作品紹介
『東京二十三区女』は2019年4〜5月にWOWOWプライムで放送された、長江俊和・原作/脚本/監督の全6話オムニバスホラー。東京23区のうち、毎回ひとつの区を舞台に、その土地に潜む都市伝説や怪異を短編仕立てで描くホラーミステリーです。フリーライターの原田璃々子(島崎遥香)と元民俗学講師の島野仁(岡山天音)が、回を越えて東京の闇の物語を追いかける狂言回しを務めます。
ゲスト主演には倉科カナ・安達祐実・桜庭ななみ・壇蜜・中山美穂といった実力派が各話ヒロインとして登場し、1話30分で毎回読み切りの怖さを味わえる構成。渋谷の暗渠化された渋谷川、夢の島、池袋、レインボーブリッジ、板橋、品川と、東京の街の"表の顔の裏側"を丁寧にすくった映像は、『世にも奇妙な物語』のファンからも高い支持を得ました。
話題になったポイント
長江俊和の原作×自作自演の脚本・監督
原作者・長江俊和(『放送禁止』『出版禁止』シリーズ)が自ら脚本と監督を務め、小説と映像の間にブレがない緻密な構成が実現。特に渋谷・夢の島・縁切榎など、現地の都市伝説を基にした"本当の東京のこわさ"がファンの間で語り草になりました。
毎回違う豪華主演のオムニバス
倉科カナ(第1話・渋谷区)、安達祐実(第2話・江東区)、桜庭ななみ(第3話・豊島区)、壇蜜(第4話・港区)、中山美穂(第5話・板橋区)、島崎遥香(最終話・品川区)が各話ヒロインを務める豪華布陣。30分という尺に一発勝負で挑む演技合戦が見どころです。
暗渠の渋谷川を歩く第1話の衝撃
第1話は渋谷駅前交差点から暗渠化された渋谷川(原宿橋跡・参道橋跡・隠田橋跡)を辿るロードムービー的怪談。渋谷の地下に川が流れ続けているという事実の怖さが、ホラー体験として強く印象に残る仕掛けになっています。
ロケ地ガイド
渋谷区編(第1話)
渋谷の地下に眠る渋谷川の暗渠と渋谷センター街を巡る第1話のロケ地群。
- 渋谷駅前交差点:第1話冒頭のスクランブル交差点
- 渋谷川の原宿橋跡:璃々子と島野が歩く暗渠
- 渋谷川の参道橋跡:参道橋跡地
- 渋谷川の隠田橋跡:隠田橋跡地
- 東急第一パーキング前付近の渋谷センター街:強い信念を受け取った場所
- 宇田川遊歩道:童謡「春の小川」モデルの場所
江東区編(第2話)&豊島区編(第3話)
夢の島公園・若洲公園の湾岸エリアと、池袋の人気のない裏通りを巡る2本立て。
- 夢の島公園:第2話の散策シーン
- 砂町運河の夢の島大橋:夢の島へ向かう橋
- 江東区立若洲公園:湾岸の公園
- 東池袋中央公園:池袋の僻地時代を語る公園
- 池袋ダイヤビル前のグリーン大通り:第3話の街並み
港区編(第4話)&板橋区編(第5話)&品川区編(最終話)
レインボーブリッジを渡るタクシーホラー、板橋・縁切榎の因縁、品川・鈴ヶ森刑場跡の最終話。
- レインボーブリッジ:第4話のタクシー走行シーン
- 白金トンネル:タクシーが通過するトンネル
- 東京臨海広域防災公園:第4話の海の話
- 縁切榎:第5話の重要スポット
- 鈴ヶ森刑場遺跡:最終話登場
- 港南大橋:最終話で璃々子と島野が話した橋
聖地巡礼のおすすめルート
渋谷川暗渠ウォーク(昼の明るい時間帯推奨)
渋谷駅前交差点〜東急第一パーキング前〜参道橋跡〜原宿橋跡〜宇田川遊歩道を徒歩で辿る第1話完全再現コース。現在は遊歩道として整備されているため、都市の記憶を辿る散歩として楽しめます。
23区横断・名所巡礼
公共交通で1日かけて夢の島公園→東池袋中央公園→縁切榎→鈴ヶ森刑場遺跡と各話の代表地点を駆け足で回る周遊プラン。上級者向けですが、東京の"表と裏"を一気に体験できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでの平均スコアは★3.0(347件)。WOWOWオリジナルの深夜枠ホラーとしては、ファン層の熱量が高く好きな回を挙げる感想が多いのが特徴です。
好評だったポイント
「『世にも奇妙な物語』好きに刺さる作り」「東京の現地が本当に怖くなる」「長江俊和の文芸ホラー演出が独特」といった声が代表的。第1話の渋谷川暗渠エピソードと第5話の縁切榎エピソードはホラー短編の傑作として特に支持されています。