作品紹介
『ウォーターボーイズ』は、2001年9月15日に公開された矢口史靖監督の青春コメディ映画です。埼玉県立川越高校水泳部の男子シンクロナイズドスイミングの実話にインスパイアされた作品で、妻夫木聡の出世作となりました。興行収入約10億円を記録し、その後テレビドラマシリーズ化もされた大ヒット作品です。
唯野男子高校の水泳部は、3年生の鈴木智(妻夫木聡)ただ一人の部員しかおらず、廃部寸前の状態でした。そこに美人教師・佐久間恵(眞鍋かをり)が顧問に就任すると、部員数は一気に30人に膨れ上がります。しかし、佐久間が教えたかったのは競泳ではなくシンクロナイズドスイミング。それを知った途端、ほとんどの部員が逃げ出し、残ったのは鈴木を含むわずか5人だけでした。
素人同然の5人が、周囲の冷ややかな目や数々の困難を乗り越えながら、文化祭でのシンクロ公演を目指して奮闘する姿が描かれます。ラストの圧巻のシンクロシーンは映画史に残る名場面として語り継がれ、公開から20年以上経った今も多くのファンに愛され続けています。
話題になったポイント
実話をベースにした説得力のあるストーリー
1999年に『ニュースステーション』で放送された埼玉県立川越高校水泳部のドキュメンタリーがきっかけで映画化が実現。実際の男子高校生によるシンクロという「まさか」の実話が原点にあることで、荒唐無稽に見えるストーリーにリアリティと説得力が生まれました。
妻夫木聡・玉木宏ら若手俳優の出世作
主演の妻夫木聡はこの作品でブレイクし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。共演の玉木宏もこの作品をきっかけに注目を集め、その後トップスターへと成長しました。金子貴俊、三浦哲郁など、後に活躍する俳優たちの若き日の姿も見どころです。
ラストのシンクロシーンの感動
文化祭でのシンクロ公演シーンは約10分間にわたる圧巻のパフォーマンスで、俳優たちが実際に数ヶ月間の猛特訓を重ねて撮影に臨みました。プールに飛び込む瞬間の高揚感と達成感は、観客に大きな感動を与え、映画館で拍手が起こったという逸話も残っています。
ロケ地ガイド
山梨県甲府・甲斐市エリア
- 玉幡中学校:「唯野高校」の外観として使用された学校。特徴のある校門やプールがドラマ版でも印象的に登場しました。
- FITZフィッツスポーツクラブ甲府店:アルバイト先のプール施設として登場したスイミングクラブ。
- 甲府スイミングスクール甲府校:シンクロの練習シーンに使われたプール施設。
- 甲府市緑が丘スポーツ公園:日常シーンの撮影に使われた公園。
- 山梨英和大学:ドラマに登場する学校シーンの撮影に使われた大学。
山梨県韮崎・北杜エリア
- 尾白川渓谷:自然の中での印象的なシーンが撮影された渓谷。清流と森林の美しい景観が物語に彩りを添えています。
- ひまわり畑:夏の象徴として登場するひまわり畑のシーン。
- 赤坂台総合公園:富士山を望む高台の公園でロケが行われました。
- 北巨摩合同庁舎:行政施設のシーンで使用されました。
千葉県エリア
- 九十九里浜野手浜海岸:仲間たちで海に遊びに行くシーンが撮影された千葉の海岸。
- 鴨川シーワールド:イルカショーに感動するエピソードのロケ地として使用されました。
聖地巡礼のおすすめルート
山梨・甲府シンクロの聖地コース(日帰り)
中央自動車道で甲府方面へ向かい、まず玉幡中学校の外観を見学(敷地内は立入禁止)。その後、甲府市緑が丘スポーツ公園で映画の雰囲気を感じながら散策。FITZフィッツスポーツクラブ甲府店や甲府スイミングスクール周辺を巡り、シンクロに青春を捧げた高校生たちの足跡を辿りましょう。夏に訪れれば、映画と同じ季節感を味わえます。
山梨・自然満喫&ロケ地コース(1泊2日)
1日目は甲府エリアのロケ地を巡った後、北杜市方面へ移動し尾白川渓谷でハイキング。2日目は赤坂台総合公園で富士山を眺め、ひまわり畑を散策。夏の山梨の魅力をたっぷり堪能しながら、映画の世界に浸れるコースです。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks:★3.7/5.0(レビュー92,641件)という圧倒的なレビュー数を誇り、2001年の邦画を代表する作品として認知されています。日本アカデミー賞では複数部門にノミネートされ、妻夫木聡が新人俳優賞を受賞しました。
好評だったポイント
「青春の良さがギュッと凝縮されたような映画」「ラストのシンクロシーンだけで元が取れる」「何も考えず楽しめる最高の青春映画」という声が多数。妻夫木聡の自然体の演技と、仲間たちとの友情の描写が特に高く評価されています。「夏に見たくなる映画No.1」「文化祭の前夜のようなワクワク感が最高」といった季節的な魅力を語るファンも。一方で「練習シーンが少なく、ラストの成功に説得力が足りない」という指摘もありますが、「そこはコメディとして楽しむべき」という反論も多く、総じて「日本映画の青春コメディの金字塔」として愛されています。