作品紹介
『虎に翼』は、2024年4月1日から9月27日まで放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)第110作です。伊藤沙莉が主演を務め、日本初の女性弁護士で後に裁判官・家庭裁判所所長を務めた三淵嘉子(1914-1984)の生涯をモデルにした朝ドラ。脚本は『恋せぬふたり』『君の花になる』の吉田恵里香。期間平均世帯視聴率16.8%を記録し、最終回視聴率は18.7%。NHKプラス見逃し配信でも歴代最高を記録するなど、F1層(20-30代女性)にも幅広く支持された社会派朝ドラの傑作です。
大正3年(1914年)、五黄の寅年生まれの猪爪寅子(伊藤沙莉)は、男尊女卑が当然だった戦前の日本で「はて?」と疑問を抱きながら成長する少女。女学校時代に縁談を勧められるも失敗し、法律への熱意を見抜いた弁護士・穂高(小林薫)から明律大学女子部法科への進学を勧められる。寅子は猪爪家の家族(仁科直言・はる、兄・直道)、女学校時代からの親友・桜川涼子(桜井ユキ)、香淑、よねらと支え合いながら、戦争・敗戦・新憲法制定という激動の昭和を生き抜き、日本初の女性弁護士・女性裁判官・家庭裁判所所長へと階段を駆け上っていく——。
"はて?"を口癖に既存の常識に疑問を投げかけ続ける寅子のキャラクターは、令和の時代に女性が直面するジェンダーの問題を象徴。戦前から戦後復興、家庭裁判所創設までの50年に渡る大河ストーリーと、伊藤沙莉の名演が「朝ドラの新時代を切り拓いた」と高く評価された一作です。
話題になったポイント
F1層の支持を得た新時代の朝ドラ
50代がメインの朝ドラ視聴者層において、20-30代女性(F1層)の視聴率が前作・前々作を上回る異例の現象。主人公・寅子の"はて?"という違和感の表明が、現代女性の共感を呼んだ社会現象となりました。
伊藤沙莉の主演ブレイク
個性派演技派として知られていた伊藤沙莉が、朝ドラ主演で新境地を開拓。寅子のチャーミングさ、芯の強さ、知性を見事に体現し、第75回NHK紅白歌合戦の審査員にも選出されるほどの人気を博しました。
NHKプラス見逃し配信歴代最高
NHKプラスの見逃し視聴で歴代朝ドラ最高記録を達成。SNSでの考察や感想シェアが盛んに行われ、伝統メディアと配信時代の朝ドラの新しい受容のかたちを示しました。
ロケ地ガイド
明治村・愛知の戦前東京シーン
戦前の昭和初期の東京を再現した愛知県のロケ地が物語の中心舞台です。
- 明治村 北里研究所:寅子が通った女学校。
- 明治村 内閣文庫:第1話に登場する象徴的な建物。
- 名古屋市市政資料館:東京地方裁判所のシーン。
- 鶴舞公園:東京地方裁判所近くの噴水のある公園。
- 名古屋市公会堂:噴水のある公園に見える建物。
- 名古屋市役所:明律大学の廊下シーン。
- 宇都宮大学:寅子が通う明律大学女子部法科。
東京・東京地裁周辺シーン
本作の物語の舞台となる東京の象徴的な建物のロケ地です。
- 日比谷公会堂:噴水のある公園近くの時計塔。
- 法務省の赤レンガ棟:司法省として登場。
- 鳩山会館:桜川涼子が住む屋敷。
- 長池公園:昭和初期の東京のアーチ橋として登場。
- ニコライ堂:アーチ橋の後に見えるドーム屋根。
- ワープステーション江戸:猪爪家や明律大学など昭和初期の東京の街並み。
- 港区立郷土歴史館:第5話で寅子が受験した試験会場。
- 横浜情報文化センター(旧横浜商工奨励館):帝都銀行の後ろの建物。
- 竹むら:最終話に登場。
多摩川・地方ロケシーン
河原や地方シーンの舞台となるロケ地です。
- 宿河原堰堤:第1話で寅子が新聞を読んでいた河原。
- 多摩川の多摩水道橋:第1話のアーチ橋。
- 大房岬:第6話で寅子たちが訪れた海。
- 猪苗代湖 天神浜:第9話で寅子たちが疎開した湖。
- アミカン:猪爪直言の登戸火工。
新潟・後半の家庭裁判所シーン
後半で寅子が新潟で家裁判事を務める時代のロケ地です。
聖地巡礼のおすすめルート
明治村・愛知ルート
明治村 北里研究所から明治村 内閣文庫、名古屋市市政資料館、鶴舞公園を巡れば、戦前の東京の街並みを再現した世界に浸れます。
新潟・寅子の家庭裁判所ルート
信濃川の萬代橋、弥彦神社、弥彦山、信濃川堤防の桜並木を巡ると、後半の新潟編の重要シーンを体感できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
期間平均視聴率16.8%、最終回18.7%を記録。NHKプラス見逃し配信歴代最高、F1層人気、SNSでの圧倒的支持と、令和を代表する社会派朝ドラの傑作と評価されています。
好評だったポイント
「伊藤沙莉の演技が圧巻」「"はて?"という口癖に共感」「戦前から戦後の50年を描く骨太のスケール」「ジェンダー問題を朝ドラで真正面から扱った勇気」「家族・友人・職場のアンサンブルが温かい」といった感想が寄せられました。