作品紹介
『生まれる。』は、2011年4月22日から6月24日までTBS系列の金曜ドラマ枠で放送された全10話の社会派ヒューマンドラマです。主演は堀北真希。共演に大倉忠義、中島健人、竹富聖花、田中美佐子、大杉漣など豪華キャストが揃いました。
物語は、父・新平が急逝した後、51歳の母・愛子(田中美佐子)が妊娠していることを告白するところから始まります。長女・愛美(堀北真希)をはじめとする四姉弟は当初妊娠に反対しますが、「あの人が生きた証を残したい」という母の決心を受け、それぞれが抱える問題と向き合いながら、家族の絆を深めていきます。
長男・太一(大倉忠義)は自分が養子であるという事実に直面し、次男・浩二(中島健人)は白血病の再発という試練に見舞われ、末妹・美子(竹富聖花)はいじめの悪化に苦しみます。それぞれの困難を乗り越えながら、新しい命の誕生を通じて家族が再び一つになる姿を描いた感動作です。
話題になったポイント
51歳の高年齢出産というリアルなテーマ
2011年当時、テレビドラマで高年齢出産を正面から取り上げた作品は珍しく、大きな話題を呼びました。医療監修のもと、リアルな妊娠・出産のプロセスが描かれ、ドラマの冒頭では実際に高年齢出産を経験した女性たちのインタビューが紹介されるなど、エンターテインメントと教育的側面を兼ね備えた構成が注目されました。
堀北真希と豪華キャストの共演
当時トップ女優として活躍していた堀北真希が主演を務め、関ジャニ∞の大倉忠義、Sexy Zoneの中島健人(当時ジャニーズJr.)といった人気俳優が共演。ベテランの田中美佐子や大杉漣が脇を固め、幅広い世代から支持を集めました。特に中島健人の白血病と闘う次男役は、若手俳優としての演技力が評価されるきっかけとなりました。
「命」と「家族の絆」を問いかける脚本
養子、白血病、いじめ、高年齢出産など、現代社会が抱える多層的な問題を一つの家族の物語に凝縮した脚本が高く評価されました。それぞれのエピソードが独立しながらも「命の大切さ」という一貫したテーマで結ばれ、視聴者に深い感動を与えました。平均視聴率10.3%を記録し、安定した人気を誇りました。
ロケ地ガイド
横浜・港北エリア(林田家の生活圏)
ドラマの中心となる林田家の自宅やその周辺は、横浜市港北区を中心に撮影されました。横浜の落ち着いた住宅街の雰囲気が、温かい家族の物語にぴったりの舞台となっています。
- 住宅(林田家):物語の中心となる林田家の自宅。家族の絆を描く数々の名シーンが撮影されました
- 鶴見川の新羽橋:林田家の近くの川として登場。家族が散歩するシーンなどで使用されました
- 鶴見川の土手:第6話で林田愛子と愛美が母娘の大切な会話を交わしたシーン
- ラ・ウフ(PANNTEN):林田家が営むパン屋「PANNTEN」のロケ地として使用されました
- 横浜市営地下鉄 中川駅:第5話で愛美と浩二が歩いていた歩道橋のシーン
- JR横浜線十日市場駅南口の商店街:第6話で愛美と浩二が話をしていた商店街
- 新石川公園:第6話で林田愛子と内田留美が話をした公園
渋谷・代官山エリア
林田太一が働くデザイン事務所や、愛美が友人と訪れるレストランなど、おしゃれな渋谷・代官山エリアのスポットが多数登場します。
- ラ・フェンテ代官山:林田太一が働くデザイン事務所として撮影されました
- FRAMES代官山店:第2話で愛美が友達と飲んでいたレストラン
- 猿楽橋下の道路:第3話で中野瑛太が太一に現金を要求した緊迫のシーン
- 渋谷駅下のトンネル:第6話で中野瑛太が太一を待っていたガード下
- 旧渋谷川遊歩道:第6話で浩二が外でパンを売っていた場所
千代田区・文京区エリア
愛美が働く出版社や、印象的な坂道のシーンなど、都心の落ち着いた街並みが登場します。
- ヤマギビル:愛美が働く出版社「ダブルエース」が入るビルとして使用されました
- 皀角坂(さいかちざか):第4話で愛美が歩いていた印象的な坂道のシーン
- 神田川の水道橋:第5話で愛子と愛美が総武線の見える橋の上で心を通わせたシーン
- 共立女子学園神田3号館:第6話で愛美が太一を迎えに行った代官山警察署のロケ地
品川・目黒エリア
愛美のマンションや美子の高校など、日常のシーンが撮影されたエリアです。
- マンション(林田愛美の住居):愛美が一人暮らしをしているマンションとして登場
- 品川エトワール女子高等学校:末妹・美子が通う高校のロケ地。いじめのシーンが撮影されました
- ツルハドラッグ南品川店:第1話で愛子が妊娠検査薬を買ったドラッグストア
港区・六本木エリア
取材シーンなどで都心のランドマークが登場します。
- 東京ミッドタウン:第3話で愛美と大川が川上千恵を訪問した下着会社のロケ地
- AGC studio:第3話で取材した社長室のシーン
- 乃木公園:第5話で浩二が水川真帆を抱きしめた印象的なシーン
横浜・こどもの国エリア
家族の温かいシーンが撮影された横浜郊外のスポットです。
- こどもの国:第5話で愛美が西嶋兄弟と一緒に遊んでいた公園
- ZAIM(旧横浜地方裁判所刑事庁舎):太一と中野瑛太が言い争いをしたビルの屋上シーン
多摩・立川エリア
最終話の感動的なシーンが撮影されたエリアです。
その他のエリア
- アパート(林田太一の住居):新宿区百人町にある太一のアパート
- くらもちレディースクリニック:近藤マタニティクリニックとして登場(千葉県船橋市)
- こうかんクリニック:名峰総合病院として登場(川崎市)
- 鎌ヶ谷総合病院:第3話で川上千恵が入院した病院
- 井の頭公園:第9話で太一がパンを売っていた公園
- 東急田園調布駅:第9話で太一がパンを売っていた広場
- 石川酒造:最終話で国木美和が見学に行った酒蔵
- 久里浜霊園:第9話で太一の実の母の墓がある霊園
- KAJA吉祥寺本店:第9話で愛美と大川が取材に訪れたインテリアショップ
聖地巡礼のおすすめルート
横浜・港北 林田家の日常ルート
ドラマの中心舞台である横浜市港北区を巡るルートです。横浜市営地下鉄の中川駅からスタートし、林田家のロケ地である住宅街を散策。鶴見川の新羽橋や土手沿いを歩けば、家族が日常を過ごした風景を体感できます。パン屋「PANNTEN」のモデルとなったラ・ウフにも立ち寄ってみましょう。JR横浜線十日市場駅南口の商店街も徒歩圏内で訪れることができます。所要時間は約2〜3時間です。
代官山・渋谷 太一の青春ルート
太一が働くデザイン事務所があるラ・フェンテ代官山を起点に、猿楽橋下、FRAMES代官山店、旧渋谷川遊歩道と渋谷方面へ歩くルートです。代官山から渋谷へは徒歩約15分。渋谷駅下のトンネルなど、太一と中野瑛太の緊迫したシーンが撮影されたスポットも巡ることができます。おしゃれなカフェやショップが多いエリアなので、散策しながら楽しめます。所要時間は約1〜2時間です。
都心めぐり 愛美のお仕事ルート
飯田橋のヤマギビル(出版社ロケ地)からスタートし、皀角坂を散策。神田川の水道橋で総武線を眺めた後、六本木の東京ミッドタウンへ移動するルートです。愛美が編集者として奔走した都心の風景を辿ることができます。地下鉄を使えば効率よく回れます。所要時間は約2〜3時間です。
視聴者の声・評判
評価スコア
映画・ドラマレビューサイトFilmarksでは平均スコア3.4(5点満点)を獲得し、550件以上のレビューが寄せられています。平均視聴率は10.3%で、初回11.2%から最終話10.8%と安定した数字を記録しました。
好評だったポイント
視聴者からは「高年齢出産という難しいテーマを温かく描いていて考えさせられた」「家族の絆について改めて考えるきっかけになった」といった声が多く寄せられました。特に田中美佐子演じる母・愛子の演技に対する評価が高く、「51歳で出産を決意する母親の強さに感動した」という意見が目立ちます。また、中島健人の白血病と闘う次男役の熱演も「涙なしでは見られない」と好評でした。一方で「重いテーマが多すぎて少し疲れる」という声もありましたが、総じて「命の大切さを実感できる良作」として高く評価されています。