作品紹介
『空飛ぶタイヤ』は、2009年3月29日から4月26日までWOWOW「連続ドラマW」で放送された全5話のドラマです。池井戸潤の同名小説(2002年三菱自動車リコール隠し事件をモチーフ)を原作に、仲村トオル主演で運送会社社長と大手自動車メーカー幹部の対峙を描いた経済社会派サスペンス。日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組最優秀賞、東京ドラマアウォード優秀賞、ATP賞テレビグランプリなど数々の賞を獲得し、Filmarksでも★4.1点と高い評価を維持する硬派な傑作です。
運送会社「赤松運送」社長の赤松徳郎(仲村トオル)は、自社トレーラーのタイヤ脱輪事故により母子が死傷したことで、警察から執拗な捜査を受ける。家族は周囲から孤立し、仕事も激減するが、赤松は社員の整備の確かさを信じて事故の再調査を訴え続ける。一方、ホープ自動車の沢田悠太(田辺誠一)は赤松の依頼を機に、常務の狩野威(國村隼)を筆頭としたリコール隠しのための秘密会議「T会議」が社内に存在する事実に気付く。組織の保身と個人の正義、企業犯罪と被害者の苦悩が交錯する——。
三菱自動車のリコール隠し事件をモチーフにした池井戸潤の経済社会派小説の本格映像化。仲村トオル、田辺誠一、國村隼、寺島しのぶ、笹野高史、佐々木蔵之介らベテラン陣の重厚な演技と、5話にギュッと詰まった社会派サスペンスの結晶として、WOWOW連続ドラマWの代表作に数えられています。
話題になったポイント
三冠達成の社会派ドラマ
日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組最優秀賞、東京ドラマアウォード2009連続ドラマ部門優秀賞、ATP賞テレビグランプリ2009ドラマ部門最優秀賞という三冠を達成。WOWOW社会派ドラマの金字塔として記憶されています。
三菱自動車リコール隠し事件の映像化
2002年に実際に発生した三菱自動車のリコール隠し事件(=母子死亡事故)をモチーフに、企業犯罪と組織の保身、被害者の苦悩を真正面から描いた骨太な社会派ストーリーです。
仲村トオル×田辺誠一の対峙
運送会社社長・赤松(仲村トオル)と、自動車メーカー社員・沢田(田辺誠一)の対峙。組織の犠牲になった個人と、組織の中で良心を取り戻していく個人の物語が絡み合います。
ロケ地ガイド
赤松運送・ホープ自動車シーン
物語の中心となる2社のロケ地です。
- 道路:柚木妙子と貴史が交通事故に遭った場所。
- 石黒商店:赤松運送事務所。
- エム・ベイポイント幕張:ホープ自動車。
- フレンドシップカントリークラブ:第1話で狩野威と巻田三郎がいたゴルフ場。
東京・関係者の生活シーン
赤松家・沢田家・狩野家など関係者のロケ地です。
- 道路:第1話で片山の娘が噂話を言いふらした場所。
- FG松峯:第1話で赤松史絵と片山が話した場所。
- 道路:第1話で赤松史絵が拓朗を見つけた場所。
- アパート:第1話で門田駿一のアパート。
- 道路:第1話で榎本貴和子が撮影した場所。
- マンション:第2話で榎本貴和子と伊崎一亮が歩いたマンション。
- 豊島区役所西部区民事務所(旧平和小学校):第4話で赤松拓朗の学校。
レストラン・週刊潮流シーン
登場人物が会食したり、週刊誌が出版される重要シーンのロケ地です。
- 銀座 GANESA:第3話で佐々木香織と伊崎一亮が食事した店。
- はっぴいもーる熊野前:第3話で赤松親子が歩いた商店街。
- 月の蔵 銀座店:第3話で沢田悠太・小牧重道・杉本恭子が食事した店。
- GIGA椎名町店:第3話で赤松徳郎が週刊潮流を買った場所。
- 道路:第3話で伊崎一亮が週刊潮流を買った場所。
- 神谷書店:第3話で沢田悠太が週刊潮流を買った場所。
- JR山手線の三田橋:第3話で記事不掲載を告げた場所。
- 喫茶銀座:第4話で杉本恭子と榎本貴和子が話した店。
- 関東鉄道常総線南石下駅:第4話に登場。
- BAR ym:第4話で沢田悠太と英里子が話した店。
- タブローズ代官山:第4話で狩野威・佐々木香織・伊崎一亮が食事した店。
最終話・狩野逮捕シーン
狩野威の逮捕に至るクライマックスのロケ地です。
聖地巡礼のおすすめルート
赤松運送・ホープ自動車対峙ルート
石黒商店(赤松運送事務所)からエム・ベイポイント幕張(ホープ自動車)、味の素スタジアムを巡れば、赤松と沢田の対峙の物語を体感できます。
銀座・週刊潮流ルート
銀座 GANESA、月の蔵 銀座店、タブローズ代官山、隅田川の勝鬨橋を巡ると、組織の駆け引きの舞台を辿れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでの平均スコアは★★★★4.1点。日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組最優秀賞ほか三冠達成のWOWOW社会派ドラマの金字塔として、極めて高く評価されています。
好評だったポイント
「仲村トオルの孤高の闘いに泣ける」「池井戸潤らしい組織と個人の対立」「5話に凝縮された社会派サスペンス」「田辺誠一が良心を取り戻す姿が印象的」「実際の事件を踏まえた重厚な演出」といった感想が寄せられました。