作品紹介
『TAKE FIVE〜俺たちは愛を盗めるか〜』は、2013年4月から6月までTBS系「金曜ドラマ」枠で放送されたエンターテインメントドラマです。唐沢寿明を主演に、松雪泰子、松坂桃李、稲垣吾郎、千葉雄大、六角精児という豪華キャストが集結。「愛のある盗み」を信条とする窃盗団の活躍を描く、スタイリッシュなヒーロー群像劇です。全10話。
20年前、父と共に「TAKE FIVE」と呼ばれる史上最強の窃盗団のメンバーとして活動していた帆村正義(唐沢寿明)。ある悲劇的な出来事をきっかけに泥棒稼業から引退し、現在は大学教授として真っ当な生活を送っていました。ところがある日、謎のホームレスの女性から手渡されたレオナルド・ダ・ヴィンチの名画「ルクレツィアの肖像」の写真をきっかけに、正義は再び泥棒としての血が騒ぎ出します。
かつての仲間たちを再び集め、「TAKE FIVE」を復活させた正義。彼らは悪人から大切なものを「愛を込めて」盗み出していきます。一話完結の痛快な窃盗劇を楽しみつつ、20年前の殺人事件の真相とダ・ヴィンチの名画を巡る謎が回を追うごとに解き明かされていく、二重構造のストーリーが見どころです。
話題になったポイント
唐沢寿明×稲垣吾郎の異色タッグ
主演の唐沢寿明が知的でクールなリーダーを演じる一方、稲垣吾郎が窃盗団のメンバーとして独特の存在感を発揮。さらに当時若手注目株だった松坂桃李と千葉雄大が加わり、世代を超えた豪華キャストの掛け合いが視聴者を魅了しました。それぞれのキャラクターが際立っており、チームものとしての完成度の高さが評価されています。
ダ・ヴィンチの名画を巡るミステリー
毎回のゲストエピソードで「愛のある盗み」を繰り広げる痛快さに加え、全体を貫く謎として幻のダ・ヴィンチ作品「ルクレツィアの肖像」と20年前の殺人事件が絡み合います。美術品をめぐるミステリーという格調高いテーマが、単なる泥棒ドラマを超えた奥行きを作品に与えています。
JUJUの主題歌と洗練された演出
主題歌を担当したJUJUの楽曲が作品の洗練された雰囲気にマッチし、毎回のクライマックスシーンを盛り上げました。窃盗シーンの緊張感あふれる演出や、美術品・建築を活かしたビジュアルの美しさも話題に。金曜の夜にふさわしい、大人のエンターテインメントとして支持されました。
ロケ地ガイド
東京・銀座〜有楽町エリア
華やかな銀座の街並みが、洗練された窃盗団の活躍にふさわしい舞台として登場します。
- 銀座風月堂:銀座の老舗洋菓子店で、劇中の密会や作戦会議のシーンに使用されています。歴史ある銀座の名店が、ドラマにクラシカルな雰囲気を添えています。
- 東京宝塚劇場:日比谷に位置する劇場が、華やかなシーンの背景として登場。芸術と犯罪が交錯するドラマのテーマを象徴するロケ地です。
東京・湾岸エリア
東京湾岸の近代的な建物が、スタイリッシュなドラマの世界観を演出しています。
- ヨコソーレインボータワー:港区芝浦にそびえる特徴的なタワーが、印象的なシーンに登場しています。
- ホテルインターコンチネンタル東京ベイ:竹芝エリアの高級ホテルで、富裕層が絡むエピソードの舞台として使用されています。ラグジュアリーな空間が窃盗団のターゲットにふさわしい舞台を提供しています。
東京・北区〜多摩エリア
都内でも落ち着いた雰囲気のエリアが、キャラクターの日常を描くシーンに使われています。
- 北区立中央図書館:赤レンガの美しい建物で知られる図書館。大学教授としての正義の日常シーンや、知的な雰囲気のシーンに活用されています。建物自体がドラマの世界観にぴったりの佇まいです。
- 法政大学多摩キャンパス:正義が教授として勤務する大学のシーンが撮影された場所。広大な緑豊かなキャンパスが、表の顔である大学教授と裏の顔である窃盗団リーダーのギャップを際立たせます。
- WINEHALL GLAMOUR:大人の社交場として、窃盗団メンバーが集うシーンなどに使用されたワインバー。洗練された内装がドラマの雰囲気にマッチしています。
埼玉県エリア
埼玉県内の文化施設が、美術品に関連するエピソードで重要な舞台となっています。
- 埼玉県立歴史と民俗の博物館:大宮公園内にある博物館で、美術品や歴史的な展示物が絡むエピソードのロケ地。窃盗のターゲットとなる施設の雰囲気を見事に再現しています。
- サトエ記念21世紀美術館:埼玉県加須市にある美術館で、ダ・ヴィンチの名画をめぐるストーリーにふさわしい芸術空間が広がっています。美術館のエレガントな空間が、作品のテーマと美しく調和しています。
静岡県エリア
物語の重要な転換点となるシーンが、静岡県で撮影されています。
- 清水港興津第二埠頭:静岡県の港湾施設が、緊迫したシーンの舞台として使用されています。海と港の開放的な風景が、ドラマのクライマックスに向けた緊張感を高めています。
聖地巡礼のおすすめルート
銀座〜日比谷 大人の窃盗団ルート
銀座風月堂で伝統的な洋菓子を楽しんだ後、東京宝塚劇場の外観を眺めながら日比谷方面へ。その後、有楽町から新橋を経由して竹芝エリアのホテルインターコンチネンタル東京ベイ周辺を散策。銀座〜日比谷〜竹芝は徒歩でもつながるエリアなので、ゆっくり歩きながらドラマの舞台を巡れます。途中のカフェで休憩しながら、約3〜4時間のコースです。
埼玉 美術館めぐりルート
JR大宮駅から東武野田線で大宮公園駅へ移動し、埼玉県立歴史と民俗の博物館を見学。その後、東武伊勢崎線で加須方面へ移動し、サトエ記念21世紀美術館でアート鑑賞。ダ・ヴィンチの名画を巡る物語に思いを馳せながら、実際の美術品を楽しめる文化的なルートです。所要時間は約半日。
北区 赤レンガ図書館ルート
JR王子駅から徒歩で北区立中央図書館へ。旧陸軍の赤レンガ倉庫を改装した美しい建物は、それ自体が見学する価値のある建築物です。図書館内のカフェで読書を楽しんだ後、周辺の飛鳥山公園を散策するのもおすすめ。帰りには王子駅周辺でグルメを楽しめます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは838件のレビューで平均スコア★3.6と、比較的高い評価を獲得しています。2024年にはTVerで期間限定配信が行われ、リアルタイム視聴時を知らない新たなファンも獲得するなど、根強い人気を誇っています。
好評だったポイント
「愛を大切にする泥棒はいつだって魅力的」「唐沢寿明のクールな演技がハマり役」「稲垣吾郎のキャラクターが最高」といった声が目立ちます。テンポの良い展開と豪華キャストの演技力、そして一話完結の痛快さと全体を貫くミステリーのバランスが高く評価されました。1〜8話のゲストを交えたエピソード構成から、9〜10話で本筋が一気に動く構成も「非常に面白い」と好評です。一方で「ルクレツィアの肖像の真贋を巡る展開がやや分かりにくかった」「ホームレスの女性のエピソードが唐突に感じた」という指摘もありました。