作品紹介
『黄泉がえり』は2003年1月18日公開の日本映画。原作は梶尾真治が1999年に発表した同名小説(朝日ソノラマ)。監督は塩田明彦、脚本は犬童一心と斉藤ひろし。主演は草彅剛(川田平太役)、共演に竹内結子(橘葵役)、石田ゆり子、哀川翔、山本圭壱、伊原剛志、田中邦衛、円城寺あや、伊東美咲、市原悦子、原田龍二、根津甚八、長澤まさみ、嶋田久作、室井滋など。3週間限定公開予定だったが、あまりの好評にロングランとなり、興行収入30億円超の大ヒットを記録。劇中歌手RUI(柴咲コウ)が歌う『月のしずく』もミリオンヒットとなり、社会現象を巻き起こした感涙の名作です。
九州・阿蘇地方で、死者が死後も自分のことを想い続けてくれた人の前に、ある日突然「生前のままの姿」で現れるという不思議な現象が発生します。厚生労働省勤務の川田平太(草彅剛)は、故郷で起こったこの謎の現象を解明するため現地に派遣され、そこで死んだ親友のフィアンセだった橘葵(竹内結子)と再会します。葵も実は事故死し蘇っていた人物だと知った平太は驚愕。蘇った人々はやがて消えてしまうという過酷な運命の中、平太と葵の二人は次第に互いに惹かれ合っていきます。
蘇った人々は3週間で再び消えてしまう――その事実を知った平太は、葵との残された時間を懸命に生きようとします。一方、無名のシンガー・RUI(柴咲コウ)はある女性の蘇りに関わる重要な存在として登場。阿蘇の壮大な大自然を背景に、生と死、愛と別れ、再会の奇跡を描いた感動の人間ドラマ。熊本県阿蘇市(大観峰、内牧温泉、阿蘇地域振興局、阿蘇温泉病院、古坊中など)、神奈川県小田原市、埼玉県秩父郡、山梨県富士河口湖町などでロケが行われ、阿蘇のカルデラと田園風景が物語の幻想的な雰囲気を支えました。
話題になったポイント
3週間限定公開→ロングラン大ヒット
当初3週間限定で公開される予定だったが、口コミとリピーターで観客動員が爆発し、公開期間が延長されてロングランに。最終的に興行収入30億円を超える大ヒットを記録し、邦画界に衝撃を与えました。
柴咲コウ『月のしずく』のミリオンヒット
劇中シンガーRUI(柴咲コウ)が歌う『月のしずく』が映画のヒットとともにミリオンヒット。第54回NHK紅白歌合戦に柴咲コウは『月のしずく』で初出場を果たし、映画と音楽がタイアップで社会現象を巻き起こしました。
草彅剛×竹内結子の感涙コンビ
SMAP・草彅剛と当時のトップ女優・竹内結子の主演コンビが、生と死を超えた純愛を繊細に演じ切り、観客の涙腺を直撃。竹内結子の透明感ある演技は、本作の幻想的な世界観に見事にマッチしました。
ロケ地ガイド
阿蘇市・内牧温泉エリア
物語の中心地・阿蘇。
- 熊本空港:上益城郡益城町、平太が東京から戻る玄関口。
- 大観峰:阿蘇市山田、阿蘇カルデラを一望する絶景スポット。
- 黒川河川沿いの道路:阿蘇市内牧。
- 黒川の命護橋:阿蘇市内牧、印象的な川辺シーン。
- 黒川の堤防の階段:阿蘇市内牧。
- 阿蘇温泉病院:阿蘇市内牧、医療シーン。
- 阿蘇地域振興局庁舎:阿蘇市一の宮町宮地、平太の調査拠点。
- 役犬原小学校:阿蘇市役犬原。
- 古坊中:阿蘇市黒川、阿蘇山中の集落跡。
- 喫茶イースト:阿蘇市黒川。
関東・神奈川エリア
東京近郊シーン。
- 秩父鉄道皆野駅:埼玉県秩父郡皆野町皆野。
- 南船原バス停近くの道:神奈川県小田原市久野舟原。
- 空地:神奈川県小田原市成田。
- 宝明桜:神奈川県足柄上郡大井町金子。
- アパート:神奈川県小田原市早川。
富士河口湖エリア
湖畔のホテル。
- ウインレイクヒルホテル:山梨県南都留郡富士河口湖町浅川、湖畔のシーン。
聖地巡礼のおすすめルート
阿蘇・大観峰ルート
大観峰から阿蘇カルデラの絶景を眺め、阿蘇地域振興局庁舎と阿蘇温泉病院を巡る、平太の調査ルートを辿る黄泉がえり聖地巡礼の王道コース。
内牧温泉・黒川ルート
黒川の命護橋と黒川の堤防の階段で名シーンを訪ね、喫茶イーストでひと休みする、内牧温泉散策コース。
古坊中・阿蘇山ルート
古坊中で阿蘇山中の幻想的な集落跡を訪ねる、神秘的な山岳コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
興行収入30億円超、第27回日本アカデミー賞では竹内結子が最優秀助演女優賞を受賞。柴咲コウ『月のしずく』ミリオンヒットなど、映画と音楽で社会現象を巻き起こした2003年最大級の邦画ヒット作です。
好評だったポイント
「草彅剛と竹内結子の純愛に号泣」「阿蘇の風景が美しい」「柴咲コウの『月のしずく』が心に響く」「死者が蘇るという設定が切ない」「群像劇の構成が見事」「ラストで涙が止まらない」「梶尾真治原作の世界観が忠実に映像化」――邦画屈指の感動作として、現在も新たな観客を獲得し続ける名作です。