作品紹介
『SP 警視庁警備部警護課第四係』は、2007年11月から2008年1月までフジテレビ系「土曜ドラマ」枠で放送された、V6の岡田准一主演による本格アクションドラマです。脚本は直木賞作家の金城一紀、監督は『踊る大捜査線』シリーズの本広克行が務め、深夜帯の放送ながら平均視聴率15.4%を記録する大ヒット作となりました。その後『野望篇』『革命篇』として映画化もされた人気シリーズです。
主人公の井上薫(岡田准一)は、幼い頃にテロリストに両親を目の前で殺された過去を持ち、その経験から人並み外れた観察眼・記憶力・反射神経を身につけたSP(セキュリティポリス)。警視庁警備部警護課第四係に所属し、上司の尾形(堤真一)やパートナーの笹本希粋(真木よう子)らとともに、要人警護の最前線で命を懸けた戦いに身を投じていきます。
岡田准一自身がUSA修斗やカリ(フィリピン武術)を本格的に習得し、スタントなしで演じるリアルな格闘シーンが放送当時から大きな話題となり、以降の日本の刑事・アクションドラマの表現を大きく変えた作品として語り継がれています。
話題になったポイント
スタントなしの本格アクション
岡田准一が長期間の肉体改造と武術修練を経て挑んだ格闘シーンは、それまでの日本のTVドラマの水準を一気に引き上げました。至近距離で繰り出されるナイフアクションやCQC(近接戦闘)は、今も名場面として挙げられます。
金城一紀の緻密な群像劇
直木賞作家・金城一紀が紡ぐ、謎が謎を呼ぶ重層的な物語。要人警護という特殊な舞台を通して警察組織上層部の思惑と陰謀が少しずつ姿を現す展開は、毎週の放送を心待ちにさせる中毒性がありました。
豪華キャスト陣の熱演
堤真一、真木よう子をはじめ、松尾諭、神尾佑、野間口徹、香川照之など、後に主役級として活躍する俳優たちが第四係メンバーや敵役として集結。彼らの出世作としても知られています。
ロケ地ガイド
東京都心・官公庁エリア
物語の中心となる警視庁や東京都庁をはじめ、要人警護の舞台となる都心の主要施設が数多く登場します。実在の官公庁の外観を使用することで、SPという職業のリアリティが強調されました。
- 警視庁:井上たち第四係の拠点。出動シーンや上層部との打ち合わせ場面で繰り返し登場する舞台です。
- 東京都庁:都知事警護のシーンなど、要人警護ドラマらしい緊迫感ある場面の舞台となりました。
- 都道412号線 六本木通り:要人の車列が走る都心の大通りのシーンで使われ、現実感のある警護ルートを再現しています。
湾岸・豊洲エリア
オープンな湾岸エリアは広い画作りと銃撃・格闘シーンの撮影に向いており、SPの象徴的なアクションシーンがいくつも収録されています。
- ららぽーと豊洲:商業施設内での要人警護という緊張感あるシチュエーションの舞台。人混みの中のSPの目配りが見どころです。
- 豊洲埠頭:湾岸の開けた風景を活かした、クライマックスの対峙シーンなどで印象的に登場します。
- 天王洲セントラルタワー:ガラス張りの近未来的な外観が、要人が入るビルの外観シーンとして使われました。
- 東京ビッグサイト:大規模イベントでの警護という、SPの本領発揮となるシーンの舞台です。
西東京・神奈川エリア
都心を離れたエリアでも、作品の重要なシーンが撮影されています。
- 味の素スタジアム:大規模スポーツ施設での要人警護オペレーションの舞台として登場します。
- 横浜開港資料館:レトロな洋館の雰囲気が、格調高い要人の会見シーンに用いられました。
- LA CITTADELLA:川崎の南欧風複合施設。異国情緒ある街並みを活かしたシーンが印象的です。
聖地巡礼のおすすめルート
湾岸SP体験ルート(1日コース)
ゆりかもめで豊洲からスタートし、ららぽーと豊洲→豊洲埠頭→天王洲セントラルタワー→東京ビッグサイトと巡るルート。湾岸の近未来的な景観を歩きながら、井上たちが要人を守り抜いた緊張感ある現場を追体験できます。途中で警視庁・都庁エリアに足を伸ばせば、物語の中枢も網羅できます。
横浜・川崎アクションルート
横浜開港資料館からLA CITTADELLAへと向かう関東南部ルート。ロケ地巡りと観光・グルメを両立できるコースです。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks・TVログなどの口コミサイトでも高評価が目立ち、平均視聴率15.4%という深夜ドラマ異例の数字が作品の人気を物語っています。「日本のドラマでこれだけのアクションは衝撃だった」との声が多数寄せられました。
好評だったポイント
「岡田准一のアクションが本物」「金城脚本の張り巡らされた伏線」「第四係メンバー一人ひとりが魅力的」「深夜枠とは思えない映画レベルの映像」といった感想が集中しています。後に映画『野望篇』『革命篇』に繋がる伏線の散りばめ方も評価が高く、今なお繰り返し見返される名作として支持され続けています。