文世、塩見三省ら豪華キャスト。社会派推理小説の元祖・松本清張作品を、現代のキャストで蘇らせた意欲作です。
市議会議員で市長の甥でもある笠木公蔵(反町隆史)のもとに、伯父である市長(イッセー尾形)が温泉地で遺体として発見されたという連絡が入る。市長は公務中に突然姿を消し、無断で6日間議会を欠席していた。視察を兼ねたクラシックコンサートの途中、急に用事を思い出して姿を消したという報告——。「市長は何故消え、何故死んだのか」。地方政治の闇、地元名士同士の繋がり、清張作品らしい人間模様を追って、笠木公蔵が事件の真相に迫ります。
愛知・湯谷温泉、静岡・寸又峡温泉、大井川鉄道、富士芸術村、千葉・成田、埼玉・鴻巣、東京・赤坂と広域ロケ。「志摩川温泉」のロケ地として湯谷温泉と寸又峡温泉を組み合わせた撮影が見どころで、レトロな鉄橋を渡る大井川鉄道の風景も印象的な一作です。
話題になったポイント
松本清張没後20年記念作品
2012年は松本清張の没後20年。本作はその記念企画として制作され、社会派推理の元祖・清張のテーマを現代に問い直す意義深い作品となりました。
反町隆史×イッセー尾形の異色コンビ
主演の反町隆史と、市長役のイッセー尾形という個性派俳優の組み合わせが話題に。反町の凛とした正義感と、イッセー尾形の独特の存在感が、清張ワールドの世界観を引き立てました。
53年ぶりの再映像化
1959年版以来、半世紀以上経って再び映像化された清張作品。現代の地方政治・温泉地の闇を浮き彫りにした骨太な企画で、清張ファンから高い評価を得ました。
ロケ地ガイド
静岡・湯谷温泉と寸又峡温泉(志摩川温泉のロケ地)
事件の中心地となった温泉街。
- 湯谷温泉:愛知県新城市、事件があった「志摩川温泉」のロケ地。
- 湯の風HAZU:愛知県新城市、志摩川温泉の「臨碧楼」のロケ地。
- 大井川鉄道千頭駅:榛原郡川根本町、「志摩川温泉駅」のロケ地。
- 寸又峡温泉:榛原郡川根本町、志摩川温泉の温泉街シーン。
- 富士芸術村:富士市、田山与太郎が住む家のロケ地。
- 大井川鉄道大井川第一橋梁:榛原郡川根本町、電車が渡っていた鉄橋(鉄道ファン人気の名所)。
- 富士市斎場:富士市、「横川市斎場」のロケ地。
- 金時:榛原郡、笠木公蔵らが話をしていたそば屋。
千葉・埼玉ロケ
事件の周辺の場所。
東京・赤坂(笠木家と都心シーン)
笠木公蔵の生活拠点と上京シーン。
- MARUKOEN:港区赤坂、笠木みゆきが働く花屋。
- 一軒家:笠木家のロケ地。
- 六所神社:笠木家の近くの神社。
- 和菜毬乃:港区、「桜良コルキスタン支店」のロケ地。
- 赤坂の繁華街:港区赤坂、笠木公蔵が桜良赤坂店を探していた繁華街。
- 日本料理菱沼:港区、「桜良赤坂店」の店内ロケ地。
聖地巡礼のおすすめルート
大井川鉄道・寸又峡温泉ルート
大井川鉄道千頭駅から大井川鉄道大井川第一橋梁、寸又峡温泉を巡る静岡・大井川コース。鉄道ファン・温泉ファン必訪の聖地です。
湯谷温泉文学ルート
愛知県・湯谷温泉と湯の風HAZUを巡る愛知・湯谷温泉日帰りコース。事件の中心舞台となった温泉地を堪能できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
2012年放送、松本清張没後20年記念の意欲特番として制作。反町隆史の主演でリブートされた清張作品として、ミステリーファンに支持されました。
好評だったポイント
「反町隆史の演技が引き締まる」「松本清張原作の重みが伝わる」「湯谷温泉と寸又峡温泉のロケが美しい」「大井川鉄道の鉄橋が絵になる」「政治の闇を描いた社会派ミステリー」と評価され、清張作品リブートとして記憶されている一作です。