作品紹介
『スシ王子!』は、2007年7月27日から9月14日まで(関西は9月21日まで)テレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で放送された全8話のアクションコメディドラマです。堂本光一(KinKi Kids)が主演を務め、演出は堤幸彦、脚本は佃典彦が手がけました。
かつて「スシ王子」として天才的な寿司の腕前で名を馳せた米寿司(まいず・つかさ)は、父と祖父の死をきっかけに寿司の世界を去り、沖縄・宮古島で「自然流琉球唐手」を学んでいました。しかし、唐手の奥義を極めるためには再び寿司の世界に戻る必要があると知り、寿司の旅に出ることを決意します。
宮古島から気仙沼、勝浦、そして東京へ。各地で出会う個性豊かな「刺客」たちとの寿司バトルを繰り広げながら、寿司と格闘技が融合した唯一無二のエンターテインメントが展開されます。中丸雄一(KAT-TUN)、成宮寛貴、西村雅彦ら個性派俳優が脇を固め、バカバカしくも熱い寿司勝負の数々は、見る者を不思議な魅力で引き込みます。
話題になったポイント
寿司×格闘技という唯一無二の設定
寿司を握ることと格闘技を組み合わせるという前代未聞の設定は、放送前から大きな話題を呼びました。堤幸彦監督ならではの独特の映像美と演出で、寿司バトルのシーンはまるでアクション映画のような迫力。シュールな世界観に「ツッコミどころ満載だけど、それが楽しい」という声が多く寄せられました。
堂本光一の新境地
ジャニーズのトップアイドルとして知られる堂本光一が、コメディに全力で挑んだ意欲作。アクションシーンでは持ち前の身体能力を活かしたキレのある動きを見せ、シリアスとコメディを自在に行き来する演技は、ファンのみならず幅広い視聴者を楽しませました。
全国各地の魅力的なロケーション
物語は2話ごとに舞台が変わる「ロードムービー」形式で、宮古島編(第1〜2話)、気仙沼編(第3〜4話)、勝浦編(第5〜6話)、東京編(第7〜8話)と、日本各地の魅力的な風景が楽しめます。特に宮古島の透明な海と気仙沼の港町の風情は、ドラマの見どころの一つとなりました。
ロケ地ガイド
沖縄県・宮古島エリア(第1〜2話:宮古島編)
物語の始まりの舞台となる宮古島。白い砂浜と透明度抜群の海が広がる南国の楽園で、寿司王子・米寿司の旅が幕を開けます。
- 与那浜崎:宮古島の美しいビーチ。寿司の世界を離れて唐手の修行に励む米寿司の日常シーンが撮影されました。白砂と碧い海のコントラストが印象的です。
- ホテルアトールエメラルド宮古島:宮古島を代表するリゾートホテル。ドラマ内で重要な場面の舞台として使用されました。
- 東平安名岬(あがりへんなざき):宮古島の東端に突き出た約2kmの美しい岬。太平洋と東シナ海を一望できる絶景スポットで、ドラマでも雄大な自然を背景にした印象的なシーンが撮影されました。
- うえのドイツ文化村:1873年のドイツ商船救助の史実を記念した文化施設。メルヘンチックなドイツの城が南国の風景の中にそびえる不思議な光景が、ドラマのユニークな世界観にマッチしています。
宮城県・気仙沼エリア(第3〜4話:気仙沼編)
三陸の豊かな海の幸で知られる港町・気仙沼。新鮮な魚介を使った寿司バトルが繰り広げられます。
- 気仙沼港:日本有数の漁港で、特にサメの水揚げ量は日本一。港の活気あふれる風景の中で、寿司の腕を競うバトルシーンが撮影されました。
- 氷の水族館:気仙沼の海の幸を氷の中に閉じ込めた体験型施設。マイナス20度の世界で三陸の魚介を鑑賞できるユニークなスポットで、ドラマでも独特の演出に活用されました。
- 岩井崎:三陸復興国立公園の南端に位置する岬で、波が岩の穴に打ち寄せると潮が吹き上がる「潮吹き岩」が有名。ダイナミックな自然の力が感じられるロケ地です。
千葉県・勝浦エリア(第5〜6話:勝浦編)
房総半島の港町・勝浦での寿司バトルが描かれるエピソードのロケ地です。
- 遠見岬神社:勝浦市の中心にある神社で、60段の石段に1,200体以上のひな人形が飾られる「かつうらビッグひな祭り」で有名。ドラマでは神社の荘厳な雰囲気の中で物語が展開されました。
東京エリア(第7〜8話:東京編)
クライマックスとなる東京編。日本の中心で最終決戦が繰り広げられます。
- 国会議事堂:日本の政治の中心地。最終章で東京を象徴する建築として印象的に登場し、物語のスケールの大きさを演出しています。
- 銀座和光:銀座四丁目交差点に建つ時計塔で知られる老舗百貨店。東京の品格と伝統を象徴するランドマークとして、最終バトルへ向かう緊張感あるシーンで使用されました。
聖地巡礼のおすすめルート
宮古島リゾート満喫コース(1〜2日)
与那浜崎のビーチで宮古ブルーの海を楽しんだ後、東平安名岬で絶景を堪能。うえのドイツ文化村も見学して、ホテルアトールエメラルド宮古島で宿泊すれば、ドラマの世界観を丸ごと体験できます。宮古島のグルメも併せて楽しみましょう。
気仙沼・三陸グルメコース(1日)
気仙沼港で新鮮な海鮮を味わい、氷の水族館でマイナス20度の世界を体験。岩井崎で潮吹き岩のダイナミックな自然を楽しむコースです。気仙沼はフカヒレの名産地でもあるので、ランチにフカヒレ料理もおすすめです。
東京・銀座&勝浦コース(1日)
銀座和光から国会議事堂周辺を散策し、最終決戦の舞台を巡ります。別日に房総半島へ足を延ばし、遠見岬神社を参拝。2〜3月に訪れれば「かつうらビッグひな祭り」も楽しめます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksドラマでは292件のレビューで平均スコア3.2点(5点満点)。深夜枠の放送ということもあり視聴率は控えめでしたが、独特の世界観でカルト的な人気を獲得しました。2008年には劇場版『スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』も公開されています。
好評だったポイント
「いろいろツッコミどころはあるが、それを楽しむドラマ」「堂本光一のアクションがかっこいい」「バカバカしいのに不思議とクセになる」という評価が多く見られます。「軽い気持ちで見るとまあまあ楽しめる」「堤幸彦ワールド全開で映像が面白い」といった感想も。各地のロケーションの美しさを評価する声も多く、「宮古島の海が綺麗すぎる」「気仙沼に行ってみたくなった」など、聖地巡礼への関心も高い作品です。寿司好き、旅好きの方にはたまらない一作と言えるでしょう。