作品紹介
『津軽殺人事件』は内田康夫の代表的サスペンス「浅見光彦シリーズ」の人気作品。loca.ash.jpデータベース上では2000年区分。本作の系譜は榎木孝明主演版(フジテレビ系・浅見光彦シリーズ13、2001年)と中村俊介主演版(テレビ朝日系・内田康夫サスペンス、2008年)が知られています。ルポライター浅見光彦が、東京・三鷹の禅林寺で出会った弘前の古書店主が毒殺された事件を端緒に、津軽・弘前を舞台にした連続殺人の謎に挑む内田康夫サスペンスの代表作です。
ルポライターの浅見光彦は、東京・三鷹の禅林寺で出会った弘前の古書店主・石井修二が、宿泊していた赤坂のホテルで毒殺される事件に巻き込まれます。石井は太宰治が描いたという幻の肖像画を買い付けに上京していたところでした。石井は切り取った手帳に太宰の短編からとった文章「コスモス、無残。マネク、ススキ。アノ裏ニハキット墓地ガアリマス」をダイイングメッセージとして残します。光彦は石井の娘・靖子とともに弘前に向かい、最勝院の五重塔、長勝寺、弘前城、斜陽館(金木町)、津軽藩ねぷた村、目屋ダム(美山湖)、浅虫温泉など、津軽の名所を巡りながら謎を解き明かしていきます。
本作は青森県弘前市を中心に、五所川原市・金木町の太宰治記念館「斜陽館」、青森市浅虫温泉、西目屋村の目屋ダム、青森空港、そして東京・三鷹の禅林寺(太宰治の墓所)、港区白金台のラ・ボエム、川越市のカフェ エサーゴノ、小金井市の前崎邸など、青森と東京・関東を往復する内田康夫らしい広域ロケが特徴。岩木山、津軽藩ねぷた、奥津軽の禅寺街、太宰治の生家など、津軽の魂を活写したサスペンスの名作です。
話題になったポイント
太宰治『斜陽』の世界が事件の鍵に
太宰治の出身地・金木町の「斜陽館」(太宰治記念館)と、太宰が描いたという幻の肖像画、そして太宰の短編からのダイイングメッセージ――文豪太宰治の世界が事件の謎を解く鍵として絡んでいく、内田康夫らしい文学的サスペンスの構成が見どころです。
津軽弘前のねぷた・禅林街ロケ
弘前城、最勝院五重塔、津軽藩ねぷた村、長勝寺(弘前禅林33ヶ寺の中心)など、津軽の歴史と文化を象徴する名所が次々と登場。ねぷた絵師、禅僧、津軽人脈――地域に根ざした事件構造が内田康夫ファンを惹きつけました。
浅虫温泉と目屋ダムの絶景
青森市浅虫温泉のホテルでの宿泊シーン、西目屋村の目屋ダム(美山湖)の幻想的な水面シーンなど、津軽の自然美が物語の幻想的雰囲気を支えました。
ロケ地ガイド
弘前市街エリア
事件の中心地・弘前。
- 最勝院:青森県弘前市銅屋町、喧嘩があった五重塔のある寺。
- 弘前警察署:青森県弘前市大字八幡町3丁目、捜査拠点。
- 禅林広場:青森県弘前市西茂森1丁目、岩木山の見えるコスモスの咲く丘。
- 長勝寺:青森県弘前市西茂森1丁目、浅見陽一郎との会話シーン。
- 津軽藩ねぷた村:青森県弘前市亀甲町、ねぷた村。
- 弘前城:青森県弘前市大字下白銀町、靖子との会話シーン。
青森・浅虫・金木・目屋エリア
津軽の自然と文学。
東京・関東エリア
事件の起点と関係者。
- 禅林寺:三鷹市下連雀4丁目、太宰治の墓がある寺。
- 千葉ポートスクエア:千葉市中央区問屋町、石井修二の宿泊ホテル。
- ラ・ボエム白金店:港区白金台4丁目、光彦が依頼を受けたカフェ。
- カフェ エサーゴノ:川越市仲町、光彦と靖子の会話シーン。
- 一軒家:小金井市東町5丁目、前崎邸。
聖地巡礼のおすすめルート
弘前城・禅林街ルート
弘前城から最勝院の五重塔へ、その後長勝寺と禅林広場で岩木山を眺める、津軽文化の王道コース。
太宰治・斜陽館ルート
禅林寺(三鷹)で太宰の墓参り後、斜陽館(金木町)で太宰の生家を訪ねる、太宰治文学聖地巡礼コース。
津軽自然満喫ルート
浅虫観光ホテルで温泉宿泊、津軽藩ねぷた村でねぷた文化を体感、目屋ダムの美山湖で幻想シーンを訪ねるルート。
視聴者の声・評判
評価スコア
内田康夫の浅見光彦シリーズの中でも、太宰治と津軽文化を絡めた文学サスペンスとして高く評価されています。津軽のねぷた・禅林街・斜陽館などの観光名所と組み合わせた構成は、サスペンスファンと旅情ファン双方を満足させる傑作です。
好評だったポイント
「太宰治『斜陽』の世界が事件の鍵になる構成が秀逸」「弘前のねぷた・禅林街ロケが美しい」「岩木山と目屋ダムの絶景が幻想的」「斜陽館の太宰治記念館ロケが文学ファン必見」「津軽の方言と文化描写がリアル」「浅見光彦の優しさが滲み出る」――内田康夫ファンと津軽ファン双方から愛されるサスペンスの名作です。