作品紹介
『最後の約束』は、2010年1月9日にフジテレビ系列「土曜プレミアム」の新春スペシャルドラマとして放送された作品です。嵐のメンバー5人(大野智・櫻井翔・相葉雅紀・二宮和也・松本潤)が全員主演を務めたことで大きな話題を呼びました。嵐5人でのドラマ共演は、1999年放送の『Vの嵐』以来、約10年ぶりのことでした。
物語の舞台はエネバイオ社の巨大オフィスビル。ある日の午後3時、武装した男たちがビルを占拠し、「90分以内に社長が3億円を持ってこなければビルを爆破する」と脅迫します。最新のセキュリティシステムで封鎖されたビルの中に、清掃員の益子悟(大野智)、保険営業の富澤友紀夫(櫻井翔)、コーヒーショップ店員の棚田昭(相葉雅紀)、セキュリティ派遣社員の山際修司(二宮和也)、バイク便ライダーの後藤望(松本潤)の5人がたまたま居合わせます。
それぞれ異なる境遇の5人が、閉じ込められた極限状況の中で他の人質たちと交流しながら、自らの人生と向き合い、脱出への道を模索していく人間ドラマとサスペンスが融合した物語です。脚本は金子茂樹、演出は佐藤祐市が手がけました。
話題になったポイント
嵐メンバー5人の約10年ぶり共演
嵐が5人揃ってドラマに出演するのは1999年の『Vの嵐』以来、実に約10年ぶりのことでした。当時すでに国民的アイドルグループとして絶大な人気を誇っていた嵐の全員共演は、放送前から大きな注目を集めました。各メンバーがそれぞれ個性的なキャラクターを演じ分け、嵐ファンのみならず幅広い層から支持されました。
DVD売上がドラマ作品歴代最高を記録
本作のDVDは初動売上12.6万枚を記録し、ドラマ作品として史上初の初動10万枚超えを達成しました。オリコン週間DVD総合チャートでも第1位を獲得し、ドラマ作品の歴代最高初動売上という金字塔を打ち立てました。単発スペシャルドラマとしては異例の販売実績で、嵐の人気の高さを改めて証明する結果となりました。
高視聴率と緊迫感あるストーリー
放送時の平均視聴率は19.4%(関東地区)を記録し、2010年の年間ドラマ視聴率ランキングでも8位に入りました。「ダイ・ハード」を彷彿とさせるビル占拠というスリリングな設定の中に、5人それぞれの人間ドラマを丁寧に描いた構成が好評で、テレビドラマデータベースユーザー選出2010年度年間ベストテン(単発ドラマ部門)では第7位に選ばれました。
ロケ地ガイド
厚木・湾岸エリア(メインロケ地)
物語の主要舞台であるエネバイオ社の巨大ビルは、神奈川県厚木市のオフィスビルで撮影されました。フジテレビの湾岸スタジオではビル内部のセットが組まれ、臨場感あるアクションシーンが撮影されています。
- 厚木アクスト:立てこもり事件があったエネバイオ本社ビルの外観として使用。作品の中心舞台となった印象的なガラス張りの近代的ビルです
- フジテレビ湾岸スタジオ:エネバイオビルの地下1階エントランスなど、ビル内部のシーンを撮影したスタジオ
- 有明北橋:後藤望(松本潤)がバイクで走っていた道。湾岸エリアの開放的な景色が印象的なシーンです
多摩エリア
クライマックスの感動的なシーンが撮影された場所です。多摩丘陵の自然豊かな環境が物語の結末を美しく彩りました。
- 都立桜ヶ丘公園「ゆうひの丘」:5人がビルから花火が上がるのを見た高台の公園。多摩市の丘の上にあり、夕景や夜景が美しいスポットで、ラストシーンの感動的な場面が撮影されました
横浜みなとみらいエリア
横浜の港周辺では数多くのシーンが撮影されました。みなとみらい地区の美しい街並みが作品に彩りを添えています。
- 横浜港大さん橋国際旅客ターミナル:藍沢日向と本庄和彦が話していた桟橋。横浜港を一望できる開放的なロケーションです
- 象の鼻パーク:本庄和彦が指輪を見ていた公園。横浜の歴史的な港湾エリアに位置する美しい公園です
- 日本丸メモリアルパーク:本庄和彦が藍沢日向と電話で話していた場所。帆船日本丸が係留されたみなとみらいのシンボル的スポットです
- ナビオス横浜:食事会のために本庄和彦たちが待っていたレストランとして使用されました
- 万国橋:本庄和彦が藍沢日向に電話しようとした橋。みなとみらいの夜景が美しいフォトスポットです
- 汽車道:本庄和彦が藍沢日向を呼び出した場所。旧横浜臨港線の廃線跡を利用した遊歩道です
鎌倉・湘南エリア
海沿いの美しい風景が印象的なシーンが、鎌倉から湘南にかけてのエリアで撮影されました。
- 稲村ケ崎:長谷部大翔と田所那美が話していた海が見える高台の公園。江の島と富士山を望む絶景ポイントです
- 江ノ島電鉄極楽寺駅:藍沢日向と本庄和彦が電車に乗った駅。レトロな雰囲気が残る江ノ電の駅です
- 由比ケ浜:渡辺純也が動画を見た海岸。鎌倉を代表するビーチです
- 三戸浜海岸:吉岡真紀子と吉岡英美里がいた海。三浦半島西側の静かな砂浜です
- 鎌倉駅:藍沢日向が沢井勝と話していた駅。鎌倉観光の玄関口となるターミナル駅です
横浜・東京その他エリア
横浜の元町や東京都内でも多くのシーンが撮影されています。
- 横浜市元町商店街:藍沢日向がメッセージを見たハロウィンの日の街並み。おしゃれなショップが立ち並ぶ横浜の人気商店街です
- 亀島川の新亀島橋:小嶋修平が藍沢日向と霧島直樹を呼び止めた橋。東京の下町情緒が残るエリアです
- うみかぜ公園:増田希美香と沢井勝が見に行った海沿いのバスケットコートがある公園。横須賀の海辺に面した開放的な公園です
聖地巡礼のおすすめルート
横浜みなとみらい巡りルート(半日コース)
横浜に集中しているロケ地を効率よく巡るコースです。JR桜木町駅をスタートし、日本丸メモリアルパークから汽車道を歩いてナビオス横浜方面へ。万国橋を渡り、象の鼻パークを経て横浜港大さん橋まで。帰りに元町商店街でショッピングも楽しめます。全行程徒歩で約2〜3時間です。
鎌倉・江ノ電沿線ルート(1日コース)
鎌倉駅から江ノ電に乗り、極楽寺駅で下車。稲村ケ崎の高台から海と江の島の景色を楽しんだ後、由比ケ浜まで海沿いを散策するルートです。鎌倉の寺社巡りと組み合わせれば、充実した1日コースになります。
メインロケ地&多摩ルート
ドラマの中心舞台である厚木アクストを見学した後、小田急線と京王線を乗り継いで都立桜ヶ丘公園「ゆうひの丘」へ。クライマックスで5人が花火を見上げた場所から、多摩の街を一望できます。夕暮れ時に訪れるのがおすすめです。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks(フィルマークス)では平均スコア3.8点(5点満点)、レビュー数は2,371件を記録しています。放送時の平均視聴率は19.4%(関東地区)と高い数字を残し、2010年の年間ドラマ視聴率ランキング8位にランクインしました。
好評だったポイント
視聴者からは「結末は想像できても、90分のタイムリミットサスペンスとして最後までドキドキ感が続く」「ハラハラする展開の中にも人間の温かさが感じられるストーリーが良い」という声が多く寄せられました。特に嵐の5人がそれぞれ異なる職業・立場のキャラクターを演じ分けた点が高く評価されています。一方で「嵐5人の共演という事実そのものに価値がある」という意見も多く、嵐ファンにとっては特別な意味を持つ作品として語り継がれています。DVD売上がドラマ作品歴代最高を記録したことからも、作品としての完成度とファンの熱量の両方がうかがえます。