作品紹介
『アンナチュラル』は、2018年1月12日から3月16日までTBSテレビ系「金曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマです。脚本は『逃げるは恥だが役に立つ』『MIU404』などで知られる野木亜紀子のオリジナル作品で、主演は石原さとみ。第44回放送文化基金賞「テレビドラマ部門 最優秀賞」を受賞するなど、放送から数年経った今でも「日本ドラマ史に残る名作」として語り継がれる傑作です。
物語の舞台は、不自然死究明研究所(UDIラボ)という架空の研究機関。日本における不自然死の解剖率の低さという社会問題を背景に、警察や自治体から依頼された年間約400もの遺体を解剖し、真相を究明する法医解剖医たちの奮闘を描きます。
主人公・三澄ミコト(石原さとみ)を中心に、所長の神倉保夫(松重豊)、解剖技官の中堂系(井浦新)、臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、記録員の久部六郎(窪田正孝)たちが、それぞれの過去と信念を抱えながら遺体と向き合っていく群像劇です。1話完結のミステリー要素と、シリーズを貫く大きな縦軸が見事に融合した構成も高く評価されました。
話題になったポイント
野木亜紀子の卓越した脚本
社会問題、ミステリー、人間ドラマを高密度に編み込んだ脚本が大絶賛。1話で1事件を解決しながらも、登場人物それぞれの内面と過去が丁寧に描かれ、最終回まで一切のだれ場がない構成は圧巻です。
米津玄師「Lemon」の伝説的主題歌
米津玄師が書き下ろした主題歌「Lemon」は、ドラマの世界観と完璧にシンクロし社会現象に。MV再生回数は数億回を超え、ドラマと共に長く語り継がれる存在となりました。
キャスト陣の名演技
石原さとみのキャリアを代表する代表作のひとつに数えられ、井浦新の中堂系、市川実日子の東海林、窪田正孝の久部など、全キャラクターが「沼」と呼ばれるほど愛される作品となりました。
ロケ地ガイド
UDIラボ周辺(東京・神奈川)
物語の中心となるUDIラボや関連施設は、近未来的でクリーンな建物が選ばれており、本作の象徴的な「白い世界観」を作り上げています。
- 大林組 技術研究所:UDIラボの外観として使用された清瀬市の研究施設。ガラス張りの近未来的な建物がドラマの象徴に。
- 横須賀リサーチパーク:UDI関連シーンや先端的な空間演出に使用された研究施設エリア。
- 横浜市立大学医学部附属病院:医療関連のシーンで登場する病院ロケ地。
事件現場・印象的な水辺シーン
事件の鍵を握る現場として、東京・千葉の水辺や工業エリアが使われます。
- 旧岩淵水門:通称「赤水門」。荒川沿いの歴史的な水門で、印象的な場面の舞台に。
- 採石場跡の池:千葉県の人気ロケ地。エメラルドグリーンの水が幻想的な事件現場として登場。
- 大利根飛行場:茨城県の小型飛行場。事件にまつわるシーンで使用されました。
都心の上品なロケ地
クライマックスや人物の心情を映す重要シーンに、銀座や広尾の高級感ある場所が使われています。
- ホテルインターコンチネンタル東京ベイ:湾岸エリアの高級ホテル。物語の重要シーンで登場。
- 東京風月堂銀座本店:銀座の老舗洋菓子店。落ち着いた都会の風景の舞台に。
- ロザンジュイア広尾迎賓館:広尾の格式あるレセプション会場。華やかなシーンに使用。
登場人物の日常エリア
- 登戸駅:神奈川県川崎市の駅。登場人物の通勤・移動シーンで使用された日常の舞台。
聖地巡礼のおすすめルート
UDIラボ&水門コース
清瀬市の大林組技術研究所でUDIラボの外観を見学した後、北区へ移動し、旧岩淵水門(赤水門)を訪問。荒川の風景と共に、印象的な事件シーンの空気を味わえる王道コースです。
都心エレガントコース
銀座の東京風月堂で老舗の味を楽しみ、広尾のロザンジュイア迎賓館エリアを散策。ホテルインターコンチネンタル東京ベイで湾岸の景色を望む大人の聖地巡礼ルート。アンナチュラルの上品な世界観を体感できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksドラマで平均スコア★4.0以上、レビュー数も非常に多く、「日本ドラマ歴代ベスト級」と評する声が多数。第44回放送文化基金賞「テレビドラマ部門 最優秀賞」をはじめ、数々の賞を受賞し、批評家からも極めて高い評価を獲得しました。
好評だったポイント
「脚本の完成度が異次元」「全話面白い、最終話で全てが回収される快感」「キャラクター全員に魅力がある」「重いテーマを扱いながらユーモアもあり救いもある」「Lemonの使い方が完璧」といった絶賛の声が圧倒的多数。後にスピンオフ映画『ラストマイル』にも世界観が引き継がれ、令和を代表するTBSドラマシリーズの礎となりました。今なお新規視聴者を惹きつけ続ける、まさにオールタイムベスト級の傑作です。