作品紹介
『ホワイトアウト』は2000年8月19日公開の日本映画。原作は真保裕一が1995年に発表したベストセラー小説(1998年吉川英治文学新人賞受賞)。監督は若松節朗、脚本は長谷川康夫・前川洋一。主演は織田裕二(富樫輝男役)、共演に松嶋菜々子(平川千晶役)、佐藤浩市(宇津木弘貴役)、吉岡秀隆(吉岡和志役)、石黒賢、中村育二、平田満、徳重聡、東幹久、佐藤B作など。新潟県奥只見ダムを舞台に、テロリストに占拠された雪山のダムでひとりの男が戦う和製『ダイ・ハード』として大ヒット。推定興行収入42億円を記録し、東宝の予想の二倍を達成した邦画大作の代表作です。
雪に覆われた12月、新潟県の奥遠和ダムで職員の富樫輝男(織田裕二)は、雪山遭難の救助に向かった親友・吉岡和志(吉岡秀隆)を失います。それから2ヶ月後、吉岡の婚約者だった平川千晶(松嶋菜々子)が婚約者を偲んでダムを訪れたその日、武装テロリスト集団がダムを占拠。リーダーの宇津木(佐藤浩市)は、20万世帯の住民の命と引き換えに50億円を要求してきます。職員たちは人質に取られ、千晶も巻き込まれます。富樫は単身、極寒の雪山とダムの内部を駆け回り、テロリスト集団に挑むことになります。
新潟県・奥只見ダム(魚沼市)、奥只見発電所、奥只見丸山スキー場、奥只見シルバーライン、グリーンピア津南、三国川ダム、富山の黒部ダム(外観のみ)、JR上越新幹線浦佐駅、所平克雪管理センター、大湯温泉スキー場など、新潟と富山の雪山インフラを総動員したスケール感あるロケが本作の最大の魅力。マイナス20度の極寒で行われた撮影は織田裕二の体力を限界まで削り、邦画屈指のハードな現場として知られています。
話題になったポイント
和製『ダイ・ハード』の極寒アクション
テロリストに占拠されたダムをひとりの男が単独で奪還するという『ダイ・ハード』直系の設定を、新潟の極寒雪山という日本独自の舞台に置き換えた邦画アクションの金字塔。マイナス20度の現場で撮影された雪山アクションは、CGなしの生身の迫力で観客を圧倒しました。
織田裕二×松嶋菜々子のゴールデンコンビ
『東京ラブストーリー』『振り返れば奴がいる』で人気を博した織田裕二と、当時トップ女優だった松嶋菜々子の共演が話題に。極限状況下での絆と再生をリアルに体現し、邦画大作の顔として観客動員を牽引しました。
奥只見ダムを「奥遠和ダム」として撮影
新潟・福島県境にある奥只見ダム(日本最大級のアーチ式ダム)を、劇中の「奥遠和ダム」として全面ロケ。雪に閉ざされた巨大インフラの威容と、極寒のシルバーライン(トンネル道路)が本作の幻想的な世界観を支えました。
ロケ地ガイド
奥只見・魚沼エリア
物語の主舞台・奥遠和ダム。
- 奥只見ダム:魚沼市湯之谷芋川字大島、テロリストが占拠した「奥遠和ダム」。
- 奥只見発電所:魚沼市湯之谷芋川、ダムの水を制御する「開閉所」。
- 奥只見丸山スキー場:魚沼市湯之谷芋川、ダム近くのスキー場。
- 奥只見シルバーライン:魚沼市湯之谷芋川、ダムに続くトンネル道路。
- 魚沼市役所湯之谷庁舎:魚沼市大沢、新潟県長見警察署。
- 大湯温泉スキー場:魚沼市上折立。
津南・南魚沼エリア
スノーモービル戦の舞台。
- 所平克雪管理センター:中魚沼郡津南町所平、開閉所の出発地。
- グリーンピア津南スキー場:中魚沼郡津南町秋成、スノーモービル走行シーン。
- 三国川ダム:南魚沼市舞台、富樫がテロリストと戦った階段。
- グリーンピア津南キャンプ場:中魚沼郡津南町秋成、ヘリ墜落地点。
- 妙法牧場:中魚沼郡津南町結東、警察ヘリの着陸地点。
- JR上越新幹線浦佐駅:南魚沼市浦佐、平川千晶が降りた駅。
富山・東京エリア
外観カット・後日シーン。
聖地巡礼のおすすめルート
奥只見ダム王道ルート
奥只見シルバーラインでダム湖に入り、奥只見ダムと奥只見発電所を見学、奥只見丸山スキー場で雪山シーンを体感する、ホワイトアウト聖地巡礼の本丸コース。
津南スノーモービルルート
所平克雪管理センターを起点にグリーンピア津南スキー場で富樫のスノーモービル走行を辿り、三国川ダムで対決階段を訪ねる雪山アクションコース。
東京・後日談ルート
都立大塚病院とタボーラバッカーノで物語のエピローグを辿る、東京シーン散策コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
興行収入42億円の大ヒット。第24回日本アカデミー賞で松嶋菜々子が最優秀助演女優賞、佐藤浩市が優秀助演男優賞を受賞。邦画アクション大作の金字塔として、現在もテレビ放送のたびに高視聴率を獲得する不朽の名作です。
好評だったポイント
「織田裕二の極寒アクションが見応えあり」「奥只見ダムのスケール感がすごい」「佐藤浩市のテロリストリーダーが冷酷で怖い」「松嶋菜々子の凜とした演技が良い」「雪山ロケのリアル感がすごい」「邦画版ダイ・ハードとして完成度が高い」「真保裕一原作の世界観が忠実」――邦画大作アクションのレジェンドとして、現在も新たな観客を獲得し続けるレジェンド作品です。