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映画

おおかみこどもの雨と雪

放送局
東宝(配給)
放送期間
20127月

細田守監督のオリジナル長編アニメーション。おおかみおとこと恋に落ちた女子大生・花が、二人の「おおかみこども」雪と雨を育てるため富山の山里へ移り住む13年間を描く。第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞。

作品紹介

『おおかみこどもの雨と雪』は2012年7月21日公開の日本のアニメーション映画。監督・原作・脚本は細田守で、『時をかける少女』『サマーウォーズ』に続く長編第3作にあたります。配給は東宝、興行収入は42.2億円。第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。

大学生の花(声・宮﨑あおい)は、ある日出会った「おおかみおとこ」(大沢たかお)と恋に落ち、雪と雨という二人の子どもを授かります。しかし彼を突然失った花は、人間とおおかみ、二つの姿を持つ子どもたちを育てるために、都会を離れて富山の山里へ移り住むことを決めます。誰にも頼れない土地で、古い民家を自らの手で直しながら、花は13年をかけて雪と雨を育てていく——。

舞台のモデルは、細田守監督の妻の出身地でもある富山県中新川郡上市町。花たちが暮らす古民家は、上市町浅生にある明治20年(1887年)築の山崎家住宅がモデルで、現在はおおかみこどもの花の家として一般公開されています。年間およそ1万人、38か国からの来訪者が訪れる、日本有数のアニメ聖地です。東京パートは一橋大学 兼松講堂大学通り(国立市)など、国立市周辺が下敷きになっています。

話題になったポイント

「母親」を主人公にしたアニメーション

ファンタジックな設定を持ちながら、本作の主題は徹底して子育てです。近所づきあい、畑仕事、病気、進路。ひとりで二人を育てる花の13年が、誇張なく積み上げられていきます。公開当時、「アニメで初めて母になることの重さを見た」という感想が数多く寄せられました。

富山県上市町が「聖地」になるまで

モデルとなった山崎家住宅は公開後に保存活用が決まり、2016年におおかみこどもの花の家として開館。以来、全国はもちろん海外からも来訪者が絶えません。上市町にとって本作は、観光の柱のひとつになっています。

雪と雨、対照的な二つの選択

人間として生きることを選ぶ姉・雪と、おおかみとして山へ帰る弟・雨。同じ家で育った二人が正反対の道を選ぶ結末は、公開から10年以上たった今も議論を呼び続けています。

ロケ地ガイド

上市町エリア(富山県)

物語の中心となる里山。実際に歩くと、背景美術がどれだけ忠実だったかが分かります。

  • おおかみこどもの花の家:富山県中新川郡上市町浅生15。明治20年築の旧山崎家住宅。花の家のモデルとして保存・公開されており、囲炉裏や土間まで劇中そのままです。本作最大の聖地。
  • 上市町中心部(法音寺):富山県中新川郡上市町法音寺。花が買い物に出る町のモデル。
  • 上市駅:富山県中新川郡上市町横法音寺。富山地方鉄道本線の駅。町と山里をつなぐ玄関口です。
  • 上市町東種地区の棚田:富山県中新川郡上市町東種。花が畑を耕す風景のモデルになった棚田。
  • 上市町丸山総合公園:富山県中新川郡上市町法音寺16。花の家周辺の自然を感じられる公園。

立山エリア(富山県)

雨と雪が駆けまわる、圧倒的な自然。

  • 称名滝:富山県中新川郡立山町芦峅寺。落差350mと日本一を誇る滝。子どもたちが大自然に飛び込んでいくシーンのモデルです。
  • 立山連峰 室堂:富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂。標高2450m。作品の背景に何度も描かれた山並みの中心地です。

国立エリア(東京都)

花とおおかみおとこが出会い、暮らした都会のパート。

  • 一橋大学 兼松講堂:東京都国立市中2-1。1927年竣工のロマネスク様式の講堂。花が通う大学のモデルです。
  • 国立駅旧駅舎:東京都国立市北1丁目。赤い三角屋根の木造駅舎。2020年に再築・公開されています。
  • 大学通り(国立市):東京都国立市中1丁目。桜と銀杏の並木が続く大通り。二人が過ごした東京の空気そのものです。

聖地巡礼のおすすめルート

上市町 花の家めぐりルート

富山地方鉄道で上市駅へ。町なかの上市町中心部(法音寺)を歩いてから、車またはコミュニティバスでおおかみこどもの花の家へ向かいます。近くの上市町東種地区の棚田まで足を延ばせば、花が耕した畑の風景に立てます。開館日・開館時間は事前確認を。

立山・大自然ルート

立山黒部アルペンルートで立山連峰 室堂へ。途中の称名滝は、初夏の雪解け期に隣のハンノキ滝も現れて圧巻です。上市町とあわせて一泊二日で回れます。

国立・桜並木ルート

JR中央線・国立駅で国立駅旧駅舎を見て、大学通り(国立市)を南へ歩き、一橋大学 兼松講堂へ。桜の季節がもっとも作品に近い風景になります。半日で回れる、東京パートの散歩コースです。

視聴者の声・評判

評価スコア

Filmarksの平均スコアは★3.8。第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第67回毎日映画コンクールアニメーション映画賞ほか多数を受賞し、興行収入42.2億円を記録しました。地上波での再放送も繰り返され、細田守作品のなかでも特に長く見続けられている一本です。

好評だったポイント

「親になってから観ると涙腺が壊れる」「花が強すぎて逆に泣ける」「背景美術が本当に美しい」「上市町に行きたくなる」——子育て経験の有無で受け取り方が大きく変わる作品として知られています。一方で「花が理想化されすぎている」「ひとりで抱え込みすぎでは」という批判的な読みも根強く、公開から10年以上たっても議論が続く点こそが、本作が広く見られ続けている証でもあります。

ロケ地マップ10

ロケ地一覧10

おおかみこどもの花の家

花が雨と雪を育てた古民家のモデル。旧山崎家住宅を保存公開

おおかみこどもの花の家:富山県中新川郡上市町浅生15

上市町中心部(法音寺)

花が買い物に出る町のモデル

上市町中心部(法音寺):富山県中新川郡上市町法音寺

上市駅

町と山里をつなぐ駅のモデル

上市駅:富山県中新川郡上市町横法音寺

上市町東種地区の棚田

花が畑を耕す里山風景のモデル

上市町東種地区の棚田:富山県中新川郡上市町東種

上市町丸山総合公園

花の家の周辺に広がる自然の風景

上市町丸山総合公園:富山県中新川郡上市町法音寺16

称名滝

雨と雪が大自然のなかで遊ぶシーンのモデル

称名滝:富山県中新川郡立山町芦峅寺

立山連峰 室堂

背景に描かれた雄大な立山連峰

立山連峰 室堂:富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂

一橋大学 兼松講堂

花が通う大学のモデル。ロマネスク様式の講堂

一橋大学 兼松講堂:東京都国立市中2-1

国立駅旧駅舎

花が暮らした東京・国立エリアの駅。赤い三角屋根が特徴

国立駅旧駅舎:東京都国立市北1丁目

大学通り(国立市)

桜並木の通り。花とおおかみおとこが過ごした東京の風景

大学通り(国立市):東京都国立市中1丁目

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