作品紹介
『ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜』は、2015年4月16日から6月18日までTBS系「木曜ドラマ劇場」枠で放送された警察ドラマです。AKB48を卒業した大島優子の連続ドラマ初主演作品で、櫻井武晴のオリジナル脚本、堤幸彦のメイン演出という豪華布陣で制作されました。
舞台は警視庁組織犯罪対策部内に設置された「暴力団離脱者相談電話」、通称「足抜けコール」。主人公・永光麦秋(大島優子)は、ヤクザ組織からの離脱を希望する者たちを支援する刑事です。麦秋は一見可愛らしい外見とは裏腹に、どんな脅しにも屈しない強靭な精神力と、時に違法スレスレの大胆な行動力で、ヤクザたちと対峙していきます。
実在する「暴力団離脱者支援」という社会的テーマを扱いながら、バディもののスタイルでエンターテインメント性も兼ね備えた意欲作。麦秋自身が抱える過去の因縁が、物語全体を貫く縦軸として緊張感を��み出しています。
話題になったポイント
大島優子のアイドルイメージを覆す体当たり演技
AKB48のセンターとして国民的人気を博した大島優子が、ヤクザと渡り合う刑事役に挑戦。可愛いだけではない「黒さ」や「狂気」をにじませる演技が話題に。「大島優子にしかできない役」と高く評価される一方、「主人公の行動が過激すぎて感情移入しにくい」という声も分かれ、議論を呼びました。
堤幸彦監督のスタイリッシュな演出
『TRICK』『SPEC』などで知られる堤幸彦監督が、独特のカメラワークと演出で「ヤクザもの」に新しい風を吹き込みました。テンポの良い編集とビジュアルセンスが光り、従来のヤクザドラマとは一線を画すスタイリッシュな映像が視聴者の目を引きました。
「足抜けコール」という実在のテーマ
暴力団からの離脱支援という、ドラマではあまり取り上げられないテーマに焦点を当てた点が社会的にも注目されました。暴力団対策法の現実を織り込みながらエンタメとして成立させた脚本力が評価され、第85回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で2部門を受賞しています。
ロケ地ガイド
千葉・木更津エリア(ヤクザの拠点周辺)
- スパークルシティ木更津:ヤクザ組織の関連施設シーンで使用された木更津の商業ビル
- 八剱八幡神社:重要な対決シーンの舞台となった木更津の歴史ある神社
- ホテルロイヤルガーデン木更津:密談や会合シーンの撮影に使用されたホテル
- 拓殖大学紅陵高等学校:回想シーンなどで使用された学校施設
- アクアマリンスタジオ:スタジオ撮影の拠点
東京エリア
- BUCHI:麦秋たちの打ち合わせシーンなどで登場した飲食店
- MS東雲ビル:警視庁関連のオフィスシーンの撮影場所
- MEDUSA:夜の街のシーンで使用されたバー
- 伊豆美神社:物語の重要なシーンで登場した神社
埼玉エリア
- 井上病院:医療シーンの撮影に使用された病院施設
- 介護老人保健施設みかじま:ヤクザの離脱者に関連するシーンのロケ地
聖地巡礼のおすすめルート
木更津ロケ地巡りコース(半日)
JR木更津駅から徒歩で八剱八幡神社を参拝。ドラマの緊迫したシーンが撮影された境内の雰囲気を味わった後、駅周辺のスパークルシティ木更津へ。ホテルロイヤルガーデン木更津でランチを楽しみ、木更津港周辺を散策すればドラマの世界観を体感できます。木更津は『木更津キャッツアイ』のロケ地としても有名なので、合わせて巡るのもおすすめです。
東京ナイトスポットコース(夜)
夜のシーンが多いドラマの雰囲気に合わせて、東京都内のロケ地を夜に巡るコース。MEDUSAの周辺でドラマの裏社会の雰囲気を感じ、BUCHIで食事を楽しむ、大人の聖地巡礼プランです。
視聴者の声・評判
評価スコア
平均視聴率は6.5%(関東地区)。第85回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で2部門受賞を果たし、業界からの評価は高い結果となりました。
好評だったポイント
「大島優子の新境地を見た」「堤幸彦演出がハマっている」「足抜けコールという題材が新鮮で勉強になった」「癖になる面白さがある」といった好意的な声が寄せられました。特に脚本の構成力と堤幸彦監督の映像美を評価する声が多く、「もっと評価されるべきドラマ」という意見も目立ちます。一方で「主人公が目的のために手段を選ばなさすぎる」「善良な市民まで脅す展開に疑問を感じた」という批判もあり、ダークヒロインの描き方に対して賛否が分かれました。全体としては、挑戦的なテーマと演出で記憶に残る意欲作として評価されています。