作品紹介
『実験刑事トトリ』は2012年11月3日から12月1日まで毎週土曜21時にNHK総合「土曜ドラマスペシャル」枠で放送された刑事ドラマ(全5回)。主演は三上博史(都鳥博士役)、共演に高橋光臣(安永哲平役)、田畑智子、市川由衣、平岩紙、加藤虎ノ介、麻生祐未、加賀美早紀、坂東三津五郎など。脚本は鹿目けい子。動物生態学の研究者から警察官に転身した43歳の新人刑事と、28歳の熱血若手刑事の凸凹コンビが、動物行動学の知見を駆使して事件を解決する倒叙ミステリ。NHKらしい上質な刑事ドラマとして高く評価され、2013年には続編『実験刑事トトリ2』も制作されました。
大学の動物生態学の研究者だった都鳥博士(三上博史)は、警察官中途採用試験を受けて警視庁捜査一課に配属された43歳の新人刑事。28歳の若手で熱血漢の先輩刑事・安永哲平(高橋光臣)を相棒に、動物行動学の知見を駆使して事件を解決していきます。都鳥は鳥や動物の行動パターンから人間の心理を読み解き、犯人を追い詰める「実験刑事」として、警視庁内で異彩を放つ存在に。三上博史の知性的で飄々とした演技と、高橋光臣の熱血若手刑事演技のコンビが新鮮な化学反応を生み出しました。
本作は東京・千代田区永田町の国会前庭和式庭園・洋式庭園、お台場パレットタウン大観覧車、表参道、恵比寿Calm Terrace、神田川神田ふれあい橋、目白学園、神宮外苑のイチョウ並木、池袋大橋、和敬塾本館(目白)、鬼子母神(雑司が谷)など、東京の代表的な街並みでロケを実施。各話のテーマに合わせて選ばれた場所が、本作の知性的な世界観を支えました。
話題になったポイント
三上博史の知性的刑事像
『君が嘘をついた』『リップスティック』の三上博史が、動物生態学者から刑事に転身した43歳新人刑事を演じ、年齢を重ねた俳優の新境地を切り開いた。鳥や動物の行動から犯人の心理を読み解く「実験刑事」というキャラクター設定は、三上博史の知性的な佇まいに完璧にハマりました。
NHK上質刑事ドラマの傑作
民放の派手な刑事ドラマとは一線を画す、NHKらしい上質な刑事ドラマ。動物行動学の知見を取り入れた倒叙ミステリの構成、東京の文化的な街並みを背景にした絵作りが、刑事ドラマファンと知的ミステリファン双方を満足させました。
三上博史×高橋光臣の凸凹コンビ
43歳の新人刑事と28歳の先輩熱血刑事という年齢逆転の凸凹コンビが新鮮。お互いを「博士」「哲平くん」と呼び合う関係性と、動物行動学と現場主義の対比が、刑事ドラマに新しい風を吹き込みました。
ロケ地ガイド
永田町・お台場エリア
都鳥博士の活動拠点。
- 国会前庭和式庭園:千代田区永田町1丁目、第1話のランニング公園。
- 国会前庭洋式庭園:千代田区永田町1丁目、第1話のランニング公園。
- パレットタウンの大観覧車:江東区青海1丁目、第1話の観覧車シーン。
- 住宅:江東区辰巳3丁目、第1話の住宅。
表参道・恵比寿・神田エリア
都心の各話舞台。
- 表参道:渋谷区神宮前5丁目、第2話のファッションチェック。
- Calm Terrace:渋谷区恵比寿4丁目、第2話のカフェシーン。
- JR東北本線柳原通ガード:千代田区神田須田町2丁目、第3話の追跡シーン。
- 神田川の神田ふれあい橋:千代田区神田佐久間町1丁目、第3話の歩道橋。
- 目白学園:新宿区中落合4丁目、第3話の音楽大学。
神宮外苑・池袋・目白エリア
後半の事件舞台。
- 神宮外苑のイチョウ並木:港区北青山1丁目、第4話の通勤シーン。
- 株式会社大泉工場:埼玉県川口市領家5丁目、第4話の船木はじめの職場。
- 池袋大橋:豊島区上池袋2丁目、第4話の歩行シーン。
- 和敬塾本館:文京区目白台1丁目、最終話のシーン。
- 鬼子母神:豊島区雑司が谷3丁目、最終話の色の実験シーン。
聖地巡礼のおすすめルート
永田町・トトリ生活圏ルート
国会前庭和式庭園と国会前庭洋式庭園で都鳥博士のランニングコースを辿り、パレットタウンの大観覧車で第1話のシーンを体感するコース。
神田・神宮外苑事件ルート
JR東北本線柳原通ガード→神田川の神田ふれあい橋→神宮外苑のイチョウ並木と巡る、都心の各話事件ロケ地コース。
目白・雑司が谷ラストルート
和敬塾本館で最終話シーン、鬼子母神で都鳥博士の色彩実験シーンを体感する目白聖地コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
NHK土曜ドラマスペシャル枠の人気作として、続編『実験刑事トトリ2』(2013年)も制作。三上博史の刑事ドラマ代表作として、現在も再放送のたびに新しいファンを獲得する隠れた名作です。
好評だったポイント
「三上博史の知性的な刑事像が新鮮」「動物行動学を使った推理が面白い」「高橋光臣との凸凹コンビが絶妙」「NHKらしい上質な絵作り」「東京の文化的な街並みが映える」「倒叙ミステリの構成が完成度高い」「都鳥と哲平のバディ感が癒される」――NHK刑事ドラマの中でも、知性派ミステリの代表作として愛され続けています。