作品紹介
『ふたつのスピカ』は、2009年6月18日から7月30日までNHK総合「ドラマ8」枠で放送された全7回の連続ドラマです。柳沼行のSF漫画を原作に、桜庭ななみが連続ドラマ初主演を務めました。日本初の有人ロケット「獅子号」の墜落事故を背景に、宇宙飛行士を目指す中学生たちの夢と挫折、家族の絆を描いた青春SFドラマ。短い放送回数ながら、丁寧な人物描写と幻想的な演出で根強い評価を集めています。
かつて宇宙ロケット「獅子号」の設計技師だった鴨川友朗(高嶋政宏)の娘・あすみ(桜庭ななみ)は、父譲りの宇宙への憧れを抱き続け、新設の国立東京宇宙学校・宇宙飛行士コースに進学する。獅子号の墜落事故に責任を感じ、現場から離れた友朗の反対を押し切っての入学だった。教官の佐野(田辺誠一)は「宇宙に行きたければ仲間を蹴落とせ」とあすみたちに教える厳しい人物。あすみは府中野新之介(中村優一)、鈴木秋(大東俊介)、桐生春樹(向井理)ら同期の仲間と切磋琢磨しながら、宇宙飛行士への道を歩んでいく——。
桜庭ななみ、中村優一、大東俊介、向井理、足立梨花、高山侑子ら若手俳優を大胆に起用し、田辺誠一・本上まなみらベテランが脇を固める無駄のない配役。NHK「ドラマ8」枠ならではの落ち着いた演出と、ライオン形の獅子号の幻想的な存在感が、原作ファンと新規視聴者双方に静かな感動を残した珠玉のSF青春ドラマです。
話題になったポイント
桜庭ななみの連続ドラマ初主演
当時14歳だった桜庭ななみが連続ドラマ初主演で大抜擢。宇宙飛行士を夢見るあすみのまっすぐな魂を、透明感ある演技で見事に体現しました。
向井理の本格ブレイク前の主要キャスト
向井理が桐生春樹役で主要キャスト入り。本作の翌年に「ゲゲゲの女房」で朝ドラの夫役に大抜擢されるなど、ブレイク直前の貴重な作品となりました。
NHK「ドラマ8」のSFチャレンジ
地味な印象のドラマ8枠で、SF×青春という意欲的な題材に挑戦。ライオン形のキャラクター「獅子号」の幻想的な存在感など、独自の演出が話題を呼びました。
ロケ地ガイド
国立東京宇宙学校シーン
あすみたちが宇宙飛行士を目指して学ぶ学校の舞台です。
- 埼玉県立大学:国立東京宇宙学校の校舎として登場。
- 東京工科大学、日本工学院八王子専門学校:宇宙学校の構内シーン。
- JAXA筑波宇宙センター:第2話でロケットの写メを撮った場所。
あすみの故郷・神奈川シーン
鴨川家や同級生との思い出の地、獅子号墜落の海辺の物語が展開されるロケ地です。
- こもり:鈴木秋がバイトする酒屋「こもり」。
- 川崎愛児園:ひまわり園として登場。
- 一軒家:鴨川家の外観。
- 多摩川浅間神社:あすみが子供の頃、獅子号の打ち上げを見た神社。
- 真鶴港:第1話で獅子号が打ち上がった場所。
- 引地川沿いの道:あすみと府中野新之介が登校した桜並木。
- 中井中学校前のバス停:あすみと桐生春樹が話していたバス停。
- 大庭神社:ブロックの見本が置いてある神社。
- 東急田園都市線沿いの坂道:鴨川友朗が歩いた線路沿いの道。
- 和田長浜海岸:第5話で唯ヶ浜の砂浜。
- 自泉院:佐野貴仁が獅子号墜落の理由を聞いた墓地。
東京・橋と公園シーン
あすみたちの東京での日常と物語の重要シーンの舞台です。
- 善福寺川緑地公園:あすみと府中野新之介が下校した桜並木。
- 神田川の池袋橋:第2話で2人が話していた橋。
- 正用下橋上流の神田川:第3話で2人が並木道を歩いたシーン。
- 神田川の塚山橋:あすみが府中野に学校を辞めるか聞いた橋。
- 東京西徳洲会病院:第6話で鈴木秋が入院した病院。
- CORDES SUR CIEL:第6話で鴨川友朗が佐野貴仁を新会社に誘ったレストラン。
- 府中の森公園:第6話で佐野貴仁とあすみが話した公園。
- セレスティンホテル:最終話で宇喜多万里香が抗議に行ったビル。
- 新宿久川ビル:最終話で鴨川友朗が誘った会社のビル。
- 橋:最終話であすみが桐生春樹と電話で話した橋。
- 上柚木公園陸上競技場:最終話の重要シーン。
聖地巡礼のおすすめルート
あすみの故郷・神奈川ルート
真鶴港から多摩川浅間神社、引地川沿いの道、和田長浜海岸を巡れば、あすみの少女時代と獅子号の物語の核心に触れられます。
東京・宇宙学校ルート
埼玉県立大学、JAXA筑波宇宙センター、府中の森公園を巡ると、宇宙飛行士を目指す若者たちの青春の舞台を体感できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
NHKドラマ8枠ならではの丁寧な作りと、桜庭ななみら若手キャストの真摯な演技が評価された珠玉のSF青春ドラマ。原作と異なる部分があり原作ファン向けの注意点はあるものの、ドラマ単体としての完成度は高いと評されています。
好評だったポイント
「桜庭ななみが透明感あふれる」「向井理のブレイク直前の演技が貴重」「獅子号の幻想的な存在感が良い」「家族と仲間の絆に泣ける」「短い回数で丁寧にまとまっている」といった感想が寄せられました。